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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:エンプラス、ゲンキー、安川電

安川電 <日足> 「株探」多機能チャートより
■エンプラス <6961>  4,320円  +700 円 (+19.3%) ストップ高買い気配   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 20日、エンプラス <6961> が決算を発表。18年3月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比57.6%増の12.8億円に拡大して着地したことが買い材料視された。車載向けICテスト用ソケットなどの販売が好調だった半導体機器事業が収益を牽引した。上期計画の17億円に対する進捗率は75.8%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■ゲンキー <2772>  3,860円  +520 円 (+15.6%) 一時ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率2位
 ゲンキー <2772> が一時ストップ高まで上昇し、年初来高値を更新した。同社は21日午前に決算を発表。17年6月期の連結経常利益は前の期比41.8%増の40.8億円に拡大して着地。続く18年6月期も前期比18.6%増の48.5億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は新規出店30店舗を計画するほか、生鮮食品の取扱店舗を拡大し、既存店139店舗を改装する見込み。また、消費者の低価格志向が根強いなか、ポイントによる販売促進や低価格プライベート商品の拡充などで客数の増加を図る。

■安川電機 <6506>  2,811円  +261 円 (+10.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率3位
 安川電機 <6506> が続急騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は20日に決算を発表。18年2月期第1四半期(4-6月)の連結経常利益が前年同期比2.4倍の125億円に急拡大して着地したことが買い材料視された。中国を中心としたスマートフォンやデータセンター関連などの旺盛な需要を背景に、サーボモーターの受注が大きく伸びた。ロボット事業の収益拡大も大幅増益に貢献した。第1四半期業績の好調に伴い、通期の同利益を従来予想の380億円→450億円に18.4%上方修正した。併せて、今期の年間配当を従来計画の26円→30円(前期は20円)に増額修正したことも支援材料となった。

■東京都競馬 <9672>  3,400円  +215 円 (+6.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率9位
 東京都競馬<9672>は大幅高で年初来高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資評価「バイ」、目標株価4200円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。インターネット投票システムのSPAT4(南関東4競馬在宅投票システム)による馬券の売り上げ増加に加えて、規制緩和による大井競馬場周辺の駐車場・倉庫の有効活用や、大井競馬開催日以外の来場者誘致などによる中期的な成長持続を評価。これに対して株価は割安な水準にあると判断したという。

■トーセイ <8923>  848円  +48 円 (+6.0%)  11:30現在
 トーセイ<8923>は大幅3日続伸。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資判断「バイ」、目標株価1400円で新規にカバレッジを開始しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。同証券では、不動産流動化事業の事業規模拡大や、AUM(受託資産残高)増加などから利益成長が続くと予想。一方で、株価は割安な水準にあると判断したという。

■ぴあ <4337>  4,000円  +175 円 (+4.6%)  11:30現在
 ぴあ <4337> が3連騰し、年初来高値を更新した。株価は2002年2月以来、約15年5ヵ月ぶりの高値となる4000円台に復帰した。同社は20日、横浜に収容客数1万人規模の大型コンサートアリーナを建設すると発表したことが買い材料視された。音楽ライブ・エンタテインメント市場規模が拡大する一方で、東京五輪開催を控えホール・会場は不足している状況にある。同社は旺盛な音楽需要を取り込み、チケット販売の増加にもつなげる狙い。初期投資額は約100億円、開業は2020年春を予定している。なお、民間企業の単独主導による1万人規模のアリーナ建設と運営は、国内でも初めての事例になるという。

■Gunosy <6047>  2,743円  +116 円 (+4.4%)  11:30現在
 Gunosy<6047>が4連騰。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が20日付で投資判断「オーバーウエート」を継続し、目標株価を2800円から3300円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券では、同社がテクノロジーを強みとし、アドネットワークやSSP(サプライサイドプラットフォーム)に頼ることなく、自らのサービスに対して、自らのテクノロジーで広告売り上げを上げられる数少ない会社であると評価。また、ターゲティングの精度向上による単価の上昇を想定し、18年5月期営業利益を20億7000万円から23億9000万円(会社予想22億600万円)へ、19年3月期を同26億5000万円から32億9000万円へ上方修正している。

■gumi <3903>  1,431円  +52 円 (+3.8%)  11:30現在
 gumi<3903>が3日ぶりに反発している。同社は20日、19日に配信を開始した新作スマートフォンゲーム「スマッシュ&マジック」が、配信後わずか1日で50万ダウンロード(DL)を突破したと発表しており、同タイトルの順調な滑り出しを好感した買いが入っているようだ。同タイトルは、簡単操作で誰でも楽しむことができ、マルチプレイで仲間との共闘も可能なほか、キャラクターの育成、武器の収集などやりこみ要素も兼ね備えたアクションRPG。カプコン<9697>で「ストリートファイター」シリーズや「デビルメイクライ」シリーズなど多くのヒット作品の開発に携わってきた中川裕史氏率いるアングー(東京都新宿区)との共同開発第1弾タイトルであることから、注目されている。なお、50万DLを記念してガチャチケットを1枚プレゼントするキャンペーンを実施している。また、gumiはこの日、ギークス(東京都渋谷区)と、カクテル擬人化プロジェクト「カクテル王子(プリンス)」において、ゲームアプリの国内パブリッシング契約を締結したと発表しており、これも好材料視されているようだ。

■ミクシィ <2121>  6,420円  +180 円 (+2.9%)  11:30現在
 ミクシィ<2121>が続伸。20日の取引終了後、スマートフォン向けひっぱりハンティングRPG「モンスターストライク」(通称「モンスト」)について、中国版「怪物弾珠」を近日中に提供開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っている。「モンスト」は現在、日本をはじめ台湾、香港、マカオなどで配信しており、中国版についても14年に配信を開始したが、中国市場に合わず撤退した経緯がある。今回は再進出となるが、あわせて中国における「モンスト」のマーチャンダイジングやコミカライズなど、メディアミックス展開についてもビジョンチャイナ・コネクテッド社を通じて実施するとしている。

■ナノキャリア <4571>  722円  +11 円 (+1.6%)  11:30現在
 ナノキャリア<4571>が3日続伸。午前10時ごろ、同社の次世代型プラットフォーム技術である核酸医薬のデリバリーに関する物質特許出願について、米国特許庁から特許査定を受けたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。今回特許査定を受けた核酸医薬デリバリー技術は、アキュルナ(東京都文京区)に用途を限定した実施権を許諾している技術。今回の特許査定により、日本に加えて米国でも権利を確保することが可能となり、知的財産戦略の強化につながると期待されている。なお同件による18年3月期業績への直接的な影響はないとしている。

■日油 <4403>  1,597円  +18 円 (+1.1%)  11:30現在
 日油<4403>が3日続伸し新高値。大和証券は20日、同社株のレーティングを新規「1(買い)」でカバレッジを開始した。目標株価は1890円とした。高収益のニッチ化学・火薬メーカーで積極的な株主還元などを評価している。同証券では18年3月期の連結営業利益を前期比1%減の240億円と予想。減益見通しだが、原燃料価格の下落が利益を押し上げ会社計画(220億円)を上回る見通しだ。同証券では19年3月期の同利益を270億円、20年3月期を300億円と連続増益を予想。火薬事業での防衛予算の回復がプラス材料になるとみている。また、増配や自社株買いによる積極的な株主還元にも期待している。

■キーエンス <6861>  51,670円  +560 円 (+1.1%)  11:30現在
 キーエンス<6861>が4連騰、5日移動平均線を足場に上値追いを加速させている。米国ではクラウドコンピューティング市場が急拡大、20日に発表された米マイクロソフトの4~6月期決算でもクラウド事業の好調が牽引して最終利益が前年同期比で倍増した。今後はクラウド市場の成長とIoT時代の到来が同じ時間軸で進むことになるが、同社は、IoTで必須となるセンサー機器の専業メーカーとして注目されており、既に6兆円を超える時価総額を誇る。持たざるリスクを意識した機関投資家の組み入れニーズも一段と強まる可能性が出てきた。

■東京エレクトロン <8035>  16,500円  +105 円 (+0.6%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>など半導体製造装置関連株が全般軟調地合いのなかで頑強な動きをみせている。米国ではハイテク株比率の高いナスダック指数が10日続伸で最高値圏を走るなど好調が際立っており、半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も戻り足を強めている。また、20日に日本半導体製造装置協会(SEAJ)が発表した6月の日本製半導体製造装置の販売額は前年同期比53.6%増と高水準の伸びを示し、10カ月連続で前年同月を上回った。これを好感する形で買い優勢の展開となっている。

■三菱UFJ <8306>  711.6円  -7.1 円 (-1.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが軟調な展開。20日のECB理事会では、金融緩和政策の現状維持を決定、ドラギ総裁の会見も金融引き締めに慎重な姿勢との見方から欧州債務国の長期金利が低下した。米国でも10年債利回り、30年債利回りともに水準を切り下げており、前日の米国株市場ではゴールドマン・サックス、シティグループなど大手金融株が下落、この流れが東京市場にも及んでいる。

■ホープ <6195>  1,778円  +300 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ホープ<6195>は朝方から買いが集中し、ストップ高水準でカイ気配となっている。20日の取引終了後、コロプラ<3668>と販売パートナー契約を締結し、コロプラの「Location Trends」および「インバウンド動態調査レポート」の販売を開始すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。今回のパートナー契約締結は、コロプラが提供する自治体向け観光ビッグデータを活用し、自治体における観光動態調査支援へのニーズに対応するのが狙い。観光客の動きを「見える化」することで、観光エリアの特徴・課題を俯瞰して把握して性別・年齢層別の分析などを行い、これを自治体に提供することで、ターゲットごとの具体的なアクションプランの立案・実行、施策検証を可能にするとしている。

●ストップ高銘柄
 クロスフォー <7810>  1,381円  +300 円 (+27.8%) ストップ高   11:30現在
 など、3銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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