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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヘリオス、伊藤忠テクノ、レオパレス

ヘリオス <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヘリオス <4593>  1,489円  +116 円 (+8.5%)  本日終値
 3日に決算を発表。「上期経常が赤字縮小で着地・4-6月期も赤字縮小」が好感された。ヘリオス <4593> [東証M] が8月3日大引け後(15:30)に決算を発表。17年12月期第2四半期累計(1-6月)の経常損益(非連結)は9.8億円の赤字(前年同期は26.4億円の赤字)に赤字幅が縮小した。
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■伊藤忠テクノ <4739>  4,180円  +325 円 (+8.4%)  本日終値
 3日、伊藤忠テクノソリューションズ <4739> が決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比57.0%増の31.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。製造、金融、流通、通信分野などでIT投資が回復傾向にあるなか、流通・エンタープライズ事業と金融・社会インフラ事業の業績が拡大したことが寄与。金融収益が増加したことも大幅増益に貢献した。

■福田組 <1899>  5,500円  +420 円 (+8.3%)  本日終値
 3日に決算を発表。「上期経常は28%減益も対通期進捗は過去平均を超過」が好感された。福田組 <1899> が8月3日大引け後(15:45)に決算を発表。17年12月期第2四半期累計(1-6月)の連結経常利益は前年同期比28.5%減の39.8億円に減ったが、通期計画の71億円に対する進捗率は56.2%に達し、5年平均の51.6%も上回った。
  ⇒⇒福田組の詳しい業績推移表を見る

■ASB機械 <6284>  4,140円  +295 円 (+7.7%)  本日終値
 日精エー・エス・ビー機械<6284>は急伸、約1カ月半ぶりに上場来高値を更新した。同社は海外向け中心にペットボトル成形機を生産しているが、合理化努力が実り利益拡大が急だ。同社が3日取引終了後に発表した17年9月期第3四半期累計(16年10月~17年6月)の連結決算は、売上高が191億800万円(前年同期比0.6%減)と若干弱含んだものの、営業利益は35億7800万円(同5.7%増)、最終利益は27億8500万円(同54.5%増)と増益を確保した。インドなどアジア市場が苦戦したものの、北米、中南米市場で増収を確保し、欧州も売り上げ堅調だった。また、原価圧縮や販売管理費低減に努め利益率を改善させた。これを評価する買いが株価を押し上げた。

■長瀬産業 <8012>  1,903円  +127 円 (+7.2%)  本日終値
 化学専門商社の長瀬産業 <8012> が続急伸し、上場来高値を更新した。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比63.2%増の63.7億円に拡大して着地したことが買い材料視された。国内外で合成樹脂の販売が増加したほか、カーエレクトロニクス関連商材なども伸び、7.9%の増収を達成したことが寄与。退職給付費用の減少や持分法投資損益の改善なども増益に貢献した。

■レオパレス21 <8848>  824円  +51 円 (+6.6%)  本日終値
 レオパレス21<8848>は後場大幅高に買われ、年初来高値を更新。同社は4日午後2時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は1284億5000万円(前年同期比1.9%増)、営業利益は69億5700万円(同23.2%増)、最終利益は55億5900万円(同25.5%増)だった。賃貸事業では、入居する部屋を自分好みにアレンジできる「my DIY」、大幅に機能を拡充したインターネットサービス「LEONET」、大手警備保障会社と提携したセキュリティーサービスなど豊富な付加価値を提供するとともに、法人の寮社宅需要の取り込み、外国人入居者サポート体制の充実などにより、安定した入居率の確保を図っている。開発事業では、人口流入が続き、将来的にも高い入居率が見込める三大都市圏に絞った受注活動、高品質かつ最先端の戦略商品投入、競争力強化と入居者イメージの一新を図る新ブランドの展開、理想の土地活用を実現する建築バリエーションの拡大、商品価格や仕入れルートの見直しなどによる採算性の向上に取り組んでいる。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高5400億円(前期比3.7%増)、営業利益235億円(同2.6%増)、最終利益142億円(同30.4%減)を見込んでいる。

■武蔵精密工業 <7220>  3,430円  +210 円 (+6.5%)  本日終値
 ホンダ系自動車部品メーカーの武蔵精密工業 <7220> が続急伸。3日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比6.6倍の39億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国やインド、タイを中心としたアジアでの受注増加に加え、昨年6月に買収した独ハイグループの業績上積みが収益を押し上げた。アジアでの生産性向上によるコスト削減のほか、円安による為替差損の解消も利益拡大に貢献した。上期計画の57億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■有沢製作所 <5208>  1,003円  +60 円 (+6.4%)  本日終値
 3日、有沢製作所 <5208> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比4.2倍の8.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン用を中心にプリント基板向け材料の販売が伸びたことが寄与。産業用構造材料部門の採算改善に加え、円安による為替差損の減少も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の31.5億円→35.5億円に12.7%上方修正。増益率が17.1%増→32.0%増に拡大する見通しとなった。予想PERが14.7倍→12.7倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■テレ東HD <9413>  2,452円  +132 円 (+5.7%)  本日終値
 テレビ東京ホールディングス<9413>は大幅4日続伸。3日の取引終了後、18年3月期の連結業績予想について、売上高を1462億円から1467億円(前期比2.8%増)へ、営業利益を55億5000万円から60億円(同6.2%減)へ、純利益を34億7000万円から38億円(同11.3%減)へ上方修正したことが好感された。海外でのNARUTOの配信などが寄与し、テレビ東京のアニメ事業が予想を上回る見込みとなったことが寄与。また、費用抑制に注力したことも奏功するとしている。なお、同時に発表した第1四半期(4~6月)決算は、売上高356億5900万円(前年同期比2.5%増)、営業利益21億100万円(同25.8%減)、最終利益14億2500万円(同27.9%減)だった。

■保土谷化学工業 <4112>  6,980円  +370 円 (+5.6%)  本日終値
 保土谷化学工業<4112>が4連騰で新値街道を走っている。今週1日、2日に連続ストップ高で一気に水準を切り上げたが、その後も利益確定売りを吸収して上値指向を継続、短期値幅取り狙いの資金だけでなく機関投資家とみられる大口の実需買いを指摘する声もある。同社は有機EL材料として正孔輸送材のほか、韓国子会社を通じて発光材料を製造しており、有機ELパネルで一頭地を抜く存在の韓国サムスン電子と合弁展開するなど、その成長性が期待されている。18年3月期営業利益は13億円を計画するが、第1四半期時点でこれを超過したことが、マーケットの耳目を集めた。

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