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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ポケットC、DACHD、スズキ

ポケットC <日足> 「株探」多機能チャートより
■ポケットカード <8519>  874円  +150 円 (+20.7%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 3日、ポケットカード <8519> に対して伊藤忠商事 <8001> 子会社のGITとファミリーマートが共同でTOB(株式公開買い付け)を実施し、完全子会社化を目指すと発表したことが買い材料視された。TOB価格が前日終値を48%上回る1株1072円とあって、本日の株価はこれにサヤ寄せする形で買い気配値を切り上げた。買い付けは11月中旬の開始を目指す。

■DACHD <6534>  1,610円  +209 円 (+14.9%)  本日終値
 3日、D.A.コンソーシアムホールディングス <6534> [東証2] が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は13.7億円(前年同期は非開示)となった。これを評価する買いが向かっている。同社は昨年10月にデジタル・アドバタイジング・コンソーシアム(DAC)とアイレップが株式移転により設立した。決算短信では統合前にアイレップがDACの連結子会社だったため、業績はDACの前年同期と比較している。これによると、売上高18.6%増、経常利益2.3倍と2ケタ増収増益を達成した。スマートフォン向けを中心にインターネット広告事業が好調だったことが業績拡大の背景。

■イマジカロボ <6879>  793円  +95 円 (+13.6%)  本日終値  東証1部 上昇率4位
 3日、イマジカ・ロボット ホールディングス <6879> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結最終利益が前年同期比31倍の16.4億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。映像制作サービス事業や映像システム事業の収益が拡大したほか、メディア・ローカライゼーション事業で前期に発生した販管費の一時費用がなくなったことも業績改善に寄与した。IMAJICAティーヴィの株式売却に伴う売却益21.7億円を計上したことも最終利益を押し上げた。併せて、非開示だった通期の同利益は前期比28.9%増の22億円に伸びる見通しを示した。

■グンゼ <3002>  487円  +51 円 (+11.7%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 グンゼ <3002> が続急騰し、年初来高値を更新した。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が25.8億円の黒字(前年同期は33.3億円の赤字)に浮上して着地したことが買い材料視された。アパレル事業で女性向け肌着を中心とした付加価値の高い商品の販売が拡大したほか、機能ソリューション事業の採算が改善したことが寄与。前年同期に計上したデリバティブ評価損46.6億円が解消したことも黒字浮上に大きく貢献した。

■ゴールドウイン <8111>  7,800円  +800 円 (+11.4%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 ゴールドウイン<8111>が大幅反発し、年初来高値を更新。同社は3日取引終了後、18年3月期第2四半期累計(4~9月)の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を280億円から286億円(前年同期比8.1%増)へ、営業利益を7億円から10億円(同46.4%増)へ、最終利益を6億円から7億5000万円(同26.9%増)へそれぞれ増額した。売上高では、引き続き主力ブランドの「ザ・ノース・フェイス」、「へリー・ハンセン」、「カンタベリー・オブ・ニュージーランド」の販売が総じて堅調に推移し、期初の公表値を上回る見込みとなった。利益についても、増収による粗利益増に加え、直営店を中心とするリテール売上の拡大や、返品・値引きなどの販売ロス削減による粗利益率改善により、期初の公表値を上回る見込みとなった。あわせて発表した第1四半期の連結決算は、売上高123億8100万円(前年同期比16.0%増)、営業損益5億1700万円の黒字(前年同期2億6300万円の赤字)、最終損益4億1200万円の黒字(同6200万円の赤字)だった。

■イリソ電子工業 <6908>  10,790円  +970 円 (+9.9%)  本日終値  東証1部 上昇率8位
 イリソ電子工業<6908>が急騰、上場来高値を大幅更新した。同社は電子機器用コネクターを製造、特に車載向けで高水準の需要を取り込んでおり、17年4~6月期の営業利益は前年同期比34%増の18億3600万円と絶好調。今中間期計画に対する進捗率も57%に達している。株式需給面では買い残が枯れ切った状態にあり、青空圏を走る展開で戻り売り圧力もなく上値に軽さがある。市場では「好業績が改めて注目されるなか、フシ目となる1万円大台を超えてきたことから買い人気が加速した」(国内ネット証券大手)という。今月末の株主を対象に1株を2株にする株式分割を発表しており、「この権利取り狙いの買いも始まっているようだ」(同)としている。

■日鉄鉱業 <1515>  6,910円  +590 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 日鉄鉱業<1515>は後場急伸。同社は4日午後1時30分、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は282億3200万円(前年同期比7.7%増)、営業利益は28億9100万円(同2倍)、最終利益は18億3100万円(同38.6%減)だった。鉱石部門の主力生産品である石灰石および砕石の販売数量が増加したことや、銅価格上昇などによる金属部門の増収により売上高が増加した。損益については、南米チリのアタカマ銅鉱山の増益など金属部門の収益改善などが寄与している。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高1070億円(前期比0.3%減)、営業利益85億円(同5.9%増)、最終利益50億円(同31.4%減)を見込んでいる。

■レック <7874>  3,120円  +265 円 (+9.3%)  本日終値  東証1部 上昇率10位
 日用雑貨メーカーのレック <7874> が急反騰。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の10.5億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。キャラクター製品や低価格で付加価値の高い製品の販売が堅調に推移する中、生産性向上やコスト削減を進めたことで採算が大きく改善したことが寄与。デリバティブ評価損が減少したことも大幅増益の要因となった。

■スズキ <7269>  5,636円  +451 円 (+8.7%)  本日終値
 3日、スズキ <7269> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比62.4%増の995億円に拡大して着地したことが買い材料視された。インドや欧州など海外で自動車販売が好調だったことが寄与。円安による採算改善や為替差損の減少のほか、原価低減も利益拡大に貢献した。上期計画の1250億円に対する進捗率は79.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ホシデン <6804>  1,448円  +115 円 (+8.6%)  本日終値
 3日、ホシデン <6804> が18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益が22.7億円の黒字(前年同期は26.2億円の赤字)に急浮上して着地したことが買い材料視された。アミューズメント関連向けコネクターやスイッチなどの販売が大きく伸びたことが寄与。車載向け表示部品の伸長に加え、円安進行で為替差損20.8億円が解消したことも黒字浮上に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の50億円→85億円に70.0%上方修正。増益率が2.8倍→4.7倍に拡大する見通しとなった。

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