市場ニュース

戻る
 

【市況】株価指数先物【寄り前】 実質26年相場入りで+1σ水準でのロング対応


大阪3月限ナイトセッション
日経225先物 50680 -40 (-0.07%)
TOPIX先物 3426.5 +3.0 (+0.08%)
シカゴ日経平均先物 50695 -25
(注:ナイトセッション、CMEは大阪の日中終値比)

 26日の米国市場は、NYダウ S&P500ナスダックの主要な株価指数が下落。NYダウ、S&P500指数は前営業日まで5日続伸で史上最高値を更新。NYダウはこの間に800ドルあまり上昇していた。クリスマスの祝日明けとなる26日は経済指標の発表もなく、手掛かり材料に欠けるなかで利益確定の売りが出やすかったが、年末年始の株高期待により下値の堅い展開だった。

 S&P500業種別指数は、半導体・同製造装置、素材、耐久消費財・アパレルが上昇した一方で、自動車・同部品、食品・飲料・タバコ、消費者サービスの弱さが目立った。NYダウ構成銘柄では、ナイキ<NKE>、ユナイテッドヘルス・グループ<UNH>、スリーエム<MMM>、エヌビディア<NVDA>が買われた。半面、マクドナルド<MCD>、ウォルト・ディズニー<DIS>、ボーイング<BA>、トラベラーズ<TRV>が軟調。

 シカゴ日経平均先物(3月限)清算値は、大阪比25円安の5万0695円だった。日経225先物(3月限)は日中比変わらずの5万0720円で始まった。5万0750円まで買われた後は軟化し、米国市場の取引開始後に5万0430円まで売られる場面もみられた。中盤以降は下落幅を縮め、5万0600円~5万0690円とレンジ内での推移が続き、5万0680円でナイトセッションの取引を終えた。

 シカゴ先物にサヤ寄せする形から、やや売りが先行して始まりそうだ。2025年最終週で残すところあと2日営業日となる。祝日明けの米国市場が小動きだったこともあり、手掛けにくさはあるだろう。日経225先物は26日の上昇でボリンジャーバンドの+1σ(5万0700円)を突破し、5万0970円まで買われる場面もみられたことで、利食いに伴うロング解消も意識される。ナイトセッションで+1σは5万0740円まで切り上がり、同バンドに上値を抑えられる形となったことで、+1σ水準での攻防が意識されよう。

 フィラデルフィア半導体(SOX)指数は小幅ながら6日続伸だった。また、エヌビディアは、AIスタートアップのグロックとライセンス契約で合意したことが明らかになり買われている。そのほか、指数インパクトの大きいソフトバンクグループ<9984>[東証P]は11月以降の調整で日経平均株価の重荷になっているが、1株を4株とする分割により投資のハードルが下がることでリバウンドが期待される。

 受け渡しベースで実質2026年相場入りとなることで、押し目ではロングが入りやすい需給状況と考えられ、日経225先物は+1σ水準でのロング対応に向かわせよう。そのため、同バンドが位置するオプション権利行使価格の5万0750円を中心とした上下の権利行使価格となる、5万0500円から5万1000円のレンジを想定。

 5万1000円を捉えてくるようだと、12月12日につけた戻り高値の5万1170円が射程に入るほか、+1σと+2σ(5万1340円)とのレンジに移行することで、ショートカバーを誘う動きが強まりやすいだろう。 

 26日の米VIX指数は13.60(24日は13.47)に上昇した。一時14.29まで切り上がる場面もみられたが前日のレンジ内での推移であり、その後は14.00を下回っていた。-1σ水準での攻防であり、足もとで同バンドが抵抗線として意識されている。低下傾向のなかで、リスク選好の流れは続きそうだ。

 先週末のNT倍率は先物中心限月で14.81倍(17.74倍)に上昇し、一時14.85倍まで上げる場面もみられ、25日移動平均線(14.80倍)、75日線(14.82倍)を捉えている。両線を明確に上抜けてくると、NTショートの巻き戻しが強まりやすく、NTロングに振れやすくなろう。

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均