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【特集】【FISCOソーシャルレポーター】個人投資家「兜町放浪記」氏: お一人様時代到来とヘルスケア関連株

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

以下は、フィスコソーシャルレポーターの個人投資家兜町放浪記氏(ブログ「兜町放浪記」を運営)が執筆したコメントです。フィスコでは、情報を積極的に発信する個人の方と連携し、より多様な情報を投資家の皆様に向けて発信することに努めております。

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※2017年7月12日12時に執筆

7月相場入りした東京市場は日経平均が20000円どころで膠着した動きが継続している。これまで市場参加者の目は北朝鮮によるミサイル・核開発といった安全保障問題には敏感に反応してきたが、国内政局にはほとんど無頓着であった。

共謀罪国会を乗り切った現政権であるが都議会議員選挙で自民党が惨敗するなど、アベノミクスの功績がいつまでも政権運営の免罪符として機能しない警告音が発せられたのである。今こそもう一度経済政策、とりわけ経済成長戦略の新たなビジョンをぶち上げる時かもしれない。

世の中、おひとり様時代の到来である。これからは一段と加速度が増す。核家族が歳月の流れと共に「個」となり、その「個」が結びついて核家族を形成するといった普遍的な人類の営みが変容しているのが現在の日本社会である。

独身・単身者が増えることを「ソロ社会」と表現するのには驚く。最近の調査で生涯未婚率が男性23%、女性14%と聞いて、こうした層に向けたニ-ズを捉えたビジネスが求められてくるはずだ。「自己責任」の自覚があれば「死んだらおしまい」的な思考にはならない。

それは医療・介護といった分野にとどまらず、日常生活からおひとり様のライフスタイルをケアする仕事になるかもしれない。若いときは「個」が「孤」であることに気がつかないものだ。家族とのつながりがなくとも、社会とのつながりがあるだけでずいぶんと気持ちが安らぐものである。

株式市場ではすでに「ヘルスケア関連株」としてテーマで括られることが多い。予防・健康医療関連、介護、レジャー、コミュニケーション、学習など一人で暮らすからこそサービスを必要とする分野はまだまだ深堀りされてはいない分野ではないだろうか。

今回はそうしたビジネスに関連する事業を展開する銘柄をチェックしたい。個別株では、富裕層向け介護付き有料老人ホームと訪問介護を展開し、業績も最高益更新を予想するロングライフ<4355>、日足チャートが三角持合いから上放れしそうな、やまねメディカル<2144>、介護用ロボットに実績のあるエンジニア企業であるアルトナー<2163>、法人向け福利厚生代行を手がけ業績が拡大期入りしているベネフィット・ワン<2412>などを注目してみたい。

執筆者名:兜町放浪記
ブログ名:兜町放浪記

《MT》

 提供:フィスコ

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