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【市況】明日の株式相場見通し=買い手掛かり難で弱含み、業績評価し売り圧力は限定的

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(22日)の東京株式市場は、買い手掛かり材料に乏しいなか、利益確定の売りが先行し日経平均株価は弱含みの推移となりそうだ。ただ、投資家のあいだには、企業業績面での底堅さに対する認識が根強いことから、売り圧力は限定的となっている。

 市場関係者からは「決算発表シーズンが一段落した5月後半以降の東京株式市場は、国内要因の影が一段と薄くなり、外国為替市場の円相場の動向や、海外株式市場の推移に左右されるケースが目立っている。ただ、国内要因として一つ言えるのは、日経平均株価採用銘柄の今期予想のPERが14倍台前半と極めて割安水準にあることで、多くの投資家は下値不安をあまり意識せずに済んでいるのではないか」との見方が出ていた。

 21日の東京株式市場は目先の利益確定売りに押される展開となり、日経平均株価は円高・ドル安が進行する外国為替相場を横目に下値を探る展開となった。日経平均株価終値は、前日比91円62銭安の2万138円79銭と4日ぶりの反落となった。

 日程面では、6月の月例経済報告、岩田日銀副総裁の講演に注目。海外では、EU首脳会議(23日まで)、ECB拡大理事会、米5月のCB景気先行総合指数、米連邦準備制度理事会(FRB)がドッド・フランク法に基づくストレステストの結果を発表、メキシコ中銀の金融政策決定会合が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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