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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:古河電、ニチコン、コロプラ

古河電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■古河電気工業 <5801>  5,570円  +625 円 (+12.6%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 2日、古河電気工業 <5801> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の100億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。北米を中心に光ファイバー・ケーブル需要の好調が継続したほか、半導体製造用テープや銅箔の販売も伸びた。昨年4月の熊本地震の影響などから回復した自動車部品事業も収益拡大に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の375億円→435億円に16.0%上方修正。増益率が4.1%増→20.8%増に拡大する見通しとなった。

■荒川化学工業 <4968>  2,178円  +212 円 (+10.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率5位
 2日、荒川化学工業 <4968> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.8%増の17.1億円に伸びて着地したことが買い材料視された。紙おむつ接着剤向け原料である水素化石油樹脂の販売が好調だった粘接着事業が収益を牽引した。コーティング事業の採算改善や為替差損の縮小も大幅増益に貢献した。上期計画の25億円に対する進捗率は68.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ニチコン <6996>  1,325円  +111 円 (+9.1%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 ニチコン<6996>は大幅続伸し、年初来高値更新。同社は2日取引終了後、18年3月期通期の連結業績予想の上方修正を発表した。売上高を1120億円から1150億円(前期比14.5%増)へ、営業利益を40億円から47億円(同55.7%増)へ、最終損益を16億4800万円の赤字から8億円の赤字(前期は26億2300万円の黒字)へそれぞれ上方修正した。自動車市場向け製品およびインバータ・産機向け製品が堅調に推移したことにより、18年3月期第1四半期連結業績が計画を上回ったことや、直近の事業環境の改善などを踏まえて上方修正に踏み切った。あわせて発表した第1四半期の連結決算は、売上高269億6700万円(前年同期比13.3%増)、営業利益10億7200万円(同2.6倍)、最終損益35億6800万円の赤字(前年同期は3億4700万円の黒字)だった。

■JCU <4975>  4,405円  +315 円 (+7.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 JCU <4975> が急反発し、上場来高値を更新した。同社は2日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比51.8%増の13.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。中国、台湾、韓国向けにプリント配線板用めっき薬品の販売が好調だったほか、自動車部品用めっき薬品も中国で伸びたことが寄与。円安による為替差損の減少も大幅増益の要因となった。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の59億円→61.5億円に4.2%上方修正し、従来の6期連続での過去最高益予想をさらに上乗せした。

■コロプラ <3668>  1,286円  +84 円 (+7.0%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 コロプラ<3668>が続急伸、年初来高値を更新している。2日取引終了後に発表した17年9月期第3四半期累計(16年10月~17年6月)連結決算は売上高は382億円(前年同期比40.8%減)、営業利益は98億4400万円(同61.6%減)、純利益は64億4600万円(同56.3%減)と大幅減益だった。既存タイトルの計画下振れや新作の遅延などが要因だが、通期計画に対する営業利益の進捗率は89%であることから、通期計画の達成確度は高いとの見方が強い。一方、第4四半期以降では他社IP(知的財産権)による複数の主力アプリに対した断続的かつ積極的なコラボ展開や、来期は他社IPによる完全新作の提供などを打ち出しており、これに対する期待が高まっているようだ。なお、17年9月期通期業績予想は、売上高550億円(前期比35.1%減)、営業利益110億円(同65.5%減)、純利益75億円(同63.8%減)の従来見通しを据え置いている。

■山洋電気 <6516>  1,315円  +77 円 (+6.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 山洋電気 <6516> が続急伸し年初来高値を更新した。株価は1997年8月以来、実に20年ぶりとなる高値圏に浮上した。同社は2日に決算(国際会計基準=IFRS)を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.6倍の19億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。半導体製造装置や産業用ロボット向けサーボモーターの需要が好調だったことが寄与。データセンター用サーバー向け冷却ファンの販売拡大に加え、金融費用が減少したことなども業績高変化の要因となった。

■あらた <2733>  4,105円  +210 円 (+5.4%)  11:30現在
 日用品卸大手のあらた <2733> が急反発し、年初来高値を更新した。株価は一時4290円まで上昇、2004年3月に記録した上場来高値4300円にあと10円まで迫った。2日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比23.2%増の27億円に伸びて着地したことが買い材料視された。主力のドラッグストア向けを中心に化粧品や衣料用洗剤などの卸販売が伸びたことが収益を押し上げた。上期計画の40億円に対する進捗率は67.5%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■トーカロ <3433>  4,295円  +210 円 (+5.1%)  11:30現在
 トーカロ <3433> が続急伸し、年初来高値を更新した。2日に発表した18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比48.4%増の19.2億円に拡大して着地したことが買い材料視された。半導体・液晶製造装置向けを中心に溶射加工の受注が大きく伸びたことが収益を押し上げた。その他表面処理加工や海外子会社の業績拡大も増益に貢献した。上期計画の29.6億円に対する進捗率は65.0%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■キッコーマン <2801>  3,610円  +165 円 (+4.8%)  11:30現在
 キッコーマン<2801>が3日続伸。2日取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高1068億3400万円(前年同期比8.1%増)、営業利益97億300万円(同14.6%増)と2ケタ営業増益で着地したことが好感されている。「いつでも新鮮」シリーズが牽引役となり主力の国内しょうゆ部門が伸長したほか、健康志向の高まりを背景に豆乳飲料やトマトジュースや野菜ジュースも売り上げを伸ばした。また、海外でも欧米を中心にして、しょうゆ需要が拡大しており、売り上げ増に貢献した。なお、純利益は前年同期にあった株式売却に伴う税負担の軽減がなくなった影響で、61億200万円(同44.9%減)だった。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高4138億円(前期比2.9%増)、営業利益345億円(同5.0%増)、純利益215億円(同9.7%減)の従来見通しを据え置いている。

■ANAホールディングス <9202>  406円  +18.1 円 (+4.7%)  11:30現在
 ANAホールディングス<9202>が3日続伸で年初来高値更新、株価を400円台に乗せてきた。同社が2日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は売上高が4517億1900万円(前年同期比11.7%増)、営業利益は254億3800万円(同80.0%増)、最終利益は510億6900万円(同7.7倍)と大幅増収増益だった。欧米方面などの長距離路線で利用者が増加、国内も好調で収益を押し上げた。営業利益はJAL<9201>の第1四半期実績(247億円)を抜いており、これを評価する形で買いが優勢となっている。

■フジミインコ <5384>  2,633円  +106 円 (+4.2%)  11:30現在
 2日、フジミインコーポレーテッド <5384> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比25.7%増の11.4億円に伸びて着地したことが買い材料視された。半導体需要の拡大を追い風に、半導体デバイスやシリコンウエハー用研磨材の販売が好調だったことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の39億円→42億円に7.7%上方修正。減益率が13.7%減→7.1%減に縮小する見通しとなった。

■セイコーHD <8050>  510円  +17 円 (+3.5%)  11:30現在
 2日、セイコーホールディングス <8050> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比22倍の31.1億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。スマートフォン向け電子部品や半導体製造装置向け高機能金属製品が伸びた電子デバイス事業が収益を牽引。円安による為替差損の減少も大幅増益に貢献した。通期計画の70億円に対する進捗率は44.4%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ダンロップスポーツ <7825>  1,163円  +25 円 (+2.2%)  11:30現在
 ダンロップスポーツ<7825>が3日続伸。2日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を760億円から765億円(前期比4.4%増)へ、営業利益を28億円から35億円(同12.8%減)へ、純利益を16億円から22億円(同17.3%増)へ上方修正したことが好感されている。売上高は概ね予想通りとなる見込みだが、上期に北米での利益改善が計画よりも順調だったことや、アジアでの販売が引き続き好調に推移していることに加えて、原材料価格の上昇が当初の見込みを下回っていることなどが利益を押し上げるとしている。

■ネットワンシステムズ <7518>  1,100円  +22 円 (+2.0%)  11:30現在
 ネットワンシステムズ<7518>が急伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は2日、同社株のレーティングを「アンダーウエートウエート」から「ニュートラル」に引き上げた。目標株価は740円から1150円に見直している。第1四半期(4~6月)は、粗利益率改善や受注高伸長などで想定を上回る好決算だったと指摘。短期的には中間期会社計画上方修正の可能性に加え、18年3月期会社計画達成も視野に入った、とみている。具体的には、今3月期の連結営業利益は従来予想61億円を前期比31%増の75億円(会社計画72億円)に増額修正。19年3月期の同利益は79億円と連続増益を見込んでいる。

■パナソニック <6752>  1,511円  +15.5 円 (+1.0%)  11:30現在
 パナソニック<6752>が高い。米電気自動車(EV)メーカー、テスラの株価が2日の時間外取引で終値に比べ7%の大幅高となっている。テスラの第2四半期決算で、売上高は前年同期に比べ2倍強に増えた。新車「モデル3」の販売も良好だ。最終利益は依然赤字だが、1株当たり損益も市場予想に比べ改善した。パナソニックはテスラと共同運営する米ネバダ州の工場「ギガファクトリー」で車載用リチウムイオン電池の量産を行っており、テスラの株価急伸を受け、同社株にも連想買いが入っている様子だ。

■イソライト工業 <5358>  507円  +80 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 2日、イソライト工業 <5358> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比53.3%増の7.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。四半期ベースの過去最高益を2四半期ぶりに更新した。主力のセラミックファイバーで作業環境規制対策品が拡大したうえ、機能性セラミックス製品も好調だったことが寄与。原価低減や販管費の抑制なども大幅増益に貢献した。上期計画の8.8億円に対する進捗率は87.3%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■大阪工機 <3173>  998円  +150 円 (+17.7%) ストップ高   11:30現在
 大阪工機 <3173> がストップ高買い気配。同社は2日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比3.1倍の2億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。企業の旺盛な設備需要や中国景気の回復を背景に、自動車業界向けに主力の切削工具の販売が大きく伸びたことが寄与。中国やメキシコ向け販売が好調だった海外事業の黒字転換も業績拡大に貢献した。上期計画の2.4億円に対する進捗率は85.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■UEX <9888>  553円  +80 円 (+16.9%) ストップ高   11:30現在
 UEX<9888>がストップ高。同社はステンレス鋼を専業とする鋼材商社で産業用機械の生産も行うが、ステンレス鋼の値上げ効果などで利益率が改善している。2日取引終了後に発表した18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算は、売上高が108億1500万円(前年同期比15.2%増)、営業利益は3億2500万円(同14.1倍)と高水準の変化を示し、これを手掛かり材料に投機資金を引き寄せる格好となった。

●ストップ高銘柄
 アトミクス <4625>  1,045円  +150 円 (+16.8%) ストップ高買い気配   11:30現在
 プレミアムW <2588>  700円  +100 円 (+16.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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