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【注目】前日に「買われた株!」総ザライ (1) ―本日につながる期待株は?―

シリコンスタ <日足> 「株探」多機能チャートより

■シリコンスタジオ <3907>  6,000円 (+1,000円、+20.0%) ストップ高

 シリコンスタジオ <3907> が連日のストップ高で年初来高値を更新。同社は22日、ミストウォーカーコーポレーション(本社:米国)と共同開発中の新作スマートフォン・パソコン向けゲーム「テラバトル2」のティザーサイト、トレイラー、公式SNSを公開。今夏にも日本や米国、カナダで配信する予定だとしており、期待感が高まるかたちとなったようだ。なお、前日21日には、同社が開発を継続しているグローバルイルミネーション技術「Enlighten」が、任天堂 <7974> の新型ゲーム機「Nintendo Switch」に対応したと発表している。

■スターティア <3393>  720円 (+100円、+16.1%) ストップ高

 東証1部の上昇率トップ。スターティア <3393> がストップ高。同社は情報通信機器の販売やメンテナンスを中小・中堅企業に向けに展開するほか、電子書籍や拡張現実(AR)関連事業にも注力している。業績はここ数年来低迷しているが、時価総額100億円以下で値動きも軽く、短期値幅取り狙いの資金の流入で今月8日に急動意し722円の高値まで買われていた。22日は、値幅制限上限が720円でこの時の高値に肉薄する形となった。市場では「(今月に入ってから)急騰後調整を入れたが、足もとはテクニカル的にも中段で煮詰まっていた。日証金で貸借倍率0.27倍と大幅に売り長で、東証信用残もここ売り残急増で取組妙味が高まっていた。その矢先、一部メディアを通じて6月中にも中国にAR作成ソフトの販売拠点を開設すると伝わったことで、踏み上げ狙いの仕掛け的な買いに火がついた」(国内ネット証券大手)という。

■サンテック <1960>  744円 (+100円、+15.5%) ストップ高

 サンテック <1960> [東証2]が急反騰。21日、同社が18年3月期の連結最終利益を従来予想の9億円→16億円に77.8%上方修正。従来の5.5%減益予想から一転して68.1%増益見通しとなったことが買い材料視された。回収に懸念が生じた海外工事の売上債権を最終清算することに伴い、貸倒引当金戻入額1.9億円が発生する。また、繰延税金資産の計上で税金費用5億円が減少することも上振れの要因となる。

■テモナ <3985>  7,650円 (+750円、+10.9%)

 通販システム「たまごリピート」などを展開するテモナ <3985> [東証M]が4日ぶり急反騰。同社は22日、ネット通販の普及による地方活性化を目的に、ネッパン協議会に参加し、各地方自治体とともに中小・地方・成長企業の支援活動を開始すると発表した。ネッパン協議会は、地方を中心とした中小・成長企業の「販路拡大・販売力強化」という経営課題を、ネットの利活用によって解決に導くことを目的として設立された社団法人。なお、同社はこの協議会への参加の一環として、7月4日に長野県、同月18日に香川県で実施されるイベントに参加する。

■カーバイド <4064>  178円 (+16円、+9.9%)

 東証1部の上昇率2位。日本カーバイド工業 <4064> が急騰、年初来高値を更新した。同社は21日、リフレクター(再帰反射シート)が三菱電機 <6503> の「空中ディスプレイ」で使用されていることを明らかにしており、これが材料視されたようだ。なお、この「空中ディスプレイ」は、METoA Ginzaで6月21日から開催されている「Feel the Communication in Ginza」で展示されているという。

■関門海 <3372>  388円 (+29円、+8.1%) 一時ストップ高

 関門海 <3372> [東証2]が続伸。同社は22日、3月下旬に中国でのマスターフランチャイズ契約を締結した上海企業と合弁会社を設立することで基本合意したと発表。合弁会社の設立は今年10月を予定し、持ち株比率は上海企業が80%、関門海が20%となる見通し。今期中に合弁会社の直営2店舗の新規出店を目指し、当面の目標として60店舗を掲げている。

■FRONTEO <2158>  773円 (+53円、+7.4%)

 FRONTEO <2158> [東証M]が急騰。21日の取引終了後、独自開発の人工知能(AI)エンジン「KIBIT(キビット)」がりそな銀行(大阪市中央区)に採用されたと発表しており、これが好感された。今回のりそな銀行によるKIBITの導入は、各営業店の担当者と顧客のやりとりなどの面談記録をKIBITで解析し、顧客の満足度向上や要望への対応力強化を図るのが狙い。具体的には、金融商品のおすすめや、それに対する顧客の反応や気にしている点などの観点で面談記録を解析し、「お客さま本位の取り組み」につながる記録を重要度の高い順に抽出するほか、顧客からのアンケートを分類し、アンケート内容の把握と対応までの時間短縮に役立てるとしている。

■アドバネクス <5998>  1,813円 (+113円、+6.7%)

 東証1部の上昇率9位。アドバネクス <5998> が急伸。22日午前9時ごろ、カーボンナノチューブ(CNT)事業に参入すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。CNT事業への参入は、将来的な事業の多角化を図るのが狙いで、まずCNTを使った高効率ヒーターを開発。CNTの結晶を含んだ溶液を紙やフィルムに塗布し、電極に接続することで発熱するCNTヒーターで、「HEATNEX」の名称で来期以降の商品化を目指すという。なお、18年3月期業績への影響は軽微だが、長期的には業績向上に資するとしている。

■オハラ <5218>  1,378円 (+74円、+5.7%)

 オハラ <5218> が続伸。同社は22日、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が進める先進光学衛星プロジェクト向けとして、この衛星のプライムメーカーである三菱電機 <6503> 鎌倉製作所に、極低膨張ガラスセラミックス「クリアセラムZ」を納入したことを明らかにした。「クリアセラムZ」は、温度変化に対する形状変化が極めて小さいゼロ膨張ガラスセラミックス。この衛星に搭載される広域・高分解センサーの大型ミラー材料に使用される予定だとしている。

※22日の上昇率が大きかった銘柄を株価変動要因となった材料とともに抜粋。

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