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【市況】【↑】日経平均 大引け| 続伸、円安進行で輸出株中心に買いが優勢 (7月11日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  20073.86
高値  20200.88(14:38)
安値  20070.67(09:01)
大引け 20195.48(前日比 +114.50 、 +0.57% )

売買高  14億3621万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆0673億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は続伸、取引時間中の円安進行を好感
 2.対ドル、対ユーロとも円安に振れ輸出株中心に買われる
 3.イエレンFRB議長の米下院での議会証言待ちで商いは低調
 4.売り圧力も乏しく、値上がり銘柄は東証1部全体の74%を占める
 5.ソフトバンク、ソニー、トヨタなどが買われ全体相場の牽引役に

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは5ドル安と小反落。ハイテク株は上昇したものの、イエレンFRB議長の議会証言など重要イベントを控えて様子見ムードが強かった。

 東京市場では、前日の米国株市場が高安まちまちで方向感を欠くなかで、取引時間中に為替が円安に振れたことが追い風となった。

 11日の東京市場は欧州株市場は総じて堅調だったものの、米国ではNYダウが小幅マイナス圏で引けるなど今一つ方向感が定まらず、日経平均も寄り付きは小反落のスタートとなった。しかし寄り後は買いが優勢となり、すぐにプラス圏に浮上、後場に入ると一段高の展開に。12日のイエレンFRB議長の米下院での議会証言を見極めたいとの思惑などが漂い、当初は模様眺め感が強かったが、取引時間中に為替が対ドル、対ユーロとも円安方向に振れたことで、投資家心理が改善、輸出株中心に買いを引き寄せる格好となった。東証1部の売買代金は2兆円をかろうじて上回る程度で盛り上がりを欠いたが、東証1部全体の74%の銘柄が値上がりする買い気の強い地合いだった。
 個別では、ソフトバンクグループ<9984>が上昇、ソニー<6758>も高い。ファナック<6954>、トヨタ自動車<7203>も買いが優勢。安永<7271>は一時ストップ高に買われたほか、プレナス<9945>、トーセ<4728>、クリエイトSDホールディングス<3148>、エスクロー・エージェント・ジャパン<6093>なども値を飛ばした。戸田工業<4100>が上値追い、プリマハム<2281>なども物色人気に。中外製薬<4519>が値を上げ、OKK<6205>も高い。
 半面、任天堂<7974>は本日も断トツの売買代金ながら売りに押された。スズキ<7269>が値を下げ、ファーストリテイリング<9983>も軟調。リソー教育<4714>が急落、ローツェ<6323>、セガサミーホールディングス<6460>も値を下げた。KNT-CTホールディングス<9726>が利食われたほか、ディー・エル・イー<3686>も安い。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、ファナック <6954> 、中外薬 <4519> 、ソニー <6758> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約52円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、スズキ <7269> 、花王 <4452> 、資生堂 <4911> 、日揮 <1963> 。押し下げ効果は約24円。

 東証33業種のうち29業種が上昇し、下落は3業種のみで下落率の上位から(1)電気・ガス業、(2)その他金融業、(3)水産・農林業。上昇率の大きかった上位5業種は(1)空運業、(2)情報・通信業、(3)電気機器、(4)繊維製品、(5)精密機器。なお、鉄鋼は前日と変わらなった。

■個別材料株

△博展 <2173> [JQG]
 セブン・フィナンシャルの実証実験にグループ会社がロボット提供。
△メディネット <2370> [東証M]
 抗がん抗原抗体の高感度検査法に関する日本特許が成立。
△ディップ <2379>
 転職求人倍率は31ヵ月連続最高値を更新。
△クリエイトS <3148>
 今期経常は6%増で4期連続最高益・3円増配。
△TSIHD <3608>
 1.92%を上限に自社株買いを実施。
△アイリッジ <3917> [東証M]
 O2Oツール「popinfo」が6500万ユーザーを突破。
△ツバキナカ <6464>
 米NN社の精密ベアリング部品事業を買収。
△エプソン <6724>
 日経平均銘柄に新規採用。
△コジマ <7513>
 9-5月期(3Q累計)経常が5.5倍増益。
△プレナス <9945>
 3-5月期(1Q)経常は66%増益で着地。

▲リソー教育 <4714>
 3-5月期(1Q)経常は赤字拡大で着地。
▲セガサミー <6460>
 「パチンコ出玉を3分の2へ規制」と報道。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)安永 <7271> 、(3)キムラタン <8107> 、(4)プレナス <9945> 、(5)トーセ <4728> 、(6)クリエイトS <3148> 、(7)ツバキナカ <6464> 、(8)日本ライフL <7575> 、(9)エスクロAJ <6093> 、(10)日精化 <4362> 。
 値下がり率上位10傑は(1)リソー教育 <4714> 、(2)Sサイエンス <5721> 、(3)ローツェ <6323> 、(4)KNTCT <9726> 、(5)大幸薬品 <4574> 、(6)セガサミー <6460> 、(7)ハイデイ日高 <7611> 、(8)平和 <6412> 、(9)マクロミル <3978> 、(10)土木管理 <6171> 。

【大引け】

 日経平均は前日比114.50円(0.57%)高の2万0195.48円。TOPIXは前日比11.66(0.72%)高の1627.14。出来高は概算で14億3621万株。値上がり銘柄数は1494、値下がり銘柄数は392となった。日経ジャスダック平均は3290.59円(10.15円高)。

[2017年7月11日]

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