【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ABCマート、ミクシィ、ディディエス
ABCマート <日足> 「株探」多機能チャートより
エービーシー・マート<2670>が続伸。4日の取引終了後に発表した6月度概況で、既存店売上高が前年同月比2.7%増と2カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。全国的に天候が安定したことで、スポーツシューズやキッズシューズに加えて、季節商材のサンダルの販売が好調だった。
■ミクシィ <2121> 6,150円 +120 円 (+2.0%) 本日終値
ミクシィ<2121>がしっかり。4日の取引終了後、6月22日に提供を開始したスマートフォン向けゲーム「ファイトリーグ」が、6月30日付で世界累計利用者数100万人を突破したと発表しており、これが株価を下支えしたようだ。「ファイトリーグ」は、2人の知恵と勇気をかけた熱きタッグバトルエンターテインメント。友人とタッグを組み、数々の対戦を通じて、パートナーと一緒にアプリの中だけでは完結しない「深い友情やコミュニケーション」でリアルに盛り上がる体験が最大の魅力という。なお、100万人突破を記念して、ゲーム内において「100万人突破記念キャンペーン」を近日中に開催するとしている。
■ディー・ディー・エス <3782> 907円 +17 円 (+1.9%) 本日終値
ディー・ディー・エス<3782>が6日ぶりに反発。4日の取引終了後、パナソニックシステムソリューションズ ジャパン(東京都中央区、以下「PSSJ」)が主催し、7~8月に全国5カ所で開催する「SOLUTION Japan2017」に、多要素認証プラットフォーム「EVE MA」を出展すると発表しており、ビジネスチャンスにつながるとの期待感から買いが入った。DDSの指紋認証アルゴリズムが、PSSJの「Let’s noteシリーズ」や「TOUGHPAD FZ-N1シリーズ」に採用されていることから、今回の出展となったという。ブースでは、指紋や顔動画とパスワードなど任意の組み合わせによる認証ソリューションの認証精度・スピードや、連携機能を体感できるとしている。
■神戸製鋼所 <5406> 1,208円 +20 円 (+1.7%) 本日終値
神戸製鋼所<5406>が10連騰と異彩を放っている。ここグロースからバリュー株への資金シフトの動きが顕在化しており、同社を含め鉄鋼株は軒並みPBRが1倍を大きく下回っていることから、見直し買いの流れに乗っている。同社は、鋼材の値上げ効果が利益採算向上につながっているほか、建機事業の再編も損益改善効果を生んでおり、18年3月期は本業のもうけを示す営業利益が前期比7.7倍と急回復、0.6倍台の低PBRも買い安心感を誘っている。
■インベスターズクラウド <1435> 5,730円 +90 円 (+1.6%) 本日終値
インベスターズクラウド<1435>が高い。同社はきょう、子会社のiVacationがテクノロジーを活用した宿泊施設「TRIP POD(トリップポッド)」のコンセプト型ホステル「TRIP POD KYOTO-snack&bed-」を来年10月にも開業すると発表した。「TRIP POD KYOTO-snack&bed-」は、今年9月にオープンを予定している「TRIP POD FUKUOKA-snack&bed-」に続く第2弾プロジェクト。日本のお菓子を食べながらくつろげる宿泊施設で、訪日外国人観光客や国内旅行客をターゲットとしている。
■トヨタ自動車 <7203> 6,154円 +94 円 (+1.6%) 本日終値
トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が上昇。前日の米国株市場が休場で手掛かり材料難のなかで為替が1ドル=113円近辺で円高傾向にあり、やや不利な環境だが、ここ世界的に成長株から割安株への資金シフトが起こっており、PERが市場平均を下回る自動車株は水準訂正狙いの買いが入っている。一部報道で、日本政府とEUが経済連携協定(EPA)交渉を巡り、欧州側が日本車にかける関税を協定発効後7年かけて撤廃する方針が伝わったことなども、ポジティブ材料として働いている。
■東北新社 <2329> 741円 +7 円 (+1.0%) 本日終値
4日、東北新社 <2329> [JQ]が18年3月期の連結最終利益を従来予想の24億円→28.9億円に20.7%上方修正。減益率が23.4%減→7.6%減に縮小する見通しとなったことが買い材料視された。保有する投資有価証券の売却に伴い、売却益7.3億円が発生することが最終利益を押し上げる。
■リンガーハット <8200> 2,468円 +17 円 (+0.7%) 本日終値
リンガーハット<8200>はしっかり。午後2時30分ごろに発表した6月度の月次情報で、純既存店売上高が前年同月比0.1%増となり、小幅ながら4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。リンガーハット業態は客数が減少し同0.9%減と苦戦したものの、濱かつが客数、客単価ともに伸長して同3.7%増となりカバーした。
■ユナイテッドアローズ <7606> 3,520円 +15 円 (+0.4%) 本日終値
ユナイテッドアローズ<7606>は小動き。4日の取引終了後に発表した6月度の売上概況(速報)で、小売りとネット通販を合わせた既存店売上高は前年同月比1.8%増と9カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。天候要因やオフ率のコントロールなどによって、月末からのセールの出足が鈍めだったものの、メンズではジャケット、パンツなどのオンオフ兼用商品、ウィメンズはブラウスや半袖カット、ロングスカートなどが好調に推移し、既存店売上高はプラスを確保した。
■アダストリア <2685> 2,830円 -94 円 (-3.2%) 本日終値
アダストリア<2685>が大幅3日続落。4日の取引終了後に発表した6月度の国内月次売上高で、既存店売上高が前年同月比2.7%減と9カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気された。前月に続きボトムス類や半袖トップスが売り上げの中心となったほか、サンダルやキッズ商品も好調に推移した。ただ、客数が同2.2%減とセール期に入っても伸び悩んだことが足を引っ張った。なお、ブランド別ではスタディオクリップ、ニコアンド、ベイフローなどが牽引役となった。
株探ニュース