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【市況】富田隆弥の【CHART CLUB】 「FOMC後の動向を注視」

株式評論家 富田隆弥

◆コミー前FBI長官の議会証言、イギリス総選挙、ECB理事会と6月8日に注目イベントが集中した。寄稿時にその結果は分からないが、世界マーケットは8日まで「静観」しており、9日以降の動く方向が目先ポイントになるだろう。

NYダウは6月2日に2万1225ドル(ザラバ高値)をつけ、最高値であった3月1日の2万1169ドル(同)を抜いたものの、勢いが続かず5日以降は2万1100ドル台で足踏み。日経平均株価も2日に2万0239円まで上げるが、その後は2万円前後で足踏み。チャートで足踏みは踊り場であるから、ここからは「流れ(放れ)に従え」が基本となる。

為替(ドル円)は7日に109円12銭まで円高が進み、200日移動平均線(109.80円)を割り込んだ。米国の利上げを織り込んでいるものの、マネーは「円」や「米国債」に流れ「リスクオフ」を示唆する。ただし、日本時間8日夜に110円を回復しており、8日のイベントを機にひと月にわたる円高の流れに終止符を打てるのか注目される。

◆思い起こせば1年前のブレグジット以降、マーケットは「イベントリスク」をすべて「好機」へと覆している。この8日のイベントリスクも再び「同時株高」に走り出す転機になる可能性は十分にある。

◆ただし、今月はもう1つ大きなイベントである「FOMC(13~14日)」が控える。そこで利上げに動くことは「ほぼ織り込まれている」が、15年12月、16年12月、17年3月とこれまでFRBが利上げに動いたあと株式市場はいずれも調整に振れており、今回も注視が必要だ。

◆また、前回も触れたが「6月」は高値を付けやすい経験則があるほか、今月は「変化日」も重なる。8日のあと株式市場が仮に上昇しても「戻り高値」「Wトップ」という高値形成局面になる可能性がある。そんなことでもうしばらく気を抜かず、小まめに対応していきたい。

(6月8日 記、毎週土曜日に更新)

情報提供:富田隆弥のチャートクラブ

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