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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:昭和シェル、TKP、郵船

昭和シェル <日足> 「株探」多機能チャートより
■昭和シェル石油 <5002>  1,121円  +70 円 (+6.7%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 昭和シェル石油<5002>が急伸。出光興産<5019>が3日に公募増資を発表、この公募の実施後は昭和シェルと出光興産の合併に反対する出光創業家の持ち株比率が下がる見通しであり、合併が前進するとの期待が膨らんだ。ただ、出光創業家は公募差し止めを裁判所に申し立てるとも伝えられており、今後の展開が注目されている。

■ティーケーピー <3479>  15,000円  +640 円 (+4.5%)  11:30現在
 3日、ティーケーピー <3479> [東証M]が8月31日現在の株主を対象に1→7の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の7分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■日本郵船 <9101>  216円  +6 円 (+2.9%)  11:30現在
 日本郵船<9101>、商船三井<9104>などをはじめ海運株が軒並み買い優勢。業種別値上がり率で「海運」はトップに買われている。鉄鉱石や石炭、穀物などを運ぶばら積み船市況の総合的な値動きを表すバルチック海運指数が6月下旬を境に反転しており、海運市況の改善傾向を背景に押し目買いが観測されている。市場では「郵船は国内証券が目標株価を250円に引き下げたものの、レーティングは買いを継続している。郵船、商船三井ともPBR0.7倍前後と割安感が強く、ここから大きく引かれる(値下がりで損をする)可能性は低いとの思惑も働いているようだ」(準大手証券ストラテジスト)という。

■TOKYO BASE <3415>  4,740円  +130 円 (+2.8%)  11:30現在
 TOKYO BASE<3415>が4連騰、6月20日につけた上場来高値4965円を再び視界に捉えてきた。国内生産にこだわったアパレルでセレクトショップ「STUDIOUS」と独自ブランド店「UNITED TOKYO」を積極出店して業容拡大路線を走っている。eコマース分野にも傾注、機関投資家も含めて「業界トップクラスの成長率を維持する銘柄として注目されている」(国内中堅証券)という。18年2月期営業利益17億5700万円(前期比36.2%増)は上振れの可能性があり、ROEが38.1%と高い点も評価材料。

■トヨタ自動車 <7203>  6,090円  +140 円 (+2.4%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>や日産自動車<7201>、マツダ<7261>といった自動車株が高い。為替相場では午前9時過ぎ時点で1ドル=113円30銭前後へ円安が進行。トヨタ自動車の18年3月期の想定為替レートは1ドル=105円、日産の場合は同108円であり、足もとの円安進行による業績押し上げが期待されている。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,107.5円  +20.5 円 (+1.9%)  11:30現在
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>、石油資源開発<1662>など資源開発関連株が上値指向。ここ原油市況が急速な戻り足をみせており、米国株市場でもシェブロン、エクソンモービルなどエネルギー関連株が上昇、この流れが波及している。前日のWTI原油先物価格は8日続伸と戻りを鮮明としており、1バレル=47ドル台と約1カ月ぶりの高値水準に戻している。国際帝石は中期波動でも26週移動平均線とのマイナスカイ離を解消して、底入れを明示している。

■小林製薬 <4967>  6,680円  +80 円 (+1.2%)  11:30現在
 小林製薬<4967>が5日ぶりに反発している。3日の取引終了後、集計中の第2四半期累計(1~6月)連結業績について、売上高が従来予想の635億円から670億円(前年同期比9.9%減)へ、営業利益が76億円から103億円(同13.2%減)へ、純利益が50億円から69億円(同14.9%減)へ上振れたようだと発表したことが好感されている。国内家庭用品製造販売事業や海外家庭用品製造販売事業が好調に推移したことが売上高・利益を大幅に押し上げた。

■三菱UFJ <8306>  765.1円  +8 円 (+1.1%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>などメガバンクの上値追いが続いている。ここ米長期金利の上昇が顕著でJPモルガンやゴールドマン・サックスなど米大手金融株が上昇、東京市場でも相対的に出遅れるメガバンクにリターンリバーサル狙いの買いが続いている。米10年債利回りは前日時点で2.347%と6日連続で上昇しているほか、米30年債利回りも同様に上昇基調が続いている。これを受け米国で展開するメガバンクは運用環境の改善期待が強まっている。

■三越伊勢丹 <3099>  1,146円  +9 円 (+0.8%)  11:30現在
 三越伊勢丹ホールディングス<3099>が4日続伸。3日の取引終了後に発表した6月度の国内百貨店事業売上速報で、三越伊勢丹合計の既存店売上高が前年同月比1.1%増と3カ月ぶりに前年実績を上回ったことが好感されている。宝飾・時計やラグジュアリーブランドなど高額品の動きが良かったことに加えて、比較的晴天日が多く、夏を意識した商品への購買意欲が堅調だったことが寄与した。また、夏服とのコーディネートで使用するサンダルやアクセサリーなどの婦人雑貨が好調だったほか、食品や化粧品などの日用品の動きも引き続き好調だった。

■Jフロント <3086>  1,727円  +4 円 (+0.2%)  11:30現在
 J.フロント リテイリング<3086>が3日ぶり反発。3日の取引終了後に発表した6月度の売上速報で、百貨店事業の合計売上高が前年同月比4.8%増と3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。訪日外国人の活発な購買などで化粧品、ラグジュアリーブランドが好調に推移し、宝飾品も売り上げを伸ばした。また、6月30日にスタートしたクリアランスセール(前年は7月1日スタート)によるかさ上げ効果も寄与した。

■高島屋 <8233>  1,065円  +1 円 (+0.1%)  11:30現在
 高島屋<8233>が3日ぶりに反発。3日の取引終了後に発表した6月度の店頭売上速報で、高島屋単体と国内百貨店子会社を含む17店舗合計の売上高が前年同月比4.6%増と4カ月連続で前年実績を上回ったことが好感されている。6月は、免税売り上げが37.6%増と伸長したことに加えて、資産効果による高額品の好調が目立った。また、クリアランスセールを前年より1日早い6月30日にスタートしたことも寄与した。

■象印マホービン <7965>  1,132円  -184 円 (-14.0%)  11:30現在
 象印マホービン<7965>が急反落し年初来安値を更新している。3日の取引終了後、17年11月期の連結業績予想について、売上高を885億円から850億円(前期比4.7%減)へ、営業利益を100億円から87億円(同28.2%減)へ、最終利益を68億円から62億円(同15.1%減)へ下方修正したことが嫌気されている。国内市場の需要が停滞していることや、既存の競合他社だけでなく新規参入企業も含めた販売競争・価格競争の激化などで売上高が予想を下回って推移していることに加えて、主力商品の競争激化による利益率低下を考慮したという。同時に発表した第2四半期累計(16年11月21日~17年5月20日)決算は、売上高483億9000万円(前年同期比6.8%減)、営業利益61億7700万円(同27.5%減)、最終利益43億2100万円(同14.9%減)だった。国内市場で炊飯ジャーを中心に売り上げが減少したことに加えて、海外市場では中国市場の売り上げは増加したものの、円高による海外売上高の円換算額の減少が響いた。また、海外でステンレスマホービンや炊飯ジャーなど主力商品の利益率が低下したことも収益を悪化させた。

■出光興産 <5019>  2,895円  -365 円 (-11.2%)  11:30現在  東証1部 下落率2位
 3日、出光興産 <5019> が国内外で4800万株の公募増資を実施すると発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の30%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は7月12日から19日までのいずれかの日に決定。最大で約1385億円の調達資金については、海外子会社への投融資や有機EL事業への投資などに充てる。

■キユーピー <2809>  2,732円  -198 円 (-6.8%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 3日、キユーピー <2809> が17年11月期の連結経常利益を従来予想の341億円→320億円に6.2%下方修正。増益率が8.7%増→2.0%増に縮小する見通しとなったことが売り材料視された。米国鶏卵相場の下落による北米事業の業績悪化に加え、販管費が増加することなどが利益を圧迫する。

■芦森工業 <3526>  460円  +80 円 (+21.1%) ストップ高   11:30現在
 芦森工業<3526>がストップ高。前日に投機資金の流入が加速しストップ高に買われたが、きょうも目先筋の売り物を吸収して上値指向が継続している。売買高も急増しており、大口資金の参戦により青空圏を走る展開。エアバッグ代替需要に対する期待感で急騰しているが、時価PERは依然として15倍台と明らかな割高水準に買われているわけではない。また、日証金では貸借倍率が0.15倍と大幅に売り長となり、4日から貸株規制が入るなど、踏み上げ相場の色彩を強めている。

■ビーマップ <4316>  634円  +100 円 (+18.7%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ビーマップ<4316>がストップ高カイ気配。同社は3日取引終了後に、ジェイアール東日本企画(東京都渋谷区)およびY&N Brothers(東京都千代田区)とM2M2S(Media to Mobile to Store)を事業とする新会社を今月25日に設立すると発表。これが材料視されているようだ。新会社は、スマートフォンを通じて、各種メディアの接触者を一意に捉え、強いコンテンツによりスマホによる接触認証を行い、その認証をもって店舗への送客・買い上げを促し、買い上げ実績などをデータで補足する取り組みが基本事業となる。なお、新会社の詳細については今後決まり次第公表するとしているが、ビーマップの持ち分法適用会社になる見込みだとしている。

●ストップ高銘柄
 比較.com <2477>  1,987円  +400 円 (+25.2%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ツナグS <6551>  6,400円  +1,000 円 (+18.5%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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