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【経済】【中国】中糧集団が即席めん撤退、五谷道場食品の全権益売却


中央企業(中央政府直属の国有企業)で穀物商社の中糧集団有限公司(COFCO)が即席めん事業から撤退する。北京産権交易所を通じ、傘下の中糧天然五谷食品投資有限公司が保有する中糧五谷道場食品有限公司を5000万人民元(約8億2000万円)あまりで売却する予定だ。

乾麺メーカーの克明麺業(002661/SZ)は24日、COFCOが売り出した五谷道場食品を購入する計画を発表。自社の事業を強化するために競売に参加する方針を示した。

中糧集団が約8年前に買収した五谷道場食品は、業績悪化が深刻。2004年設立の五谷道場食品は、2005~07年に急成長を記録。06年の売上高は10億人民元を超えた。ただ、開示された資料によれば、15年通年は売上高が1億2600万人民元にとどまるなか、純損失が1億9300万人民元に達した。16年1~9月に関しても、売上高7905万人民元、純損失504万人民元で推移していたという。

「ノンフライめん」の人気化で業績が一時的に伸びたものの、その後の放漫経営で五谷道場食品は業績不振に直面。裁判所による競売で、中糧集団は09年に1億900万人民元で全権益を取得していた。ただ、その後も黒字を計上することがなかったとみられる。


【亜州IR】

《CS》

 提供:フィスコ

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