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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:アスクル、ラオックス、東建コーポ

アスクル <日足> 「株探」多機能チャートより
■アスクル <2678>  3,455円  +290 円 (+9.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率6位
 アスクル<2678>が大幅反発。19日の取引終了後、集計中の17年5月期連結業績について、売上高が従来予想の3350億円から3359億円(前の期比6.6%増)へ、営業利益が80億円から88億円(同3.3%増)へ上振れたようだと発表したことが好感されている。同社では、2月16日に発生した埼玉の物流センターの火災事故を受けて、4月5日に17年5月期の売上高・営業利益予想を下方修正するとともに、最終利益および配当予想を未定に修正したが、その後の業績動向などから売上高・営業利益が修正値を上振れて着地したという。なお、未定としていた純利益は10億円(前の期比81.0%減)、期末配当は期初計画通りの18円としており、年間配当は36円(前期33円)となる。

■ラオックス <8202>  569円  +36 円 (+6.8%)  11:30現在
 ラオックス<8202>が続伸。19日の取引終了後、対面式化粧品美容専門エリア「Japan Cosme Lounge(JCL:ジャパンコスメラウンジ)」を展開すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入っている。ジャパンコスメラウンジは、ドクターズコスメや、真珠成分、酒粕発酵エキス、プラセンタなど、近年人気の成分を採用した新興メーカーを多数導入しているのが特徴。特に自社の通販とエステサロンでの販売を除き、実店舗での販売が初となる「エステティックTBC」や、表参道にクリニックを持ち、カウンセリング形式の販売は初となる「イースペシャル」などが目玉となっており、まずは秋葉原本店、銀座EXITMELSA、大阪道頓堀店で導入するとしている。

■東建コーポレーション <1766>  13,390円  +510 円 (+4.0%)  11:30現在
 東建コーポレーション <1766> が7連騰し、連日で上場来高値を更新した。同社は13日に決算を発表。17年4月期の連結経常利益は前の期比39.9%増の190億円に拡大し、従来予想の150億円を上回って着地。続く18年4月期も前期比5.2%増の200億円に伸び、3期連続で過去最高益を更新する見通しとなった。発表を受けて好業績を評価する買いが続いている。前期は積極的なコスト削減に加え、利益率が高い木造2×4工法の賃貸住宅の販売増加などが寄与し大幅増益を達成した。今期も高水準の手持ち工事を背景に業績を伸ばし、4期連続の増収増益を目指す。業績好調に伴い、今期の年間配当は前期比50円増の180円に増配する方針だ。なお直近では、三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で投資判断「中立」を継続し、目標株価を1万0200円→1万1200円に引き上げたことが確認されている。

■ヤフー <4689>  479円  +14 円 (+3.0%)  11:30現在
 ヤフー<4689>が3日ぶり反発、ここ13週・26週移動平均線のデッドクロス示現から下降トレンド転換を示唆する動きにあったが、きょうは押し目買いが優勢。ここIT関連株の下げが目立っていた米国株市場では、前日にグーグルやアマゾンをはじめ軒並み高に買われており、その流れが同社株の買い戻しを誘発した。また、同社は19日取引終了後、エクサスケーラー、HPCシステムズ協力のもと、ディープラーニングに特化したスーパーコンピューター「kukai」を開発。スパコンの省エネランキング「GREEN500」で世界第2位を獲得したことを発表、これも株価を刺激している。

■住友金属鉱山 <5713>  1,416円  +40.5 円 (+2.9%)  11:30現在
 住友金属鉱山 <5713> が大幅続伸。テンプルトン・グローバル・アドバイザーズ・リミテッドが19日付で、同社株式の保有に係る大量保有報告書(5%ルール報告書)を関東財務局に提出したことが買い材料視された。報告書によると、テンプルトン・グローバル・アドバイザーズ・リミテッドと共同保有者の同社株式保有比率は5.24%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑から買いが先行しているようだ。なお、保有目的は純投資としている。

■東洋ゴム工業 <5105>  2,102円  +54 円 (+2.6%)  11:30現在
 SMBC日興証券が19日付で東洋ゴム工業 <5105> の投資判断「2(中立)」を継続し、目標株価を1900円→2250円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、北米で高付加価値製品の需要が強いとみられると報告。原料価格は加速的に下落しているが、一方で同社は他社同様に日米中心に値上げを実施している。同社の取り扱うSUVタイヤは嗜好性の高いタイヤゆえ、駆け込み需要とその反動は相対的に小さいと指摘した。同証券では、17年12月期の連結営業利益を480億円→550億円(会社計画は470億円)、18年12月期を530億円→600億円、19年12月期を560億円→630億円にそれぞれ引き上げた。

■東京エレクトロン <8035>  16,375円  +350 円 (+2.2%)  11:30現在
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>、信越化学工業<4063>など半導体関連株が軒並み高となった。前日の米国株市場では投資家心理の好転を受けてNYダウが急伸となり過去最高値を更新したほか、ハイテク株比率の高いナスダック指数も4日ぶりに大幅高に切り返した。FANG株と呼ばれるフェイスブックやアマゾン、グーグルなども大きく上値を伸ばし、この流れを受けて、東京市場でもここ調整モードにあった半導体関連株に見直し買いが流入している。足もとの収益環境は良好で、一部の車載向け半導体などに需要一服感が指摘されるものの、半導体市況にはこれまでのシリコンサイクルを覆す構造的な追い風が吹いている、との見方は強い。

■任天堂 <7974>  37,640円  +680 円 (+1.8%)  11:30現在
 任天堂<7974>の上値指向は不変。4月中旬を境に一直線の戻り足をみせ、2008年10月以来となる4万円大台復帰のシナリオも現実味を帯びてきた。相変わらずの大商いで売買代金はソフトバンクグループ<9984>と首位を争っている。時価総額は5兆3000億円前後で、5兆4000億円台のソニー<6758>とのデッドヒートにも注目が集まっている。家庭用ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の出荷が大方の予想を大きく上回っており、同社の収益成長に期待が膨らんでいる。市場では、「スーパーマリオ」など強力な人気タイトルの投入に伴い、今後スイッチの売り上げを後押しするとの思惑も根強い。会社側では18年3月期の営業利益を650億円(前期比2.2倍)と計画しているが、大幅な上方修正が濃厚とみられている。

■ブリヂストン <5108>  4,838円  +87 円 (+1.8%)  11:30現在
 ブリヂストン<5108>が3日続伸、年初来高値圏で売り物を吸収し頑強な動きを続けている。株価は昨年7月を境に1年間にわたる下値切り上げ波動を形成中だ。SMBC日興証券では、19日付で同社株の投資評価を「1」継続、目標株価を5000円から5500円に引き上げており、これが株高を後押しする材料となっている。同証券では、想定以上に原料安が加速したことを背景に、ブリヂストンの業績予想を上方修正、17年12月期営業利益を従来予想の4750億円から4900億円(前期比9%増)に増額した。なお、会社側計画は4520億円(同0.5%増)であり、そこから380億円の上振れを見込んでいる。

■ソフトバンクグループ <9984>  9,381円  +164 円 (+1.8%)  11:30現在
 ソフトバンクグループ<9984>が3日続伸。19日の米ダウ工業株30種平均は最高値を更新し、アップルやアマゾン・ドット・コム、アリババなどIT関連株が上昇していることが追い風に働いている。ドイツ証券は19日、同社株の「バイ」を継続するとともに目標株価を1万500円から1万1000円に引き上げた。特に、アリババの株価が急騰していることを目標株価引き上げの要因に挙げている。

■三菱UFJ <8306>  735.4円  +10.2 円 (+1.4%)  11:30現在
 三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>、三井住友フィナンシャルグループ<8316>、みずほフィナンシャルグループ<8411>などメガバンクに物色の矛先が向いている。ここ低下基調にあった米長期金利も前日は2.19%前後と13日以来の水準を回復しており、これを受け米国株市場ではゴールドマン・サックスやJPモルガンなど金融大手が2%前後の上昇を示すなど大きく買われ、全体相場を牽引した。東京市場でも出遅れ感が目立つメガバンクに見直し買いの動きが顕在化している。メガバンクは個人株主も多く、個人投資家の信用余力の拡大につながることから、全体の地合い改善にも貢献しそうだ。

■キングジム <7962>  959円  +11 円 (+1.2%)  11:30現在
 キングジム<7962>は3日続伸。日証金が19日付から、キングジム株について、貸株利用など貸借取引で注意喚起指定を取り消すと発表した。貸借取引の注意喚起指定の取り消しに伴って、売買の自由度が回復するとの見方から買いが優勢となっている。

■Lifull <2120>  820円  +9 円 (+1.1%)  11:30現在
 Lifull<2120>が続伸している。19日の取引終了後、国土交通省が主体となって推進する「全国版空き地・空き家バンクの構築運営に関するモデル事業」の実施事業者として採択されたと発表しており、これを好材料視した買いが入っている。同モデル事業は、国内に820万戸(総務省「平成25年住宅・土地統計調査」)ある空き家の利活用を図るうえで、各地方自治体で運営されている空き家・空き地バンクでは、利用者が横断的な情報収集や比較をすることが難しいとされていること受けて、これを解消するための「全国版空き地・空き家バンク」の構築を図るのが目的。同社では今回の採択を受けて、各自治体が運営する空き家、空き地バンクの情報を集約し、それらの利活用を希望するユーザーをマッチングするサービス「LIFULL HOME’S空き家バンク」の構築を目指すとしており、これに伴い自治体向けの相談窓口を開設した。

■トヨタ自動車 <7203>  5,826円  +39 円 (+0.7%)  11:30現在
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>、ホンダ<7267>など自動車株が軒並み買い優勢の展開となっている。外国為替市場で1ドル=111円台後半の推移とドル高・円安が進行、為替感応度の高い自動車セクターには輸出採算改善への期待から買いが集まっている。SUBARUは前日に年初来安値をつけるなど、同セクターでは底値圏に位置している銘柄が多く、リターンリバーサル狙いの買いも入りやすい。前日の米国株市場でNYダウ、ナスダック指数ともに大幅高に買われ、国内外機関投資家のリスク許容度が高まっている点もプラス材料となっている。

■東京ボード工業 <7815>  1,145円  +150 円 (+15.1%) ストップ高   11:30現在
 東京ボード工業<7815>がストップ高。19日の取引終了後、中期経営計画の目標数値を上方修正しており、これを好感した買いが入っている。最終年度の21年3月期連結業績について、営業利益目標を11億5600万円から16億1000万円(17年3月期6億5300万円)に引き上げた。最新のパーティクルボード製造設備を備える新工場を千葉県佐倉市に建築中だが、一部設備の使用変更に伴い稼働開始時期を17年8月から同年10月に変更したことなどが要因としている。

●ストップ高銘柄
 ネクストウェア <4814>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 図研エルミック <4770>  476円  +80 円 (+20.2%) ストップ高   11:30現在
 博展 <2173>  644円  +100 円 (+18.4%) ストップ高   11:30現在
 など、4銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  324円  -80 円 (-19.8%) ストップ安売り気配   11:30現在
 以上、1銘柄

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