市場ニュース

戻る
 

【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):伯東、洋缶HD、日東電

伯東 <日足> 「株探」多機能チャートより
■伯東 <7433>  1,551円  +65 円 (+4.4%)  本日終値
 伯東 <7433> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は7月31日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.6倍の10.7億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。自動車電動化や工場省人化の進展を背景に、自動車・産業機械向け半導体の販売が好調だったことが寄与。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の11億円→16億円に45.5%上方修正。増益率が44.0%増→2.1倍に拡大する見通しとなった。

■洋缶HD <5901>  1,884円  +75 円 (+4.2%)  本日終値
 東洋製缶グループホールディングス<5901>が3連騰。7月31日の取引終了後に発表した第1四半期(4~6月)連結決算が、売上高2046億2000万円(前年同期比横ばい)、営業利益136億5200万円(同1.4%増)、純利益92億1300万円(同59.4%増)となり、最終利益が大幅増益となったことが好感された。飲料容器などの販売が減少した一方、電気・電子部品向けの鋼板や包装容器関連機械設備の販売が好調に推移したことに加えて、グループを挙げてのコスト削減効果などが増益に貢献。また、前年同期に計上した事業構造改革費用が一巡したことも最終利益の押し上げに寄与した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高7900億円(前期比1.4%増)、営業利益290億円(同19.9%減)、純利益150億円(同23.1%増)の従来見通しを据え置いている。

■日東電工 <6988>  10,220円  +362 円 (+3.7%)  本日終値
 日東電工 <6988> が大幅続伸し、年初来高値を更新した。同社は7月31日に決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益が前年同期比2.7倍の304億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。高性能スマートフォンの需要拡大を追い風に、光学フィルムの販売が好調だったほか、有機EL向けタッチパネル用透明導電性フィルムや製造工程用の保護フィルムなども大きく伸びた。併せて、非開示だった上期(4-9月)の同利益は前年同期比2.3倍の650億円を見込み、2期ぶりに上期の過去最高益を更新する見通しを示した。

■三菱UFJ <8306>  715.4円  +15.4 円 (+2.2%)  本日終値
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>が4日ぶり反発、三井住友フィナンシャルグループ<8316>は続伸とメガバンクに買いが優勢となった。7月は約1カ月にわたり、下値を探る展開となっていたが、8月月替わりで足もとの流れに変化が出ている。前日の米国株市場では長期金利が上昇、米10年債利回り、30年債利回りともに水準を切り上げており、米国株市場ではゴールドマン・サックス、JPモルガン、シティグループなど大手金融株が揃って上昇した。米国で事業展開するメガバンクにも利ザヤ拡大の恩恵が見込めるとの思惑が買いの根拠となっている。

■みらかホールディングス <4544>  5,130円  +90 円 (+1.8%)  本日終値
 みらかホールディングス<4544>が反発。7月31日の取引終了後、アルツハイマー病と関係のあるTotal Tauを測定するルミパルス専用試薬「Lumipulse G Tatal Tau」を欧州で発売すると発表しており、これを好材料視した買いが入ったようだ。子会社富士レビオ・ホールディングスの主力機器である全自動化学発光酵素免疫測定システム「ルミパスG1200」および「ルミパスG600 2」向けに販売するもので、近年、アルツハイマー病に対する新薬の開発が進められるなか、ルミパス専用試薬のラインアップを拡充することで、院内検査がより容易になるとともに検査の効率化が図れる商品として需要の掘り起こしを図るもようだ。

■コーセー <4922>  12,490円  +210 円 (+1.7%)  本日終値
 コーセー<4922>が反発。7月31日の取引終了後、第1四半期(4~6月)連結決算を発表しており、売上高706億8900万円(前年同期比13.2%増)、営業利益128億1300万円(同26.0%増)、純利益86億2700万円(同64.1%増)となり、営業利益が第1四半期として5期連続で最高益を更新したことが好感された。主力の化粧品事業で、ハイプレステージ領域のアルビオン、米タルト社および高付加価値ブランド「コスメデコルテ」が業績を牽引。また、プレステージ領域では、スキンケアブランド「雪肌精」が堅調に推移したほか、「ONE BY KOSE 薬用保湿美容液」、メイクアップブランド「エスプリーク」などが伸長した。また、構造改革が終了した中国や免税チャネルが好調な韓国が牽引しアジア事業が好調だったことも寄与した。なお、18年3月期通期業績予想は、売上高2820億円(前期比5.7%増)、営業利益415億円(同6.0%増)、純利益238億円(同9.9%増)の従来見通しを据え置いている。

■三菱ケミHD <4188>  943.7円  +14.7 円 (+1.6%)  本日終値
 三菱ケミカルホールディングス<4188>は後場買われた。同社は1日午後2時、18年3月期の第1四半期(4~6月)連結決算を発表。売上高は8980億1800万円(前年同期比13.0%増)、営業利益は909億9700万円(同40.0%増)、最終利益は477億800万円(同82.9%増)だった。機能部材サブセグメントでは、高機能成形材料の高機能エンジニアリングプラスチックやアルミナ繊維などの販売が堅調に推移し、情電・ディスプレー関連製品のディスプレー向けフィルムの販売も堅調に推移した。機能化学サブセグメントでは、高機能ポリマーのフェノール・ポリカーボネートチェーンで前年同期に定期修理を実施したことに伴い、販売数量が増加した。また、新エネルギー関連製品の自動車用 電池材料の販売数量が増加した。ケミカルズセグメントでは、MMAモノマーの市況が上昇したことに伴い、販売価格が上昇した。石化サブセグメントでは、原料価格が上昇したことに伴い販売価格が上昇したことに加え、エチレンセンターの定期修理の影響が縮小したことに伴い販売数量が増加した。 業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高3兆6500億円(前期比8.1%増)、営業利益2900億円(同8.0%増)、最終利益1370億円(同12.3%減)を見込んでいる。

■ユーグレナ <2931>  1,173円  +15 円 (+1.3%)  本日終値
 ユーグレナ<2931>が反発。7月31日の取引終了後、藻類バイオ燃料の製造コスト低減に向け、世界初の大規模あぜ型微細藻類培養プールの稼働を開始したと発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。農業機械メーカーの小橋工業(岡山市南区)が持つ水田造成技術を応用し、コンクリートではなく、日本の水田造成のあぜ塗り技術を応用した世界初のあぜ型微細藻類培養プールを建設。三重県多気町にあるユーグレナの藻類エネルギー研究所で稼働を開始したという。あぜ型微細藻類培養プールは1基で約1000平方メートルで、培養規模の拡大に合わせて約3000平方メートルまで増設を進める予定としている。あぜ型微細藻類培養プールは、コンクリートで建設された培養プールに比べて建設コストが10分の1程度となるほか、建設工期も4分の1程度となることから、大量に必要となる燃料用微細藻類の生産コスト削減や生産量拡大への迅速な対応が可能になるとしている。

■日本電気硝子 <5214>  3,960円  +50 円 (+1.3%)  本日終値
 日本電気硝子<5214>が続伸。7月31日の取引終了後、17年12月期の連結業績予想について、売上高を2600億円から2660億円(前期比11.1%増)へ、営業利益を240億円から300億円(同53.3%増)へ、純利益を170億円から220億円(同4.4倍)へ上方修正したことが好感された。上期業績が予想を上回る進捗となっていることに加えて、下期も中国における液晶ディスプレー用基板ガラスの増加やガラスファイバの底堅い需要が期待できることが要因。また、価格の下落幅の縮小や工場の生産性改善、費用削減なども貢献するとしている。なお、同時に発表した第2四半期累計(1~6月)決算は、売上高1332億600万円(前年同期比12.7%増)、営業利益162億6600万円(同86.7%増)、最終損益120億3800万円の黒字(前年同期12億7000万円の赤字)だった。

■安川電機 <6506>  2,998円  +37 円 (+1.3%)  本日終値
 安川電機<6506>が3日続伸、5日移動平均線を絡め上値慕いの動きにある。同社は産業用ロボットやインバーターなどメカトロ製品の大手で、中国の設備投資需要を捉え、業績は会社側の想定を大きく上回る好調ぶり。18年3月期通期の業績予想を第1四半期時点で上方修正しており、営業利益段階で従来予想の370億円から455億円に85億円の大幅増額を発表してマーケットの耳目を集めた。株価は2500円台から3000円トビ台まで一気の上昇をみせた後、微調整を入れたが、前週末から再び買いが優勢となった。市場では「中国では家電やスマートフォン工場で組み立てに使うロボットや制御機器が伸びており、年後半も好調が続く見通し。電気自動車(EV)向けでも需要開拓に力を入れている」(国内中堅証券)と指摘され、中期スタンスの機関投資家資金などが流入しているもよう。

●ストップ高銘柄
 SHO-BI <7819>  530円  +80 円 (+17.8%) ストップ高   本日終値
 トーイン <7923>  672円  +100 円 (+17.5%) ストップ高   本日終値
 アトミクス <4625>  745円  +100 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 図研エルミック <4770>  626円  -150 円 (-19.3%) ストップ安   本日終値
 パートナーエージェント <6181>  486円  -100 円 (-17.1%) ストップ安   本日終値
 以上、2銘柄

株探ニュース

株探からのお知らせ

    日経平均