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【注目】本日注目すべき【好決算】銘柄 日精線、エムスリー、日立国際 (26日大引け後 発表分)

日精線 <日足> 「株探」多機能チャートより

26日大引け後に決算を発表した銘柄のなかから、業績好調や配当増額など市場で評価される可能性の高い銘柄を取り上げた。

 日精線 <5659>   ★4-6月期(1Q)好調で通期経常を13%上方修正
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.7倍の11億円に急拡大して着地。四半期ベースでの最高益を26四半期ぶりに更新した。旺盛な自動車関連需要を背景にボトル材料が好調だったほか、半導体製造装置向け精密ガスフィルターも伸びた。ステンレス鋼線の原材料価格上昇に伴う値上げ効果も収益拡大に貢献した。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の30億円→34億円に13.3%上方修正。増益率が18.3%増→34.1%増に拡大する見通しとなった。予想PERが10.4倍→9.3倍に低下し、割安感がさらに強まった。

 エムスリー <2413>   ★4-6月期(1Q)税引き前は30%増益で着地
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比29.9%増の77.4億円に伸びて着地。前期に買収した仏ビダル・グループの業績上積みに加え、米調査サービスが好調だった海外事業が収益を牽引。製薬会社向け営業支援サイトの利用拡大や、治験プロジェクトが順調に進んだことも寄与した。
  上期計画の125億円に対する進捗率は62.0%に達しており、業績上振れが期待される。

 東エレデバ <2760>   ★上期経常を67%上方修正
 ◆18年3月期上期(4-9月)の連結経常利益を従来予想の3.6億円→6億円に66.7%上方修正。増益率が14.3%増→90.5%増に拡大する見通しとなった。産業用ロボットや自動車向け半導体製品の販売が伸び、売上が計画を上回ることが利益を押し上げる。

 沖電線 <5815>   ★今期経常を一転15%増益に上方修正、上期配当も2.5円増額
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比3.2倍の3.3億円に急拡大して着地。四半期ベースでの最高益を52四半期(13年)ぶりに更新した。産業用機械メーカー向けに機器用電線や光ケーブル、ワイヤーハーネスなどの販売が大きく伸びたことが寄与。増収効果やコスト削減などで銅価格上昇による仕入コストの増加を吸収した。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の6.1億円→8.8億円に44.3%上方修正。従来の20.3%減益予想から一転して15.0%増益見通しとなった。併せて、今期の上期配当を従来計画の3円→5.5円(前年同期は2円)に増額修正した。

 日立国際 <6756>   ★今期税引き前を2倍増益・最高益に上方修正
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結税引き前利益は前年同期比20倍の68億円に急拡大して着地。半導体メーカーによる3次元NANDフラッシュメモリーへの積極投資を背景に、半導体製造装置の販売が大きく伸びたことが寄与。
  第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の169億円→213億円に26.0%上方修正。増益率が61.2%増→2.0倍に拡大し、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。

 SHOEI <7839>   ★今期経常を24%上方修正、配当も14円増額
 ◆17年9月期の連結経常利益を従来予想の25.9億円→32.1億円に23.9%上方修正。減益率が20.2%減→1.0%減に縮小する見通しとなった。高級ヘルメットの受注好調や円安による収益押し上げ効果が寄与する。業績上振れに伴い、期末一括配当を従来計画の64円→78円(前期は79円)に増額修正した。期末配当利回りは2.41%に上昇、配当取りを狙う買いが期待される。

 バルカー <7995>   ★4-6月期(1Q)好調で今期最高益予想を14%上乗せ
 ◆18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益は前年同期比2.1倍の15.3億円に急拡大して着地。四半期ベースでの最高益を36四半期(9年)ぶりに更新した。半導体製造装置などの先端産業市場向けを中心に主力の工業用シールの販売が伸びたことが寄与。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の44億円→50億円に13.6%上方修正。増益率が12.0%増→27.3%増に拡大し、従来の10期ぶりの過去最高益予想をさらに上乗せした。

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