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【経済】NY原油は4営業日連続で下値を切り上げ、今後は? サンワード貿易の松永氏(三井智映子)


フィスコマーケットレポーター三井智映子の「気になるレポート」です。NY原油が反発していますね。今日は原油市場についてレポートします。

レポートでは、原油の値動きについて、『NY原油は、6月21日に42.05ドルまで下落しましたが、その翌日から4営業日連続で下値を切り上げており、現在のNY原油の電子取引は44.1ドル付近で推移しております』と伝えています。

OPEC加盟・非加盟の産油国が協調減産について5月の順守率が開始以来最高の106%に達したと発表したことや、米国の原油在庫が2週連続で減少したことなどから原油に買いが入っているようですが、今朝発表されたAPI週間石油在庫統計について同レポートでは、
『原油が260万バレル減予想に対して85万バレル増、ガソリンが58万バレル減予想に対して140万バレル増、ディスティレートが45万バレル増予想に対して67万バレル増、クッシング原油が67万バレル減となりました。製油所の原油処理能力は日量23万バレル減でした』と伝えています。

また、『エネルギー需要のピークとなる8~9月頃に製油所稼働率が最も高まるのですが、今年は5月ですでに95%まで上昇し、エネルギー需要の好調さが示されました。しかし、製油所稼働率が5月で95%まで上昇することは少し無理があったようです。それにより製油所稼働率が6月になって少し低下し、それに伴って6月の米原油在庫が少し増加傾向となっているようです。今朝のAPI週間石油在庫統計発表でも、原油処理能力の低下が示されました』と分析しています。

そして、今後については、『製油所稼働率の低下に伴う原油在庫の増加は、それほど神経質になる必要はないのかもしれません』との見解となっています。

NY原油の電子取引はAPI週間石油在庫統計の発表前の水準まで戻してきています。原油価格動向は為替や株価に大きく影響しますので今後もしっかりチェックしていきましょう。

上記の詳細コメントは、ブログ「松永総研~北浜の虎と呼ばれた男~」の6月28日付「原油市場」にまとめられていますので、ご興味があればご覧ください。

フィスコマーケットレポーター 三井智映子

《DM》

 提供:フィスコ

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