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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:OTS、スター精、東京製鉄

オンコセラピ <日足> 「株探」多機能チャートより
■オンコセラピ <4564>  305円  +23 円 (+8.2%)  11:30現在
 オンコセラピー・サイエンス<4564>が大幅高、株価は270~280円のもみ合いを上に放れ、昨年12月以来となる300円大台を回復した。同社は29日、米テキサス州立大学MDアンダーソンがんセンターでMELK阻害剤「OTS167」の乳がんに対する第1相臨床試験を開始したことを発表、これを手掛かり材料とする買いを誘っている。この臨床試験は、トリプルネガティブ乳がんを含む乳がん患者を対象にOTS167のカプセル剤による経口投与での安全性や推奨投与量の確認を主目的としたもので、副次的にトリプルネガティブ乳がんに対する臨床上の有効性の確認を行う。この件に関しての今期業績への影響は、判明次第、開示する方針としている。また、30日に、塩野義製薬<4507>にライセンスアウトしている、がん特異的ペプチドワクチン「S―588410」 の食道がん患者を対象とした3相臨床試験で、試験進捗に伴うマイルストーンが発生したことも発表、これも株価を後押ししている。

■スター精密 <7718>  1,811円  +83 円 (+4.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率7位
 29日、スター精密 <7718> が決算を発表。18年2月期第1四半期(3-5月)の連結経常利益が前年同期比54.5%増の11.6億円に拡大して着地したことが買い材料視された。主力の工作機械部門で国内・中国の自動車関連や米国医療関連向けに自動旋盤の販売が大きく伸びたことが寄与。円安進行で為替差損益が改善したことも大幅増益に貢献した。上期計画の17.8億円に対する進捗率は65.2%に達しており、業績上振れを期待する買いが向かった。

■クスリアオキ <3549>  5,710円  +260 円 (+4.8%)  11:30現在  東証1部 上昇率8位
 クスリのアオキホールディングス<3549>は大幅続伸。同社は29日取引終了後、18年5月期の連結業績予想を発表した。売上高は2200億円(前期比16.6%増)、営業利益は109億2200万円(同2.3%増)、最終利益は82億円(同0.2%増)を見込んでいる。18年5月期の店舗投資計画については、新規エリアへの進出を含めてさらなるドミナント化に向けて、ドラッグストア72店舗の新規出店を計画しており、既存店についても、品揃えの見直しや全面改装の実施など、引続き活性化を図っていく。また、調剤薬局については、調剤マーケットでの事業拡大に向けて、ドラッグストア併設調剤薬局25薬局の新規開設を計画している。17年5月期連結決算は売上高1887億4400万円、営業利益106億7600万円、最終利益81億8100万円だった。なお、17年5月期第3四半期から連結財務諸表を作成しているため、16年5月期の数値および対前期増減率は記載していない。

■東京製鐵 <5423>  951円  +32 円 (+3.5%)  11:30現在
 東京製鉄<5423>が3日ぶりに反発している。SMBC日興証券が29日付で投資評価「1」、目標株価1130円でカバレッジを開始したことが好材料視されているようだ。市場は鉄くず価格の急落に続き、鋼材価格の下落を見ていると思われるが、同証券では、高炉メーカーが推進している鋼材値上げが浸透すれば、スプレッドはさらに広がる可能性があると指摘。また、足もとでは国内高炉メーカーの熱延コイルラインはフル稼働と思われ、今後、同社には拡販のチャンスと見ているという。同証券では、18年3月期営業利益予想を会社計画(100億円)を上回る153億円と予想。さらに、過去の傾向から、業績上振れによる自社株買いが行われるとみているという。

■コーセル <6905>  1,389円  +30 円 (+2.2%)  11:30現在
 コーセル<6905>が4日ぶりに反発している。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が29日付で投資判断「ホールド」を継続しつつ、目標株価を1300円から1500円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。半導体業界向けの需要好調を考慮し、18年5月期の営業利益予想を35億7000万円から40億円へ、19年5月期を同38億3000万円から43億円へ引き上げたことが要因としている。

■そーせいグループ <4565>  12,300円  +120 円 (+1.0%)  11:30現在
 そーせいグループ<4565>が続伸。29日の取引終了後、子会社ヘプタレス・セラピューティクスが、ペプチドリーム<4587>と、Gタンパク質共役受容体(GPCR)を標的とする新規治療薬の研究開発・商業化を目的とした、戦略的提携契約を締結したと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。GPCRは、炎症性疾患の治療で重要な役割を持つとされるもの。今回の提携では、両社のもつ業界屈指のプラットフォーム、および前臨床・臨床段階における開発力を結集するのが目的で、へプタレス社は、両社が選択したGPCRターゲットに対して、同社のStaRプラットフォームおよび3次元構造に関する知見を用いた研究実施する予定。一方、ペプドリは、独自の創薬開発プラットフォームシステム:PDPSの技術を用いて、GPCRターゲットに対する特殊環状ペプチドを特定し、さらなる開発のためにヒットペプチドまたは低分子薬を最適化するとしている。

■三菱UFJ <8306>  755.3円  +0.1 円 (+0.0%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクが悪地合いのなかで底堅さを発揮している。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに急落したが、下げを主導したのは、半導体関連株などハイテクセクターで、ゴールドマン・サックス、シティグループ、JPモルガンなどの大手金融株はいずれも上昇した。世界的に金融緩和政策の出口論が浮上するなか、米長期金利が一段と上昇しており金融セクターには追い風となっている。この流れが日本のメガバンクにも波及している。

■技研製作所 <6289>  2,993円  -147 円 (-4.7%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 技研製作所<6289>が急落。同社はこの日から東証2部から1部へ指定されると同時に9日に発表した公募増資と株式売り出しの受渡日を迎えた。発行・売り出し価格は2852円で決まっており、株価は3000円前後で推移していることから公募・売り出しに応じた投資家は利益が乗っている格好だ。このため、この日は利益確定売りが膨らんでいる様子だ。

■夢の街創造委員会 <2484>  1,329円  -31 円 (-2.3%)  11:30現在
 夢の街創造委員会<2484>が反落、前日は新高値に買われていたが、きょうは全般軟調地合いに流される格好。同社はネットを経由して飲食物の出前を受け付ける“出前サイト”を運営、新規加盟店が増勢のなか業績は好調に推移している。29日取引終了後に発表した17年8月期第3四半期累計(16年9月~17年5月)の連結決算では、売上高は38億1000万円(前年同期比25.1%増)、営業利益は6億3100万円(同50.0%増)と高水準の伸びを示した。通期業績予想は従来見通しを据え置いているが、通期営業利益8億円(前期比39.7%増)予想に対する第3四半期時点の進捗率は79%に達している。ただ、株価は事前に好業績を織り込み上昇局面にあったことで、目先利益確定の売りに押された。

■ナガイレーベン <7447>  2,598円  -42 円 (-1.6%)  11:30現在
 ナガイレーベン<7447>は、前日終値の2640円を挟んでの小動きとなっている。同社は29日取引終了後、17年8月期第3四半期累計(16年9月~17年5月)の連結決算を発表した。売上高は134億4900万円(前年同期比4.4%増)、営業利益は43億円(同10.4%増)、最終利益は30億1400万円(同17.6%増)だった。同社グループ(同社および連結子会社)は、ヘルスケアウェアおよび手術ウェアの順調な推移に加え、患者ウェアが大幅な増収となり、第3四半期連結累計期間の売上高は過去最高を達成した。業績予想は従来見通しを据え置いた。通期業績は売上高170億円(前期比2.8%増)、営業利益51億600万円(同3.1%増)、最終利益35億2800万円(同8.2%増)を見込んでいる。

■東京エレクトロン <8035>  15,095円  -205 円 (-1.3%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>が4日続落となったほか、SCREENホールディングス<7735>、ディスコ<6146>、SUMCO<3436>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が総じて売られる展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅下落、特にインテル、エヌビディア、ザイリンクスなどの半導体関連をはじめハイテク株の下げが目立っており、東京市場でも引き続き半導体製造装置や半導体材料を手掛ける銘柄には逆風環境となっている。

■ハニーズHD <2792>  1,253円  -14 円 (-1.1%)  11:30現在
 ハニーズホールディングス<2792>が反落。29日取引終了後、集計中の17年5月期の連結業績について、売上高が544億円から545億3000万円(前の期比6.3%減)へ上振れた一方、営業利益が29億5000万円から23億3600万円(同17.2%減)へ、最終損益が10億5000万円から3億4400万円(前の期3億1700万円の赤字)へ下振れて着地したようだと発表したことが弱材料視されている。売上高はほぼ計画通りに進捗したが、利益面で資産除去費用を計上したことによる一般管理費が増加したほか、輸入コストがかさみ売上総利益率が想定を下回ったことなどが要因としている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,880円  -30 円 (-0.5%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が売り物に押される展開となっている。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数ともに大幅安で外国人投資家のリスク許容度が低下しているほか、外国為替市場では1ドル=112円台を割り込む円高に振れており、輸出採算改善期待が後退していることも売りを誘っている。ただ、トヨタやホンダの今期想定為替レートは1ドル=105円で実勢よりも依然として大幅に円高に設定しており、株価もここまで調整局面が長かったこともあって、下げ幅は限定的なものにとどまっている。

■ジーンズメイト <7448>  676円  +100 円 (+17.4%) ストップ高   11:30現在
 ジーンズメイト<7448>やパスポート<7577>がストップ高まで買われたほか、イデアインターナショナル<3140>、夢展望<3185>、SDエンターテイメント<4650>、ぱど<4833>、堀田丸正<8105>、マルコ<9980>などRIZAPグループ<2928>傘下の各銘柄が軒並み大幅高となっている。24日にRIZAPグループが定時株主総会と株主懇親会を開催し、20年度に売上高3000億円、営業利益350億円を目指す中期計画「COMMIT2020」達成に向けた道筋が改めて示されたことを受けて、グループとしての成長期待が高まっているもよう。また、この日は全般市場が軟調なことから、ここ人気化している関連銘柄に短期資金が集中したことも株価を押し上げているようだ。

●ストップ高銘柄
 土木管理総合試験所 <6171>  1,433円  +300 円 (+26.5%) ストップ高   11:30現在
 ASJ <2351>  2,593円  +500 円 (+23.9%) ストップ高買い気配   11:30現在
 ネクストウェア <4814>  435円  +80 円 (+22.5%) ストップ高   11:30現在
 DNAチップ研究所 <2397>  1,020円  +150 円 (+17.2%) ストップ高   11:30現在
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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