【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):リミックス、プレナス、クリエイトS
リミックス <日足> 「株探」多機能チャートより
リミックスポイント<3825>が後場に入って急伸し、ストップ高。同社はきょう、子会社のビットポイントジャパンが7月下旬から中国本土の仮想通貨交換業に本格参入することが決まったと発表。これが材料視された。ビットポイントジャパンは今年2月に、中国の大手総合金融会社である仁和智本と合弁会社を設立しており、7月10日に調印式が執り行われた。合弁会社は仁和智本の100%出資子会社である中国仮想通貨取引所「浙江文智」に、日本で稼働実績のある仮想通貨取引システムを提供するほか、日本で培った仮想通貨事業運営などを支援。また、将来的にはアメリカ不動産投資事業などにも展開するとしている。
■プレナス <9945> 2,621円 +283 円 (+12.1%) 本日終値 東証1部 上昇率4位
10日、弁当店「ほっともっと」、定食屋「やよい軒」を展開するプレナス <9945> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比66.0%増の20.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。円高による仕入れコスト低減や広告宣伝費の減少などで採算が改善したことが利益を押し上げた。売上高は前期に買収した宮島醤油フレーバーの業績上積みや新規出店効果で増収を確保した。上期計画の34億円に対する進捗率は61.6%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。
■クリエイトS <3148> 2,760円 +246 円 (+9.8%) 本日終値 東証1部 上昇率6位
10日、クリエイトSDホールディングス <3148> が決算を発表。17年5月期の連結経常利益は前の期比3.2%増の147億円で着地。続く18年5月期も前期比6.3%増の157億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。今期は化粧品や食料品の品揃えを拡充するほか、生活必需品の低価格施策を進め、9.6%に増収を見込む。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比3円増の34円に増配する方針としたことも支援材料となった。
■ツバキ・ナカシマ <6464> 2,314円 +177 円 (+8.3%) 本日終値 東証1部 上昇率7位
ツバキ・ナカシマ <6464> が急反発し、上場来高値を更新した。同社が10日、米NN社の精密ベアリング部品事業を約425億円で買収すると発表したことが買い材料視された。NN社は米ナスダック市場に上場する企業で、精密ボールや精密ローラーの製造・販売を手掛けている。買収する精密ベアリング部品事業の16年12月期の売上高は2億4900万ドル、営業利益は2300万ドルだった。同社は中期的に売上収益500億円、営業利益100億円、長期的には売上収益1000億円以上を事業目標として掲げており、その達成に向け今回の買収に踏み切った。
■コスモス薬品 <3349> 23,050円 +1,050 円 (+4.8%) 本日終値
コスモス薬品<3349>が3連騰。SMBC日興証券が10日付で同社株の目標株価を2万2500円から2万4000円に引き上げており、これが株価を後押しした(投資評価は「2」継続)。10日取引終了後に発表したコスモス薬品の18年5月期の連結業績予想は、売上高が5500億円(前期比9.4%増)、営業利益は223億円(同0.3%増)、最終利益は170億円(同6.7%減)を見込んでいる。これを受け同証券では、前期実績と合わせ数値面でのサプライズはないが、今上期からの粗利益率回復見通しを示した点には安心感があるとしている。株価的には調整した水準にあることで強含む可能性を指摘した。
■セイコーエプソン <6724> 2,660円 +95 円 (+3.7%) 本日終値
10日、日本経済新聞社がセイコーエプソン <6724> を8月1日付で日経平均株価の構成銘柄に新規採用すると発表したことが買い材料。東芝 <6502> が東証2部に指定替えとなるため入れ替えを実施する。日経平均連動ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、裁定取引に伴う需要発生に期待する買いが向かった。
■ミネベアミツミ <6479> 1,850円 +61 円 (+3.4%) 本日終値
ミネベアミツミ<6479>が続伸。同社主力の小型ベアリングは自動車向けに需要が増勢、生産性改善に伴う生産能力の強化も収益に貢献している。「LEDバックライトも北米向けでシェアを向上させている」(国内中堅証券)状況。また、ゲーム機向けも会社側の当初見込みからの増額が期待されている。18年3月期営業利益は前期比14%増の560億円を見込むが「上振れる可能性が高い」(同)とみられている。
■ソニー <6758> 4,439円 +121 円 (+2.8%) 本日終値
ソニー<6758>が続伸。株価は前月29日につけた4408円を抜き新高値に買われた。7日に北米で公開された最新作「スパイダーマン:ホームカミング」の週末の興行収入が1億1700万ドル(約133億円)を稼ぎ、ランキングで初登場首位となった。この興行収入は事前予想を上回ったほか、外部評価も良好。市場では、「有力シリーズ復活の意味は大きい」と評価している。今後のスパイダーマンに登場するサブキャラクターを用いた映画製作やゲーム事業との協業などの展開も期待されている。
■TSIホールディングス <3608> 816円 +21 円 (+2.6%) 本日終値
10日、TSIホールディングス <3608> が発行済み株式数(自社株を除く)の1.92%にあたる200万株(金額で18億円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は7月11日から10月6日まで。
■タカラトミー <7867> 1,383円 +35 円 (+2.6%) 本日終値
タカラトミー<7867>は続伸。この日、感情表現豊かな小型AIロボット「COZMO(コズモ)」を9月23日に発売すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。「COZMO」は、人工知能(AI)を搭載し、その場の環境を見て自分で状況を判断し、感情を豊かに表現する小型ロボット。まるでパーソナリティー(人格)を持っているかのように喜怒哀楽などの感情をしぐさや声、表情、動きを組み合わせた1000を超えるパターンで表現し、人と自然なコミュニケーションを取ることができるのが特徴という。
株探ニュース