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【特集】サンワテクノス Research Memo(11):安定配当を重視しつつも、利益成長に応じた増配を行ってきた実績

サンワテク <日足> 「株探」多機能チャートより

■株主還元

サンワテクノス<8137>は株主還元について、配当によることを基本としている。配当方針としては、安定的かつ継続的な配当を行うことを重要視している。そうした配当方針は過去の配当実績に如実に表れている。安定配当の重要性について高い意識を有する一方で、利益成長に応じて増配を行ってきた実績もある。

2017年3月期について同社は、事前予想どおり、前期比横ばいの28円配(中間配14円、期末配14円)を実施した。配当性向は24.6%となった。同社の2017年3月期決算は、下方修正予想はおろか期初予想をも上回っての着地となったが、親会社株主に帰属する当期純利益は特損計上で前期比減益となった。そうしたなかでの前期比横ばいの28円配は充分説得力のある配当水準だと弊社では考えている。

2018年3月期については前期比横ばいの28円配(中間配14円、期末配14円)の配当予想が公表されている。予想1株当たり当期純利益は155.14円で、配当性向は18.0%となる。前述のように、同社は下半期においては先行きの不透明感が残るとして慎重なスタンスを取っており、それが配当予想にも反映されているとみられる。今後、業績予想の達成への自信度が高まってくれば、配当についてのスタンスもまた変わってくる可能性があると弊社ではみている。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 浅川 裕之)

《TN》

 提供:フィスコ

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