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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):トーカロ、キッコマン、住友商

トーカロ <日足> 「株探」多機能チャートより
■トーカロ <3433>  4,290円  +205 円 (+5.0%)  本日終値
 トーカロ <3433> が続急伸し、年初来高値を更新した。2日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比48.4%増の19.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。半導体・液晶製造装置向けを中心に溶射加工の受注が大きく伸びたことが収益を押し上げた。その他表面処理加工や海外子会社の業績拡大も増益に貢献した。上期計画の29.6億円に対する進捗率は65.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■キッコーマン <2801>  3,615円  +170 円 (+4.9%)  本日終値
 キッコーマン<2801>が3日続伸。2日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1068億3400万円(前年同期比8.1%増)、営業利益97億300万円(同14.6%増)と2ケタ営業増益で着地したことが好感された。「いつでも新鮮」シリーズが牽引役となり主力の国内しょうゆ部門が伸長したほか、健康志向の高まりを背景に豆乳飲料やトマトジュースや野菜ジュースも売り上げを伸ばした。また、海外でも欧米を中心にして、しょうゆ需要が拡大しており、売り上げ増に貢献した。なお、純利益は前年同期にあった株式売却に伴う税負担の軽減がなくなった影響で、61億200万円(同44.9%減)だった。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高4138億円(前期比2.9%増)、営業利益345億円(同5.0%増)、純利益215億円(同9.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■住友商事 <8053>  1,578円  +63 円 (+4.2%)  本日終値
 住友商事<8053>が後場急伸。午後1時に発表された第1四半期決算(4~6月)を受け、新高値に買われた。収益は前年同期比22%増の1兆1241億6700万円、純利益は同3.5倍の782億円だった。純利益は市場予想(560億円前後)を上回った。非鉄市況の上昇により資源・化学品事業の利益が拡大したほか、不動産事業も堅調だった。18年3月通期の予想純利益2300億円に対する進捗率は34%に達している。

■フジミインコ <5384>  2,612円  +85 円 (+3.4%)  本日終値
 2日、フジミインコーポレーテッド <5384> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.7%増の11.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。半導体需要の拡大を追い風に、半導体デバイスやシリコンウエハー用研磨材の販売が好調だったことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の39億円→42億円に7.7%上方修正。減益率が13.7%減→7.1%減に縮小する見通しとなった。

■コメリ <8218>  3,250円  +90 円 (+2.9%)  本日終値
 コメリ<8218>が3日ぶりに反発し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が2日付で、投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を3200円から3500円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、事業環境は厳しいものの、EDLP施策や品揃え見直しが実を結び始めることで、震災特需・増税前の駆け込み需要発生以降低調に推移してきた業績が持ち直し始めると予想。18年3月期営業利益予想を172億円から179億円(会社予想182億円)へ、19年3月期を同177億円から193億円へ上方修正している。

■セイコーHD <8050>  507円  +14 円 (+2.8%)  本日終値
 2日、セイコーホールディングス <8050> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比22倍の31.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向け電子部品や半導体製造装置向け高機能金属製品が伸びた電子デバイス事業が収益を牽引。円安による為替差損の減少も大幅増益に貢献した。通期計画の70億円に対する進捗率は44.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■イリソ電子工業 <6908>  9,820円  +230 円 (+2.4%)  本日終値
 イリソ電子工業<6908>が続伸、上場来高値を更新した。2日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高102億1900万円(前年同期比12.5%増)、営業利益18億3600万円(同34.2%増)、純利益13億9600万円(同63.8%増)と大幅増収増益となったことが好感された。主力の車載用で、安全系の車載カメラやミリ波レーダー向け可動BtoBコネクタの販売が増加したほか、パワートレイン系の三次元可動BtoBコネクタ「Z-Move」が伸長した。また、インダストリアル市場向けではFA機器の需要増を背景にPLC、サーボアンプ、インバーター向けなどが好調に推移した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高400億円(前期比6.5%増)、営業利益72億円(同8.1%増)、純利益52億円(同6.7%増)の従来見通しを据え置いている。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,098円  +20 円 (+1.9%)  本日終値
 ネットワンシステムズ<7518>が高い。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングを「アンダーウエートウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は740円から1150円に見直している。第1四半期(4~6月)は、粗利益率改善や受注高伸長などで想定を上回る好決算だったと指摘。短期的には中間期会社計画上方修正の可能性に加え、18年3月期会社計画達成も視野に入った、とみている。具体的には、今3月期の連結営業利益は従来予想61億円を前期比31%増の75億円(会社計画72億円)に増額修正。19年3月期の同利益は79億円と連続増益を見込んでいる。

■ダンロップスポーツ <7825>  1,153円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 ダンロップスポーツ<7825>が3日続伸。2日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を760億円から765億円(前期比4.4%増)へ、営業利益を28億円から35億円(同12.8%減)へ、純利益を16億円から22億円(同17.3%増)へ上方修正したことが好感された。売上高は概ね予想通りとなる見込みだが、上期に北米での利益改善が計画よりも順調だったことや、アジアでの販売が引き続き好調に推移していることに加えて、原材料価格の上昇が当初の見込みを下回っていることなどが利益を押し上げるとしている。

■パナソニック <6752>  1,512円  +16.5 円 (+1.1%)  本日終値
 パナソニック<6752>が高い。米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価が2日の時間外取引で終値に比べ7%の大幅高となっている。テスラの第2四半期決算で、売上高は前年同期に比べ2倍強に増えた。新車「モデル3」の販売も良好だ。最終利益は依然赤字だが、1株当たり損益も市場予想に比べ改善した。パナソニックはテスラと共同運営する米ネバダ州の工場「ギガファクトリー」で車載用リチウムイオン電池の量産を行っており、テスラの株価急伸を受け、同社株にも連想買いが入っている様子だ。

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