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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):ピクセラ、リバーエレク、チェンジ

ピクセラ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ピクセラ <6731>  229円  +50 円 (+27.9%) ストップ高   本日終値
 ピクセラ<6731>がストップ高。前日まで商い急増のなか6連騰と物色人気を集め、この間に株価は倍化していた。大株主であるOak キャピタル<3113>が7日取引終了後に、ピクセラの次世代テレビ事業の進捗状況について開示、開発力は米グーグルに評価され、グーグルが展開する新しいテレビ事業におけるパートナー10社のうちの1社として紹介されたと報告しており、これを手掛かり材料に投機資金の攻勢が加速している。

■買取王国 <3181>  633円  +100 円 (+18.8%) ストップ高   本日終値
 中古品販売の買取王国 <3181> [JQ]が急反発し年初来高値を更新した。同社が7日に発表した5月の既存店売上高が前年同月比3.0%増だったことが買い材料視された。主力商材である衣料品や雑貨の好調で、携帯電話やメディア関連などの落ち込みを吸収し、増収を確保した。これで既存店売上高は昨年2月から4ヵ月連続で前年比プラスと回復基調が続いており、これを好材料視する買いが向かったようだ。

■リバーエレテック <6666>  655円  +100 円 (+18.0%) ストップ高   本日終値
 リバーエレテック<6666>が異彩を放つ急騰、3日連続のストップ高となった。同社は水晶振動子を主力とする電子部品メーカーだが、5日引け後に世界最小サイズの音叉型水晶振動子「TFX―05」を開発したと発表したことが人気化の発端。世界的にスマートフォンの高機能化が進むほか、IoT関連機器の普及が本格化するなかで高水準の需要が見込まれるとマーケットは判断した。もっとも、市場関係者の間では「時価総額が50億円程度と小型で株式需給面から品薄感が強く、業績低迷が続いていたことで機関投資家の保有株も少なく戻り売り圧力が乏しい点が着目されている。発表された材料がどのくらいの収益インパクトがあるかは未知数。これまでにも材料発表後、仕掛け的に株価が吊り上げられるケースは多く、マネーゲームの様相が強い」(準大手証券ストラテジスト)という指摘も出ていた。

■チェンジ <3962>  6,130円  +500 円 (+8.9%)  本日終値
 チェンジ<3962>、オンキヨー<6628>が急伸。米国では人間が話しかけるだけで音楽再生やニュースの視聴、情報の検索などさまざまな操作を可能とするAIスピーカーが大ヒットしており、直近では米アップルが現地時間5日、カリフォルニア州で年次開発者会議「WWDC 2017」の基調講演で会話型AI「シリ」搭載のスマートスピーカー「ホームポッド」を披露し注目を集めた。グーグルはAIスピーカー「グーグルホーム」を年内に日本で発売する計画にあり、これに続いてアマゾン、マイクロソフト、そしてアップル製の商品も、具体的な時期こそ明示していないものの、今後続々と日本上陸を目指す可能性が高いとみられている。この流れを受けて日本でも関連銘柄ににわかにスポットが当たり始めた。チェンジは、アマゾンのAI「アレクサ」と日本語で接続・連携する各種業界向け自社オリジナルSkill(アマゾンのアレクサに対応したプラットフォーム)の開発完了を発表しており、有力関連株として注目されている。また、オンキヨーもAIスピーカー開発に積極的で、今年1月に米SoundHound社とAIスピーカー販売のグローバルパートナーシップを発表、米ラスベガスの家電見本市「CES」にも出品するなどでマークされている。

■ユニデンHD <6815>  266円  +16 円 (+6.4%)  本日終値
 ユニデンホールディングス<6815>が大幅続伸。無線通信機器やコードレス電話などを主力とし、市場拡大が続く車載モニターも展開しており、18年3月期業績は営業利益ベースで前期比倍増の26億1000万円を見込むなど好調。売上高の85%を海外で占めているが、今期想定為替レートを1ドル=105円と実勢よりもかなり円高にみており、一段の上乗せも意識される。業績急回復局面にありながらPBRが0.5倍台と割負け感が際立っており、水準訂正余地の大きさに着目した資金流入が本格化している。

■オルトプラス <3672>  1,317円  +77 円 (+6.2%)  本日終値
 オルトプラス<3672>が続伸。この日、同社とKADOKAWA(東京都千代田区)アスキー・メディアワークスおよびscopes(東京都豊島区)が、スマートフォンゲーム「結城友奈は勇者である 花結いのきらめき」(略称:ゆゆゆい)を配信開始したと発表しており、これを好感した買いが入った。「ゆゆゆい」は、大ヒットアニメ「結城友奈は勇者である」をはじめとする「勇者である」シリーズの世界を包括した、シリーズ初のスマートフォンゲーム。事前登録では40万人を突破するなど関心も高いことから、業績への貢献が期待されているようだ。

■AMBITION <3300>  1,186円  +64 円 (+5.7%)  本日終値
 AMBITION<3300>が続急伸。7日の取引終了後、カイカ<2315>と共同で行っている不動産賃貸権利にかかるブロックチェーン実証実験の第2段階を完了したのに伴い、ブロックチェーンを適用した賃貸管理システムの開発を共同で開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入った。AMBITIONとカイカは、これまでの実証実験で、不動産賃貸権利の発行・流通・譲渡がブロックチェーン上で管理できることを確認。また、物件における賃貸状況の管理や電子化された契約手続きおよび情報の保持、契約金および家賃の仮想通貨決済、スマートデバイスとの連携などで有用であると判断しており、これを踏まえてAMBITIONの主要業務である賃貸管理業務にブロックチェーンを適用するシステムを共同で開発することにしたという。なお今後は、費用面での検証も進め、メーンコンセプトを実現するシステムを構築し、将来的にはプラットフォーム化することを目指すとしている。

■小野測器 <6858>  803円  +42 円 (+5.5%)  本日終値
 7日、小野測器 <6858> が発行済み株式数の3.85%にあたる50万株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は6月20日。

●ストップ高銘柄
 21LADY <3346>  461円  +80 円 (+21.0%) ストップ高   本日終値
 トーセ <4728>  1,103円  +150 円 (+15.7%) ストップ高   本日終値
 リミックスポイント <3825>  1,118円  +150 円 (+15.5%) ストップ高   本日終値
 など、6銘柄

●ストップ安銘柄
 KYCOM <9685>  430円  -100 円 (-18.9%) ストップ安   本日終値
 以上、1銘柄

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