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【注目】話題株ピックアップ【昼刊】:ピジョン、アドテスト、平田機工

ピジョン <日足> 「株探」多機能チャートより
■ピジョン <7956>  4,135円  +165 円 (+4.2%)  11:30現在  東証1部 上昇率10位
 ピジョン<7956>が大幅続伸し、実質的に上場来高値を更新している。5日の取引終了後に発表した第1四半期(2~4月)連結決算が、売上高239億7700万円(前年同期比5.4%増)、営業利益49億4000万円(同32.4%増)、純利益34億7300万円(同39.9%増)と大幅増益となったことが好感されている。新商品の発売や出産や育児に関連したイベントの開催などが奏功し、国内ベビー・ママ事業の売上高が伸長したことに加えて、生産拠点の稼働向上や販管費の効果的な使用が寄与した。また、中国や北米などを中心に海外販売が好調に推移したことも業績を押し上げた。なお、18年1月期通期業績予想は、売上高998億円(前期比5.5%増)、営業利益170億円(同6.1%増)、純利益118億円(同6.1%増)の従来予想を据え置いている。

■アドバンテスト <6857>  2,095円  +37 円 (+1.8%)  11:30現在
 アドバンテスト<6857>は2000円近辺のもみ合いから早晩上放れが見込めそうだ。半導体テスターの世界トップメーカーで特にDRAMで抜群の実績を有する。受注絶好調ながら生産体制が追いつかない状況にあったが、今夏にはそれが解消され高水準の受注残を利益として本格的に反映される見通しとなっている。人工知能(AI)の普及やIoT時代の到来を背景に、そのインフラ面を支える世界的な半導体需要の拡大が半導体製造装置メーカーの商機を大きく膨らませている。後工程のテスターは前工程と比較して需要が後ずれする傾向があるが、その分だけ株価も出遅れており、18年3月期以降の業績急飛躍を織り込むのはこれからとなりそうだ。18年3月期は営業利益段階で前期比29.4%増の180億円を見込むが200億円台に上振れする可能性も指摘されている。大容量化・高速化の流れを受け、立体方向に積層化した3次元NAND型フラッシュメモリーの市場が急成長途上にあり、同分野向けテスターの需要も漸次立ち上がる方向にある。つれて同社の中期成長力も増幅される可能性が高まってきた。(銀)

■セリア <2782>  5,450円  +90 円 (+1.7%)  11:30現在
 セリア<2782>が全般軟調相場のなか続伸、3月下旬に上放れて以降、約2カ月半にわたり25日移動平均線に一度も接触しない上値指向の強い足をみせている。アベノミクスの政策推進や日銀の超低金利政策にもかかわらず、消費者のデフレマインドの払拭は困難を極めており、100円ショップ大手である同社の月次売上高の伸びがそれを証明している。同社は女性層のニーズを取り込むことに成功、5月既存店売上高は前年同月比1.4%増と増収を確保した。4月の4.4%増の伸びからは鈍化したものの、引き続き好調をキープしていることで、株価上昇を後押ししている。

■アズビル <6845>  4,255円  +60 円 (+1.4%)  11:30現在
 アズビル<6845>が続伸し年初来高値を更新。5日、同社と東京ガス<9531>など4社が、LPガス配送の合理化を目的に、LPWA(低消費電力広域)ネットワーク活用の遠隔検針を行う実証事業を開始すると発表しており、これを好材料視した買いが入っているようだ。現在、多くのLPガス販売事業者は、顧客の自宅を毎月訪問して行う検針のデータからLPガス容器内のガス残量を予測し、LPガス容器を配送しているが、ガスの残量不足を防止する観点から、LPガス容器内に十分な量のガスが残っている状態でも容器を交換することがあった。今回の実証実験では、LPWA技術である「LoRaWAN」を活用し、顧客のガス使用量を多頻度かつ遠隔で検針することでガス残量を正確に把握し、LPガス容器の最適な配送方法を構築するシステムの開発を進めるのが狙いとしている。

■キリンホールディングス <2503>  2,478円  +33 円 (+1.4%)  11:30現在
 キリンホールディングス <2503> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。5日、傘下のキリンビールが主力ビール「一番搾り」の味とパッケージを7月下旬にリニューアルすると発表。これが刺激材料となっているようだ。新しい一番搾りの味は雑味や渋みを低減し、「麦のうまみ」をアップした。さらに、酸味や甘い香りを抑制することで、より調和のとれた味わいを実現したという。同社は2020年から段階的にビール税が引き下げられることを見据え、「一番搾り」ブランドを強化。発表を受け、収益拡大に期待する買いが向かったもよう。

■リョービ <5851>  467円  +6 円 (+1.3%)  11:30現在
 リョービ<5851>が大幅反発。野村証券が5日付で投資判断「バイ」を継続しつつ、目標株価を530円から570円へ引き上げたことが好材料視されているようだ。同証券によると、米国が一時的な端境期にあたることもあり、18年3月期上期まではやや厳しい業績が予想される一方、下期から業績は反転が見込まれるという。また、米系メーカーの多段AT向け製品の増収や、中国でのエンジンブロックの拡販などを背景に19年3月期にかけて業績拡大が見込まれる点が魅力としているほか、自動車の軽量化に貢献する製品として、アルミダイカスト製品の採用が徐々に拡大していく可能性があるともしている。

■平田機工 <6258>  11,620円  +120 円 (+1.0%)  11:30現在
 5日、平田機工 <6258> [JQ]が15日付で東証1部への市場変更が確定したと発表したことが買い材料。東証は5月29日、同社株を東証1部または2部に市場変更すると発表していたが、変更先の市場は確定していなかった。発表を受けて、TOPIX連動型ファンドの組み入れ需要を見越した先回り的な買いに加え、知名度の高まりや株式流動性の向上を期待する買いが向かった。

■ジンズ <3046>  6,640円  +60 円 (+0.9%)  11:30現在
 ジンズ<3046>は連日の上場来高値。5日取引終了後に発表した5月度の月次売上状況は、既存店売上高が前年同月比2.6%増と9カ月連続で前年実績を上回った。また、全店ベースでは同6.1%増の伸びを確保。同月は、4月26 日から女性のフォーマルスタイルに向けて発売した「リムメタル」が好調だったほか、同日発売した「17SS Front Switch」をはじめとしたスポット展開商品が売上高を牽引した。これを好感する形で買い優勢の展開となっている。

■アイスタイル <3660>  908円  -102 円 (-10.1%)  11:30現在  東証1部 下落率4位
 5日、アイスタイル <3660> が海外募集による420万株の公募増資と、ヤフー <4689> ほか既存株主による420万株の海外株式売り出しを発表したことが売り材料。新株発行が最大で発行済み株式数の約6.9%におよぶ規模とあって、株式価値の希薄化や株式の需給悪化を懸念する売りが向かった。発行価格は909円で、最大で約36億円の調達資金については、借入金返済などに充てる。

■エービーシー・マート <2670>  6,510円  -150 円 (-2.3%)  11:30現在
 エービーシー・マート<2670>が反落している。5日の取引終了後に発表した5月度概況で、既存店売上高が前年同月比0.9%減と2カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。スポーツシューズやキッズシューズの販売が好調だったほか、気温の上昇とともにサンダルの需要も高まったが、前年に比べて日曜日が1日少なかったことなどが響いたとしている。

■幸楽苑ホールディングス <7554>  1,885円  -39 円 (-2.0%)  11:30現在
 幸楽苑ホールディングス<7554>が反落。5日の取引終了後に発表した5月度の売上速報で、既存店売上高が前年同月比4.3%減となり、3カ月ぶりに前年実績を下回ったことが嫌気されている。客単価は同1.4%増と堅調な推移が続いているものの、客数が同5.7%減と落ち込みが大きく、これが既存店売上高を押し下げた。

■薬王堂 <3385>  3,385円  -70 円 (-2.0%)  11:30現在
 薬王堂<3385>が冴えない。5日の取引終了後に発表した5月度の月次速報で、既存店売上高が前年同月比5.8%増となり、26カ月連続で前年実績を上回ったが、市場の反応は限定的のようだ。客数が同4.0%増と引き続き堅調に推移しているほか、客単価が同1.7%増となったことが寄与した。なお、5月末現在の総店舗数は225店舗(うち調剤併設店4店舗、調剤専門薬局1店舗)となっている。

■朝日インテック <7747>  5,120円  -100 円 (-1.9%)  11:30現在
 朝日インテック<7747>が反落。5日取引終了後、公募による自己株処分と売り出しを発表しており株式需給の悪化が警戒された。69万9100株の公募による自己株処分と70万7200株の売り出し、それに上限21万900株のオーバーアロットメントによる売り出しと第三者割当による自己株処分を実施する。自己株処分などに伴う調達資金は最大で約43億1100万円で、新社屋建設や東北R&Dセンターの設立にかかる設備投資に充てる。処分・売り出し価格は13日から16日のいずれかの日に決定する。

■大光 <3160>  1,489円  +300 円 (+25.2%) ストップ高   11:30現在  東証1部 上昇率トップ
 5日、大光 <3160> が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。

■リバーエレテック <6666>  475円  +80 円 (+20.3%) ストップ高買い気配   11:30現在
 リバーエレテック<6666>がストップ高カイ気配。同社は水晶振動子を主力とする電子部品メーカー。5日取引終了後、世界最小サイズの音叉型水晶振動子「TFX―05」を開発したことを発表、スマートフォンやウェアラブル端末、IoT関連機器への採用が期待されるなか、下期に量産対応を予定していることで、マーケットにポジティブサプライズを与えた。

■アプリックス <3727>  489円  +80 円 (+19.6%) ストップ高買い気配   11:30現在
 アプリックス<3727>がストップ高カイ気配。5日の取引終了後、米アマゾン・ドットコムが提供する音声認識機能「Alexa」対応家電向けにトータルIoTソリューションを発売したことが好感されている。「Alexa」はクラウドベースの音声認識機能で、「Amazon Echo」などの音声アシスタント端末(Alexaデバイス)に話しかけると、その音声が「Alexa」に送られ、「Alexa」は認識した音声の内容に対応する処理を呼び出し、その処理結果をAlexaデバイスに返すという仕組み。今回、アプリックスが提供するソリューションは、家電と「Alexa」との連携に必要とされるAlexaスキルをはじめ、IoTモジュール、クラウドシステムなど。Alexaスキルや通信用のハードウエアなどの開発をアプリックスが担当することで、音声で操作できる家電のスピーディーな市場投入を支援するとしており、「Alexa」を利用する家電の需要が高まりつつあることから、話題を呼びそうだ。

●ストップ高銘柄
 ETFS金属 <1676>  13,430円  +4,670 円 (+53.3%) ストップ高   11:30現在
 KYCOM <9685>  450円  +80 円 (+21.6%) ストップ高   11:30現在
 など、5銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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