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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):不二越、ファストリ、イソライト

不二越 <日足> 「株探」多機能チャートより
■不二越 <6474>  628円  +6 円 (+1.0%)  本日終値
 不二越<6474>が小幅ながら続伸。SMBC日興証券が2日付で同社の目標株価を550円から610円に引き上げており、これが株価にポジティブに作用した(投資評価は「2」継続)。同証券では不二越の17年11月期営業利益を従来予想の146億円から163億円に、18年11月期は同159億円から175億円に上方修正している。17年11月期はロボット分野の収益性改善と油圧機器の好調が業績に寄与する見通し。なお、会社側の17年11月期営業利益予想は160億円(前期比43.6%増)となっている。

■ファーストリテイリング <9983>  33,380円  +80 円 (+0.2%)  本日終値
 ファーストリテイリング<9983>がしっかり。2日の取引終了後に発表した7月の国内ユニクロ売上高速報で、既存店売上高が前年同月比3.7%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。7月は気温が高く推移したことで、ワイヤレスブラやUT、感動パンツなど夏物商品の販売が好調だった。なお、客単価は1.9%減と5カ月連続でマイナスだったが、客数が5.6%増となりカバーした。

■日立造船 <7004>  535円  -42 円 (-7.3%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 2日に決算を発表。「4-6月期(1Q)経常は赤字拡大で着地」が嫌気された。日立造船 <7004> が8月2日大引け後(15:00)に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常損益は49.9億円の赤字(前年同期は34億円の赤字)に赤字幅が拡大した。
  ⇒⇒日立造船の詳しい業績推移表を見る

■カシオ計算機 <6952>  1,716円  -129 円 (-7.0%)  本日終値  東証1部 下落率8位
 カシオ計算機<6952>は大幅安。同社は2日取引終了後、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は697億9500万円(前年同期比6.0%減)、営業利益は65億6600万円(同7.6%減)、最終利益は41億8100万円(同73.8%増)だった。前年から為替差損が低減したことが寄与して最終利益は7割を上回る伸びとなった。しかし、本業のもうけを示す営業利益はデジタルカメラなどで開発コストが営業利益を押し下げる要因となり減益。これを嫌気する売りが集中する形となった。

■寿スピリッツ <2222>  3,650円  -205 円 (-5.3%)  本日終値
 寿スピリッツ<2222>が急落。大和証券は2日、同社株の投資判断を「1(買い)」から「2(アウトパフォーム)」へ引き下げた。目標株価は4400円を継続した。1日の引け後に発表した第1四半期(4~6月)の営業利益は前期比44%増の5億3500万円だったが、同証券の想定を下回った。首都圏や空港を中心に売上高は拡大したが、粗利率の低下が響いた。これを受け、同証券では18年3月通期の連結営業利益を従来予想の49億6000万円から48億4000万円(前期比26%増、会社予想44億5000万円)とするなど今期以降の業績予想を下方修正している。

■ユナイテッドアローズ <7606>  3,250円  -120 円 (-3.6%)  本日終値
 ユナイテッドアローズ<7606>は反落。2日の取引終了後に発表した7月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高が前年同月比0.2%減となり、10カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。7月は、メンズではジャケット、パンツなどのオンオフ兼用商品に加えて、半袖シャツ、サンダル、ショルダーバッグなどが伸びたほか、ウィメンズはブラウスや半袖カット、ワンピース、ロングスカート、サンダルなどが好調だった。ただ、セール値引き率の抑制や大手商業施設のセール開始日の遅れで、セール売り上げの伸びが鈍かったことが響いた。

■アダストリア <2685>  2,672円  -38 円 (-1.4%)  本日終値
 アダストリア<2685>は続落。2日の取引終了後に発表した7月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.2%減と2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気された。ブランドではスタディオクリップ、ニコアンド、ベイフロー、レピピアルマリオなどが好調だったものの、値下げ率の上昇で客単価が同2.0%減となったことで前年を割り込んだ。

■ソフトバンクグループ <9984>  8,841円  -74 円 (-0.8%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>に強気評価が出ている。ドイツ証券は2日、同社株の目標株価を1万1000円から1万2500円に引き上げた。レーティングは「バイ」を継続した。一部で同社は米ケーブルテレビ会社「チャーター・コミュニケーションズ」の買収を進めていると報道された。同証券では、この取引が成立すれば、ソフトバンクのフリーキャッシュフロー(FCF)は倍増する可能性があり、大規模な株式の希薄化を伴わずに資金調達が可能である、ことなどを評価。チャーター社を買収できれば、「通信業界の巨大企業を目指す同社グループの道筋が急速に開かれる可能性がある」とみている。

■イソライト工業 <5358>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高   本日終値
 2日、イソライト工業 <5358> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比53.3%増の7.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。主力のセラミックファイバーで作業環境規制対策品が拡大したうえ、機能性セラミックス製品も好調だったことが寄与。原価低減や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。上期計画の8.8億円に対する進捗率は87.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■大阪工機 <3173>  998円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   本日終値
 大阪工機 <3173> がストップ高買い気配。同社は2日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。企業の旺盛な設備需要や中国景気の回復を背景に、自動車業界向けに主力の切削工具の販売が大きく伸びたことが寄与。中国やメキシコ向け販売が好調だった海外事業の黒字転換も業績拡大に貢献した。上期計画の2.4億円に対する進捗率は85.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

●ストップ高銘柄
 ジャパンエン <6016>  200円  +50 円 (+33.3%) ストップ高   本日終値
 メディアシーク <4824>  513円  +80 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 アトミクス <4625>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高   本日終値
 など、9銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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