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【市況】明日の株式相場見通し=日経平均株価は軟調推移、ハイテク株への警戒続く

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(29日)の東京株式市場は、引き続きハイテク関連銘柄への売りを警戒する地合いのなか、全般に買いが手控えられ日経平均株価は軟調な推移となりそうだ。欧米の中央銀行の金融引き締め姿勢や、ハイテク株比率の高いナスダック市場の下落基調に対する懸念が持続しそうだ。

 市場関係者からは「きょう寄り付き前には、外国為替市場での円安・ドル高進行を背景に、日経平均株価の堅調推移を予想する見方があったものの、実際は前日比で一時100円を超える下げ幅となる場面があるなど4日ぶりの反落となった。前日の米株式市場で、ハイテク株比率の高いナスダック市場の総合株価指数が約1カ月ぶりの安値水準まで下落したことで、東京エレクトロン<8035>など国内のIT関連銘柄にも売りが波及した。ハイテク関連の主力企業には、日経平均株価への寄与度の高い銘柄がそろつているだけに警戒が必要」との見方が出ていた。

 28日の東京株式市場は米株安を受け、広範囲に売りが広がった。日経平均株価は前場に下げ渋る場面もあったが、戻り切れず後場終盤に下げ足が強まった。日経平均株価終値は、前日比94円68銭安の2万130円41銭と4日ぶり反落した。

 日程面では、5月の商業動態統計、5月の建設機械出荷額、株主総会集中日に注目。海外では、米韓首脳会談(30日まで)、米1~3月期のGDP確定値が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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