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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):マルコ、HUG、良品計画

マルコ <日足> 「株探」多機能チャートより
■マルコ <9980>  369円  +75 円 (+25.5%) 一時ストップ高   本日終値
 マルコ<9980>が一時、ストップ高と急騰し年初来高値を更新した。同社は2日取引終了後、同社の親会社であるRIZAPグループ<2928>と本格的な「RIZAP型マーケティング」の展開強化に関する協業方針について決議した。同社は昨年7月のRIZAPグループ入り後、同グループの支援の下、インフォマーシャルやインターネット広告におけるテストマーケティングを行った結果、大きな反響を得ることに成功した。この成果を受け、マルコと同グループは本格的な「RIZAP型マーケティング」の展開強化に関する協業方針について合意した。具体的な主な協業の内容としては「マーケティング分野に関する戦略策定、データ分析に関する支援」「RIZAPグループのノウハウを生かしたテレビCM・インフォマーシャルなどを中心とした全国的な広告展開の支援」「RIZAPグループのノウハウを生かしたホームページの作成支援」「Eコマース(電子商取引)の推進支援」などを挙げている。

■HUG <3676>  1,668円  +135 円 (+8.8%)  本日終値  東証1部 上昇率5位
 ゲームソフトの不具合検査を主力とするハーツユナイテッドグループ <3676> が買い気配スタート。レオス・キャピタルワークスが2日付で、同社株式の保有に係る大量保有報告書(5%ルール報告書)を財務省に提出したことが買い材料視された。報告書によると、レオス・キャピタルの同社株式保有比率は5.19%となり、新たに5%を超えたことが判明した。これを受けて、需給思惑から買いが先行しているようだ。

■カナモト <9678>  3,495円  +270 円 (+8.4%)  本日終値  東証1部 上昇率6位
 2日、カナモト <9678> が17年10月期上期(16年11月-17年4月)の連結経常利益を従来予想の81.9億円→102億円に25.0%上方修正。従来の0.7%減益予想から一転して24.2%増益見通しとなったことが買い材料視された。熊本地震や北海道で発生した豪雨災害などによる需要増加で、建機レンタルの受注が想定より伸びることが寄与。併せて上期増額分を下回る形で、通期の同利益も155億円→173億円に11.4%上方修正。増益率が8.2%増→20.5%増に拡大し、2期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなった。前日終値ベースの予想PERが12.0倍→10.6倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■良品計画 <7453>  30,500円  +1,510 円 (+5.2%)  本日終値
 良品計画<7453>が6連騰して3万円台に乗せてきており、実質上場来高値を更新した。2日の取引終了後に発表した5月度の月次概況で、直営既存店売上高が前年同月比4.4%増と、3カ月連続で前年実績を上回ったことが好感された。気温の上昇とともに衣服・雑貨でカットソー全般が伸びたほか、主力商品であるフレンチリネン素材のシャツやカーディガン、イージーパンツ、インナーの涼感肌着シリーズが大きく伸長した。また、生活雑貨では前月同様好調なヘルス&ビューティー、キッチン用品に加えて、夏向けのケット、スリッパやタオル、掃除用品の売り上げが上昇。さらに、食品はレトルトカレー、「ごはんにかける」シリーズの調味加工が人気となったとしている。

■エイチーム <3662>  3,180円  +155 円 (+5.1%)  本日終値
 エイチーム<3662>が反発。前週末2日の取引終了後、同社が開発・運営する至高のハイファンタジーRPG「ヴァルキリーコネクト」に関して、中国シャンダゲームズ(上海市)と中国本土への配信における独占ライセンス契約を締結したと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。「ヴァルキリーコネクト」は、北欧神話をベースにした世界で3Dのキャラクターがオートでバトルする、誰でも楽しむことができるRPG。昨年6月に日本国内向けに配信を開始し、10月には日本語を含む全11言語に対応し、世界154カ国に向けて配信を開始。今年5月には全世界で累計800万ダウンロードを突破した人気ゲームだ。今回のライセンス契約締結により、「ヴァルキリーコネクト」の中国本土への配信については、シャンダゲームズが中国本土の通信環境・端末に合わせたローカライズやユーザーの嗜好に合わせたカルチャライズを行った上で、プロモーション、マーケティングを実施する。

■マクドナルド <2702>  4,190円  +160 円 (+4.0%)  本日終値
 日本マクドナルドホールディングス<2702>が7連騰で、連日の年初来高値更新。時価は2001年8月以来約16年ぶりの高値圏を走る。売り残が買い残を大幅に上回り、信用倍率は0.34倍、日証金では逆日歩がつくなど株不足状態にある。人気の定番商品「ビッグマック」のキャンペーン開始など、攻めの戦略で顧客ニーズを捉えることに貪欲な姿勢をみせ、高付加価値商品の販売に注力することで利益率の向上も期待される。17年12月期業績見通しについても5月10日に大幅な上方修正を発表、営業利益で従来予想の90億円見通しから一気に150億円(前期比2.2倍)に引き上げており、これを境にマーケットの評価が一変した。PERは38倍台と割高感は拭えないものの、これが空売りを呼び込み、ミニ踏み上げ相場の様相を呈している。

■ハーモニック <6324>  4,080円  +155 円 (+4.0%)  本日終値
 ハーモニック・ドライブ・システムズ<6324>が大幅高、ここファンド系資金ともみられる継続的な買いが観測され、上場来高値を連日更新する人気となっている。同社は精密減速機を手掛けており、3次元NAND型など次世代メモリー普及を背景に需要拡大が続く半導体製造装置向けや、世界的な設備投資需要拡大を受けた産業ロボット向けに高水準の需要を取り込んでいる。「半導体装置向けは前工程を中心に減速機の需要が好調を極めている」(国内中堅証券)とし、18年3月期に営業利益ベースで前期比54%増益を計画する同社株に再びスポットが当たっている。また、産業用ロボット向けでも追い風が強い。3日付の日本経済新聞が日本電産<6594>が産業用ロボットの部品の生産能力を7倍に増やすと報じ、その際に40億円を投じて、子会社の日本電産シンポの工場でロボットの関節の基幹部品である減速機の生産設備を増設すると伝えられている。これも同分野で先行するハーモニックにポジティブ材料となっているもようだ。

■小林製薬 <4967>  6,970円  +260 円 (+3.9%)  本日終値
 小林製薬<4967>が連日の年初来高値更新。前週末2日、美容オイルの世界ブランドである「Bioil(バイオイル)」の製造元であるユニオンスイス社(南アフリカ共和国)と、同製品に関する日本での独占販売契約を締結したと発表し、業績拡大への期待感から買われた。小林製薬はバイオイルブランドへの積極的な広告投資を行うとともに、ドラッグストアなどへの販路を活用して大幅な売り上げ拡大を目指し、3年後の売り上げ目標を10億円と計画している。

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