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【市況】今週の【早わかり株式市況】 反発、米株高と円安で買い戻されるも上値重い

日経平均 <週足> 「株探」多機能チャートより

 今週の株式市場は、米株高と円安含みで買い戻され日経平均株価が一時1万9800円を回復したが、週後半は上値が重く伸び悩んだ。

 週初の22日は前週末の米株高と原油高を受けて買いが優勢で推移する中、場中に為替が円安方向に振れたことも追い風となり、日経平均は続伸した。

 翌23日は円高進行や英国での爆発事件が嫌気され利益確定売りが膨らみ、日経平均は3日ぶりに反落した。24日は米株の4連騰や円安でリスクを取る動きが再燃し、幅広い銘柄が買い直され反発した。25日も米株高が続きリスクオンとなり上値が重いながらも日経平均は1万9800円台を6日ぶりに回復した。

 週末の26日は騰落レシオなどテクニカル指標の過熱感が意識される中、円高進行やG7サミットを前に買い手控えムードが強く利益確定売りに押され、日経平均は3日ぶりに反落した。

 日経平均株価は、前週比96円(0.49%)高の1万9686円と小幅ながら2週ぶりに反発して取引を終えた。週間の振れ幅は265円と、前週の548円から縮小した。


 来週も為替動向に揺れる相場展開が続き、狭いレンジでの値動きとなりそうだ。
 重要イベントとしては、国内では5月31日朝に発表される4月鉱工業生産指数が注目される。海外では31日発表の中国5月製造業PMIや6月2日に発表される米国5月雇用統計に注視が必要だろう。

◆マーケット・トレンド(5月22日~26日)

【↑】 5月22日(月)―― 続伸、米株高や原油高を好感し買い優勢
 日経平均 19678.28( +87.52)  売買高14億6741万株 売買代金 1兆9224億円

【↓】 5月23日(火)―― 3日ぶり反落、円高進行で利益確定売り
 日経平均 19613.28( -65.00)  売買高15億4376万株 売買代金 2兆0063億円

【↑】 5月24日(水)―― 反発、米株高・円安でリスクオンの買い再燃
 日経平均 19742.98( +129.70)  売買高17億2823万株 売買代金 2兆2226億円

【↑】 5月25日(木)―― 続伸、米株高続きリスクオンも上値重い
 日経平均 19813.13( +70.15)  売買高16億7727万株 売買代金 2兆2213億円

【↓】 5月26日(金)―― 3日ぶり反落、円高進行やG7控え売り優勢
 日経平均 19686.84( -126.29)  売買高15億6361万株 売買代金 2兆1551億円

◆セクター・トレンド(5月22日~26日)

(1)その他製品が上昇率トップ、任天堂 <7974> が牽引
(2)三井不 <8801> など不動産株が買い戻された
(3)ソフトバンク <9984> など情報・通信、JT <2914> など食品といった内需株が堅調
(4)輸出株はソニー <6758> など電機、コマツ <6301> など機械株は上昇も、
  トヨタ <7203> など自動車株はさえない
(5)新日鉄住金 <5401> など鉄鋼、三井金 <5706> など非鉄といった素材株の一角も高い
(6)みずほFG <8411> など銀行といった主力金融株は総じて低調
(7)国際石開帝石 <1605> など鉱業、JXTG <5020> など石油株は安い

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