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【市況】【↓】日経平均 大引け| 3日ぶり反落、円高進行やG7控え売り優勢 (5月26日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値  19798.49
高値  19801.59(09:01)
安値  19686.49(14:54)
大引け 19686.84(前日比 -126.29 、 -0.64% )

売買高  15億6361万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1551億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は3日ぶり反落、買い手控えられ利食い優勢
 2.米株上昇続くも、騰落レシオなどテクニカル指標に過熱感
 3.G7サミット前に手仕舞い売りで後場後半一段安
 4.為替がドル安・円高に振れ輸出株などに逆風
 5.原油市況の急落でエネルギー関連株なども下値模索

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは70ドル高と6日続伸。主要小売企業の好決算やFRBの金融引き締めが穏やかなペースになるとの観測を受けて買いが優勢となった。

 東京市場では売り優勢の展開で、日経平均株価は寄り後に漸次水準を切り下げ、後場後半にまとまった売りが出て一段安となった。

 26日の東京市場は目先過熱感が意識されるなか、利益確定の売り圧力が表面化した。前日の米国株市場ではNYダウをはじめ主要指数が6日続伸と上値追いを続け、ナスダック指数は最高値を更新した。相対的に出遅れ感のある東京市場にもリスクを取る動きが期待されたが、前日時点で156%台にあった騰落レシオなどが警戒され、朝方からやや売りに押される展開に。日経平均は売り一巡後下げ渋る動きをみせたものの戻し切れず、前場後半から下げ幅を徐々に拡大。G7サミットの結果を見極めたいとの思惑も買いを手控えさせた。後場後半は為替市場で円高基調が強まったのを横目に一段安となった。円高方向に振れたことで自動車などの輸出セクターには逆風となったほか、原油市況の急落を受けて資源関連株なども軟調となり、全体の足を引っ張った。

 個別では、トヨタ自動車<7203>が売りに押され、国際石油開発帝石<1605>も冴えない。リクルートホールディングス<6098>も売りに押された。日本アジアグループ<3751>が大幅安、MonotaRO<3064>、マネーパートナーズグループ<8732>も安い。関西ペイント<4613>が売られ、コシダカホールディングス<2157>、IDOM<7599>も下落した。
 半面、任天堂<7974>が断トツの売買代金をこなし大幅高。エムアップ<3661>は連日の急騰。ソフトバンクグループ<9984>もプラス圏をキープした。サイバーリンクス<3683>がストップ高に買われ、ニチコン<6996>、トランザクション<7818>なども値を飛ばした。ホシデン<6804>、イー・ガーディアン<6050>が大きく上値を伸ばしたほか、OSJBホールディングス<5912>も物色人気に。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、NTTデータ <9613> 、コナミHD <9766> 、楽天 <4755> 、DOWA <5714> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約13円。うち7円はソフトバンク1銘柄によるもの。

 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はファストリ <9983> 、ファナック <6954> 、京セラ <6971> 、KDDI <9433> 、東エレク <8035> 。押し下げ効果は約51円。


 東証33業種のうち上昇は、その他製品の1業種のみ。下落率の小さかった上位5業種は(1)空運業、(2)食料品、(3)鉄鋼、(4)情報・通信業、(5)非鉄金属。一方、下落率の大きかった5業種は(1)鉱業、(2)パルプ・紙、(3)水産・農林業、(4)機械、(5)電気・ガス業。

■個別材料株

△大本組 <1793> [JQ]
 1.52%を上限に自社株買いを実施。
△メディカルN <3645> [東証M]
 世界最大規模の歯科メディアと業務提携。
△サイバーリン <3683>
 ドコモと「画像認識ソリューション」で協業。
△セック <3741> [東証2]
 屋内自律移動ロボットソフトウエアを発売。
△ドリコム <3793> [東証M]
 バンナムエンターとの合弁会社で「ドラゴンボールZ新作」を18年春配信。
△フィスコ <3807> [JQG]
 今期最高益予想を32%上乗せ。
△エイトレッド <3969> [東証M]
 株主優待制度を新設。
△アセチレン <4093> [東証2]
 東証1部に指定替え。
△DWTI <4576> [JQG]
 眼科用鎮痛剤に関する日本特許査定を取得。
△地盤HD <6072> [東証M]
 1.09%を上限に自社株買いを実施。

▼国際石開帝石 <1605>
 WTI原油先物価格が急落。
▼ローソン <2651>
 総菜「サラダチキン(ハーブ)」に異物混入の恐れで自主回収。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)サイバーリン <3683> 、(2)ソルクシーズ <4284> 、(3)エムアップ <3661> 、(4)片倉コープ <4031> 、(5)大有機 <4187> 、(6)ニチコン <6996> 、(7)GMOクラウ <3788> 、(8)メンバーズ <2130> 、(9)コア <2359> 、(10)マーベラス <7844> 。

 値下がり率上位10傑は(1)日本アジアG <3751> 、(2)ランド <8918> 、(3)KOA <6999> 、(4)キューブシス <2335> 、(5)モノタロウ <3064> 、(6)三愛石 <8097> 、(7)テーオーシー <8841> 、(8)三浦工 <6005> 、(9)阿波製紙 <3896> 、(10)ビジョン <9416> 。

【大引け】

 日経平均は前日比126.29円(0.64%)安の1万9686.84円。TOPIXは前日比9.00(0.57%)安の1569.42。出来高は概算で15億6361万株。値上がり銘柄数は379、値下がり銘柄数は1538となった。日経ジャスダック平均は3146.62円(0.82円安)。

[2017年5月26日]

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