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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ゲオHD、古河電、ローツェ

ゲオHD <日足> 「株探」多機能チャートより
■ゲオホールディングス <2681>  1,199円  +27 円 (+2.3%)  本日終値
 29日、ゲオホールディングス <2681> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.93%にあたる45万株(金額で5億5000万円)を上限に自社株買いを実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。買い付け期間は6月8日から7月31日まで。

■古河電気工業 <5801>  4,890円  +95 円 (+2.0%)  本日終値
 古河電気工業<5801>が買いを集め、25日につけた年初来高値4900円ツラ合わせとなった。同社は29日、「超軽量カーボンナノチューブ(CNT)電線の開発」テーマが、新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)が実施する「超先端材料超高速開発基盤技術プロジェクト」に採択されたことを発表。実験や試作を劇的に効率化することでCNT電線の実用化に向けた開発を大幅に加速する方針で、これが株価を刺激する材料となった。

■ローツェ <6323>  2,759円  +53 円 (+2.0%)  本日終値
 ローツェ<6323>が続伸。ウエハー・ガラス基板搬送装置を手掛け、大活況の半導体製造装置関連株の一角として注目されている。同社は29日、韓国子会社が日本円にして約31億円の製品を一括受注したことを発表、これはローツェの18年2月期連結業績に反映される見通しだ。業績予想には既に織り込まれているが、改めて収益成長に対する期待感からの買いを誘った。

■マンダム <4917>  5,750円  +40 円 (+0.7%)  本日終値
 マンダム<4917>が続伸し年初来高値を更新。大和証券が29日付で、投資判断を「3」から「2」とし、目標株価を5510円から6440円へ引き上げたことが好材料視されたようだ。同証券によると、会社側の18年3月期業績見通しは売上高800億円(前期比3.4%増)、営業利益80億円(同5.0%増)で、同証券の従来予想(売上高822億円、営業利益83億円)を下回る見通しだが、慎重な見通しを提示してきたに過ぎないものと受け止めているという。実際に同社の国内外のビジネスで、足もとで大きなリスクが顕在化したり、売上伸長率が極端に鈍化している兆候はないとしており、同証券では今期の連結業績を売上高816億円(前期比5.5%増)、営業利益81億5000万円(同7.0%増)と予想しているという。

■任天堂 <7974>  34,010円  +60 円 (+0.2%)  本日終値
 任天堂<7974>が3日続伸。4月中旬を境に急速な上値追い態勢にあり、個人投資家を中心とした投機資金を巻き込み連日大商いをこなしている。きょうも出足は2位のソフトバンクグループ<9984>を大きく引き離す売買代金となっており、注目度の高さを反映している。株価も前日ザラ場中に3万4610円の年初来高値をつけた後伸び悩んだものの、再び買い直される展開となった。3月3日に発売した「ニンテンドースイッチ」の売れ行きが絶好調、スイッチの18年3月期の出荷台数は1000万台を計画しているが上振れ濃厚との見方が強い。直近では英フィナンシャル・タイムズが28日に「18年3月期のスイッチの生産台数を1800万台に増産する」と報道し、人気を後押しした。スイッチと同時発売の「ゼルダの伝説」がドル箱ソフトとして初速の売り上げに貢献したとみられているが、今後もソフトとハードの相乗効果で同社の業績を押し上げるとの思惑が高まっている。

■アイホン <6718>  1,783円  -120 円 (-6.3%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 29日、アイホン <6718> が既存株主による47万9000株の売り出しと、オーバーアロットメントによる上限7万1000株の売り出しを実施するが売り材料視された。売り出し株式数は最大で55万株と発行済み株式数の3%となる。売出価格は6月6日から9日までのいずれかの日に決定される。

■沖縄セルラー電話 <9436>  3,610円  -45 円 (-1.2%)  本日終値
 沖縄セルラー電話<9436>が3日続落。野村証券が29日付でレーティングを「バイ」から「ニュートラル」とし、目標株価を4150円から4030円へ引き下げたことが弱材料視されたようだ。同証券によると、音声通話が多い沖縄では、音声定額料金によるマイナス影響が従来予想よりも強く出ていることから、18年3月期の営業利益予想を125億1800万円から122億4000万円(会社予想120億円)へ、19年3月期を同130億3200万円から123億7000万円へ引き下げている。ただ、100%子会社が営む割安料金のUQ モバイルやFTTHの契約獲得は順調に推移しており、今後も営業利益は最高益を更新し安定した利益成長が続くと見込まれるほか、配当も継続的な増配を前提としているという。

■アルメディオ <7859>  199円  +50 円 (+33.6%) ストップ高   本日終値
 アルメディオ<7859>がストップ高。家電業界向けに検査用CDなどを手掛けるが18年3月期は営業利益が前期比3.3倍の1億円予想と業績回復を見込んでおり、株価は4月13日の130円を底値に下値切り上げトレンドにあった。そうしたなか、同社は29日、グローバルサーチ社(東京都千代田区)から不動産総合比較サイト「イエカレ」事業を譲受することを発表、これを手掛かり材料に投機資金が集中した。譲受する事業の経営成績は17年1月期実績で売上高4億6400万円、経常利益1億5300万円。取得価格は4億5000万円、および6月1日からの1年間における業績に応じた追加代金(4000万円~4億2000万円)の合計額。これを踏まえ、今期売上高についても35億円から37億5000万円に上方修正している。

■メディカルネット <3645>  887円  +150 円 (+20.4%) ストップ高   本日終値
 メディカルネット <3645> [東証M]が3日連続ストップ高に買われ、年初来高値を連日で更新した。25日、同社が世界最大規模の歯科メディアである独・デンタルトリビューンインターナショナル(DTI社)と業務提携すると発表したことが引き続き材料視された。DTIグループは歯科業界向けの複数のメディアで構成され、印刷物とデジタル・教育媒体を中心に、90ヵ国、65万人以上の歯科医師を顧客に持つ。今回の提携を通じ、同社はDTI社の日本総代理店として10月1日をめどにデンタルトリビューンジャパンを運営開始する。これにより、同社は自社が運営する歯科医療従事者向けプラットフォーム「Dentwave.com」とのコンテンツ強化・会員連携を図り、事業拡大につなげる。

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