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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (2) ―本日につながる期待株は?―

良品計画 <日足> 「株探」多機能チャートより

■良品計画 <7453>  28,740円 (+820円、+2.9%)

 良品計画 <7453> が3日ぶり反発、ここ株価は調整モードにあったが値動きが一変、25日移動平均線との下方カイ離を急速に埋めてきた。同社は国内で雑貨や食品を中心に売り上げを好調に伸ばす一方、海外ではアジアで出店を加速させ業容を急速に拡大している。月次売上高も6月は前年同月比8.7%増と好調を継続、5日引け後に17年3-5月決算を発表予定にあり、好決算を先取りする買いを呼び込んだ。

■東エレク <8035>  15,165円 (+380円、+2.6%)

 東京エレクトロン <8035> が7日ぶりに反発、前日4日までの6日間で株価は1500円弱、約9%の下落をみせており、目先値ごろ感からの押し目買いが優勢となった。ここ米国発のハイテク株安が、東京市場にも波及する格好となっていたが、4日は米国株市場が休場だったこともあり、目先空売り筋の買い戻しも誘発したようだ。同様に売り一巡感からアドバンテスト <6857> 、SCREENホールディングス <7735> などの半導体製造装置株も上昇している。

■ABCマート <2670>  6,580円 (+140円、+2.2%)

 エービーシー・マート <2670> が続伸。4日の取引終了後に発表した6月度概況で、既存店売上高が前年同月比2.7%増と2ヵ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感された。全国的に天候が安定したことで、スポーツシューズやキッズシューズに加えて、季節商材のサンダルの販売が好調だった。

■ミクシィ <2121>  6,150円 (+120円、+2.0%)

 ミクシィ <2121> [東証M]が4日ぶりに反発。4日の取引終了後、6月22日に提供を開始したスマートフォン向けゲーム「ファイトリーグ」が、6月30日付で世界累計利用者数100万人を突破したと発表しており、これが株価を下支えしたようだ。「ファイトリーグ」は、2人の知恵と勇気をかけた熱きタッグバトルエンターテインメント。友人とタッグを組み、数々の対戦を通じて、パートナーと一緒にアプリの中だけでは完結しない「深い友情やコミュニケーション」でリアルに盛り上がる体験が最大の魅力という。なお、100万人突破を記念して、ゲーム内において「100万人突破記念キャンペーン」を近日中に開催するとしている。

■ディディエス <3782>  907円 (+17円、+1.9%)

 ディー・ディー・エス <3782> [東証M]が6日ぶりに反発。4日の取引終了後、パナソニックシステムソリューションズ ジャパン(東京都中央区、以下「PSSJ」)が主催し、7~8月に全国5ヵ所で開催する「SOLUTION Japan2017」に、多要素認証プラットフォーム「EVE MA」を出展すると発表しており、ビジネスチャンスにつながるとの期待感から買いが入った。DDSの指紋認証アルゴリズムが、PSSJの「Let's noteシリーズ」や「TOUGHPAD FZ-N1シリーズ」に採用されていることから、今回の出展となったという。ブースでは、指紋や顔動画とパスワードなど任意の組み合わせによる認証ソリューションの認証精度・スピードや、連携機能を体感できるとしている。

■神戸鋼 <5406>  1,208円 (+20円、+1.7%)

 神戸製鋼所 <5406> が10連騰。ここグロースからバリュー株への資金シフトの動きが顕在化しており、同社を含め鉄鋼株は軒並みPBRが1倍を大きく下回っていることから、見直し買いの流れに乗った。同社は、鋼材の値上げ効果が利益採算向上につながっているほか、建機事業の再編も損益改善効果を生んでおり、18年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比7.7倍と急回復、0.6倍台の低PBRも買い安心感を誘った。

■インベスC <1435>  5,730円 (+90円、+1.6%)

 インベスターズクラウド <1435> が反発。同社は5日、子会社のiVacationがテクノロジーを活用した宿泊施設「TRIP POD(トリップポッド)」のコンセプト型ホステル「TRIP POD KYOTO-snack&bed-」を来年10月にも開業すると発表した。「TRIP POD KYOTO-snack&bed-」は、今年9月にオープンを予定している「TRIP POD FUKUOKA-snack&bed-」に続く第2弾プロジェクト。日本のお菓子を食べながらくつろげる宿泊施設で、訪日外国人観光客や国内旅行客をターゲットとしている。

■トヨタ <7203>  6,154円 (+94円、+1.6%)

 トヨタ自動車 <7203> 、日産自動車 <7201> 、SUBARU <7270> 、ホンダ <7267> など自動車株が上昇。4日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかで為替が1ドル=113円近辺で円高傾向にあり、やや不利な環境だが、ここ世界的に成長株から割安株への資金シフトが起こっており、PERが市場平均を下回る自動車株は水準訂正狙いの買いが入っている。一部報道で、日本政府とEUが経済連携協定(EPA)交渉を巡り、欧州側が日本車にかける関税を協定発効後7年かけて撤廃する方針が伝わったことなども、ポジティブ材料として働いている。

■東北新社 <2329>  741円 (+7円、+1.0%)

 東北新社 <2329> [JQ]が。4日、同社が18年3月期の連結最終利益を従来予想の24億円→28.9億円に20.7%上方修正。減益率が23.4%減→7.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益7.3億円が発生することが最終利益を押し上げる。

※5日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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