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【市況】明日の株式相場見通し=25日移動平均線攻防で正念場、中小型株への買いが下支え

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(31日)の東京株式市場は、日経平均株価の25日移動平均線(1万9567円94銭=30日)を巡る攻防が予想され、今後の推移を判断するうえでの正念場となりそうだ。あすの日経平均株価が終値で25日移動平均線を割り込むと、短期的な下降トレンド入りの懸念が広がる。半面、下回らずに下値支持線としての機能が続けば、上昇トレンドが維持される。

 市場関係者からは「日経平均株価は小幅安で3日続落となったものの、東証1部の値上がり銘柄数は1092と、値下がり銘柄数の751を大きく上回り、東証株価指数(TOPIX)は続伸した。業種別指数でも33業種のうち約3分の2に当たる21業種が前日比でプラスとなった。これは、中小型株を中心に押し目買い姿勢が強いことを示しており、極端な円高・ドル安進行がなければ、上昇トレンドは堅持されそうだ」との見方が出ていた。

 30日の東京株式市場は模様眺めムードの強いなか、日経平均株価はいったん下値を試した後、引き戻してプラス圏に浮上する場面もあったが、結局引け際に売りが出て小幅安で終えた。日経平均株価終値は、前日比4円72銭安の1万9677円85銭と3日続落した。東証1部の売買代金は、1兆8768億円と2日続けて2兆円を下回った。

 日程面では、4月の鉱工業生産指数速報値、5月29日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、中国5月の製造業PMI、インド1~3月期のGDP、ユーロ圏5月の消費者物価指数、ユーロ圏4月の失業率、米地区連銀経済報告(ベージュブック)が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

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