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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):日電産、古河電、Jディスプレ

日電産 <日足> 「株探」多機能チャートより
■日本電産 <6594>  11,860円  +135 円 (+1.2%)  本日終値
 日本電産<6594>が3日ぶりに反発。同社は8日、ハノイ市、科学技術省との間で投資に関する覚書(MOU)を締結したことを発表した。既に同社は1997年以来、ホーチミンのサイゴン・ハイテクパークを中心に、グループ会社10社がベトナム国内に展開しており、これまでに約800億円の投資を実施してきた。今回、2020年度の連結売上高2兆円の目標達成を見据え、ベトナムへの第2次投資として、今後数年間で北部ハノイ地区、ホアラック・ハイテクパークへ約50億ドルの投資を行い、DCブラシレスモータを中心とした世界最高水準の省エネ高性能モーターや、ロボットなど高性能機器用モーターの需要拡大に対応する方針を示している。

■古河電気工業 <5801>  5,290円  +40 円 (+0.8%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が続伸し新高値。同社は7日に情報通信ソリューション、エネルギーインフラ、自動車部品の3事業の説明会を開催し、情報通信関連では海底ケーブル用光ファイバー、データセンタ向けの光多心ケーブルなどに引き続き注力する方針が打ち出された様子だ。野村証券では7日、この説明会を受け「足もとの光ファイバーの需要は全世界的に強いが、18~20年までの期間では、主要地域では北米の光ファイバーの需要が最も強い」と指摘。北米比率が高く現地法人の税負担も低い古河電工の恩恵は大きいとみている。

■極東開発工業 <7226>  1,808円  +2 円 (+0.1%)  本日終値
 極東開発工業<7226>が3日ぶり反発。7日、日立造船<7004>を代表企業として同社などを含む企業グループで、滋賀県大津市からごみ処理施設2施設の建設工事および運営事業を受注したと発表しており、業績への寄与を期待した買いが入っている。受注総額は約435億円で、建設工事は日立造を代表企業とし極東開など4社からなる特定建設工事共同企業体が実施し、なかで極東開は各施設のリサイクル設備(破砕設備・選別設備)の整備・運営を担当するという。また建設後の施設運営は、構成企業7社で設立した大津環境テクノロジーが実施するとしている。

■ジャパンディスプレイ <6740>  204円  -10 円 (-4.7%)  本日終値  東証1部 下落率7位
 ジャパンディスプレイ<6740>が反落。7日の取引終了後、昨年12月に発表した有機EL開発会社JOLEDの子会社化について、子会社化の最終契約締結日を従来予定していた今年6月下旬から18年6月下旬へ変更したほか、子会社化完了の時期も今年12月下旬から未定としたことが嫌気された。同社は現在、中期経営戦略の見直しを進めており、JOLEDの開発する印刷方式の有機ELディスプレーの事業化に関してはさらなる検討の継続が必要と判断したという。なお、JOLEDへの開発委託は継続するとしている。

■平和不動産 <8803>  1,790円  -83 円 (-4.4%)  本日終値  東証1部 下落率9位
 平和不動産<8803>が4日続落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株のレーティングを「バイ」から「ホールド」に引き下げた。目標株価は従来の2130円から2110円に見直した。株価の上昇を受け、レーティングを引き下げた。中期的に再開発による成長が期待できるとみているが、日本橋兜町・茅場町再開発は当初計画の20年末の竣工が21年半ばの竣工に再延期となる見通しであり、業績貢献は遅れるとみている。

■電通 <4324>  5,510円  -180 円 (-3.2%)  本日終値
 電通<4324>が続落。7日の取引終了後に発表した5月度の単体売上高で、全社売上高が前年同月比6.8%減の1033億9900万円となり、2カ月連続で前年実績を下回ったことが嫌気されたようだ。マーケティング/プロモーションは堅調に推移したが、テレビが同8.4%減となったほか、新聞、雑誌、クリエーティブが2ケタ減となったことが響いた。

■東北電力 <9506>  1,622円  -41 円 (-2.5%)  本日終値
 東北電力<9506>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は7日、同社株の目標株価を1660円から1600円に引き下げた。レーティングは「ニュートラル」を継続した。目標株価算出基準期間を従来の18年3月期から19年3月期の2年平均から18年3月期から20年3月期の3年に変更したことが要因。同証券では、女川原発2号機の再稼働に向けた進捗に注目している。

■高松グループ <1762>  2,817円  -48 円 (-1.7%)  本日終値
 高松コンストラクショングループ<1762>が反落。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が7日付のリポートで、レーティングを「バイ」から「ホールド」へ、目標株価を3600円から3400円へ引き下げたことが嫌気された。5月11日に発表した20年3月期を最終年度とする新中期経営計画で、同証券では高松建設グループの賃貸マンションが増益貢献するとみるが、子会社の青木あすなろ建設<1865>が伸び悩むと予想。18年3月期営業利益予想を137億円から133億円へ引き下げた。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,022円  -10.5 円 (-1.0%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源開発関連株に売りが先行。前日に原油市況が急落、WTI原油先物価格は前日比2ドル47セントの1バレル=45ドル72セントと大幅な下げをみせ、約1カ月ぶりの安値をつけた。発表された原油在庫が事前の予測に反して大幅に増加、これを受けて需給の緩みが懸念された。前日の米国株市場ではNYダウは3日ぶりに反発したものの、エクソンモービルやシェブロンなどのエネルギー関連株が売られ上値を重くした。この流れが東京市場にも波及している。

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