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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは36ドル安、ハイテク株への売りが続く

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは36ドル安、ハイテク株への売りが続く

NYダウ ナスダック
終値:21235.67 終値:6175.47
前日比:-36.30 前日比:-32.45
始値:21259.95 始値:6153.56
高値:21277.08 高値:6183.81
安値:21186.15 安値:6110.67

12日の米国株式相場は下落。ダウ平均は36.30ドル安の21235.67、ナスダックは32.45ポイント安の6175.46で取引を終了した。先週、一部アナリストが主要ハイテク株への投資リスクを警告したことを受けて、引き続きハイテクセクターに利益確定の動きが広がり、終日軟調推移となった。しかし、原油相場が上昇したほか、明日から開催される連邦公開市場委員会(FOMC)での発表内容を見極めたいとの思惑から下値は限られた。セクター別では、メディアや電気通信サービスが上昇する一方でテクノロジー・ハード・機器や消費者・サービスが下落した。

主要ハイテク株であるフェイスブック(FB)、アマゾン(AMZN)、マイクロソフト(MSFT)、アルファベット(GOOGL)は軒並み下落。携帯端末のアップル(AAPL)もみずほ証券による投資判断引き下げで、軟調推移。一方で、複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はCEOの交代を発表し、上昇。原油相場の上昇でエネルギー会社のチェサピーク・エナジー(CHK)や深海油田開発のトランスオーシャン(RIG)などエネルギー銘柄が堅調推移となった。

明日、ジェフ・セッションズ司法長官が米大統領選へのロシア介入疑惑などを巡り、上院情報委員会で証言を行う。内容次第では、政権運営への懸念が高まる可能性がある。

Horiko Capital Management LLC


■NY為替:英政局不安&格下げ懸念でポンド続落

12日のニューヨーク外為市場でドル・円は、110円04銭から109円63銭まで下落し、109円94銭で引けた。英国の政局不透明感などを嫌気した、リスク回避の円買いがやや活発となった。その後、ムニューシン米財務長官が米国経済の持続的成長(3%成長)を公約したため、リスク回避的なドル売りは後退した。

ユーロ・ドルは、1.1225ドルから1.1192ドルへ下落し、1.1204ドルで引けた。米経済の持続的な成長への期待でユーロ買いはやや後退した。ユーロ・円は、123円39銭から122円79銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.2684ドルから1.2639ドルへ下落した。英国の政局不安や英国の格下げ懸念がくすぶり、リスク回避的なポンド売りが続いた。ドル・スイスは、0.9670フランから0.9695フランへ上昇した。


■NY原油:小幅続伸で46.08ドル、需給バランス改善への期待残る

NY原油先物7月限は続伸(NYMEX原油7月限終値:46.08 ↑0.25)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物7月限は前日比+0.25ドルの46.08ドルで取引を終えた。需給バランスが改善するとの期待が強まった。サウジアラビアのファリハ・エネルギー相は、「今後3、4カ月間は在庫減少のペースは加速する」との見方を示したことが材料視されたようだ。需要減少に対する警戒感は高まっていないことも原油先物を下支えした。12日の米国株は弱含みとなったが、株安は特に嫌気されなかったようだ。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  23.78ドル +0.11ドル(+0.46%)
モルガン・スタンレー(MS) 44.85ドル -0.06ドル(-0.13%)
ゴールドマン・サックス(GS)221.91ドル -0.53ドル(-0.24%)
インテル(INTC)      35.73ドル +0.02ドル(+0.06%)
アップル(AAPL)      145.42ドル -3.56ドル(-2.39%)
アルファベット(GOOG)   942.9ドル -6.93ドル(-0.73%)
フェイスブック(FB)    148.44ドル -1.16ドル(-0.78%)
キャタピラー(CAT)     106.07ドル +0.15ドル(+0.14%)
アルコア(AA)       31.78ドル -1.23ドル(-3.73%)
ウォルマート(WMT)     79.24ドル -0.18ドル(-0.23%)
スプリント(S)       8.21ドル +0.09ドル(+1.11%)

《HT》

 提供:フィスコ

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