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【特集】ムサシ Research Memo(10):“業績に応じた利益還元”が基本方針。特別配と記念配の実施で38円配を実施

ムサシ <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元策

ムサシ<7521>は株主還元について配当によることを基本としており、「将来の成長のための内部留保の充実」と「業績に応じた利益還元」の2点を基本方針としている。具体的には、株主還元のベースとしての普通配当に、業績に応じた特別配当や記念配当を組み合わせる方式を採用している。

同社は2017年3月期の期初において普通配当を従来の20円から24円(中間配12円、期末配12円)へと引き上げることを公表した。その上で2017年3月期は、中間配において特別配当6円を実施して、中間配合計で18円配とし、期末においては記念配当8円を実施して期末配合計20円とした。その結果、年間配当は38円と前期比18円の大幅増配となり、配当性向は36.2%となった。

2018年3月期について同社は、普通配としての年間24円配(中間配12円、期末配12円)の配当予想を公表している。予想1株当たり利益52.93円に基づく配当性向は45.3%となる。

弊社では2018年3月期の配当予想は、前述の配当の基本方針にのっとった、極めて妥当な予想だと考えている。前期比では大幅減配となるが、同社の配当に対する基本方針と過去の実績は、投資家に十分浸透しており、失望を招くことはないとみている。今後、国政選挙の実施などのイベントが発生すれば業績上振れ期待の高まりと軌を一にして、配当についても上振れ期待が高まってくることになると考えている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《MW》

 提供:フィスコ

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