【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):マクドナルド、ソフトバンク、ソニー
マクドナルド <日足> 「株探」多機能チャートより
日本マクドナルドホールディングス<2702>が反発。この日、傘下の日本マクドナルドと楽天<4755>が、楽天が運営する共通ポイントサービス「楽天ポイントカード」で提携し、6月1日から日本全国のマクドナルド約2900店舗で同サービスの利用が可能となると正式発表しており、これを好感した買いが入ったようだ。今回の提携により、「楽天ポイントカード」を保有する顧客は、全国のマクドナルド店舗での支払いの際、「楽天ポイントカード」の機能が搭載されたカードや「楽天ポイントカードアプリ」を提示することで、100円ごとに楽天グループの各種サービスで利用可能な「楽天スーパーポイント」を1ポイント貯めることができるようになる。また、貯まったポイントは全国のマクドナルド店舗などでの支払い時にも利用が可能となり、利便性向上による集客力アップが期待されている。
■C&Fロジ <9099> 1,466円 +16 円 (+1.1%) 本日終値
25日、C&Fロジホールディングス <9099> が発行済み株式数(自社株を除く)の0.86%にあたる22万株(金額で3億1900万円)を上限に、26日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は25日終値の1450円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。
■DyDo <2590> 5,450円 +50 円 (+0.9%) 本日終値
ダイドーグループホールディングス<2590>が反発。25日の取引終了後に発表した5月度の販売状況で、国内飲料事業の販売函数が前年同月比0.1%増と2カ月ぶりにプラスに転じたことが好感された。炭酸飲料の苦戦は続いているものの、ミネラルウォーター類や果汁飲料が販売を伸ばしたほか、コーヒー飲料や茶系飲料も堅調に推移した。また、営業日数が前年に比べて2日多かったことも奏功した。
■ソフトバンクグループ <9984> 8,897円 +63 円 (+0.7%) 本日終値
ソフトバンクグループ<9984>が全般軟調相場のなかも前日の大幅高の余勢を駆って続伸する強さをみせている。前日に、同社は画像処理半導体(GPU)に圧倒的強みを持つ米半導体大手エヌビディアの株式を、金額ベースで4000億円前後かけて市場から買い集めていることが伝えられた。人工知能(AI)関連分野への本腰を入れた資金投下の動きが株価を強く刺激する格好となったが、きょうも引き続き大口の買いが継続し、目先筋の利益確定売りを吸収している。エヌビディアは今月10日にトヨタ自動車<7203>と自動運転分野での提携を発表しており、自動運転分野と切っても切り離せないAI技術をトヨタに提供して同分野の開発スピードを加速させる構えをみせており、ソフトバンクが発足させた10兆円ファンドの今後の動きも合わせて注目されている。きょうもAI関連では画像処理半導体を手掛けるディジタルメディアプロフェッショナル<3652>や、エヌビディアとサポート契約を締結している日本サード・パーティ<2488>、高精度デジタルマップでエヌビディアと提携するゼンリン<9474>などに買いが先行。また、AI関連として常連銘柄のメンバーズ<2130>やロックオン<3690>なども物色人気を集めている。25日に米グーグルが開発したAIソフト「アルファ碁」と、世界ランキング1位のカ・ケツ九段との三番勝負第2局が行われ、アルファ碁が2連勝したことで改めて完全情報ゲームにおけるAIの“人類超え”が証明され、関連株に追い風となる可能性がある。なお、昨年アルファ碁との五番勝負に敗れたイ・セドル氏は現在世界ランキング8位に位置している。
■沖電気工業 <6703> 1,703円 +9 円 (+0.5%) 本日終値
OKI<6703>がしっかり。午前中に20年3月期を最終年度とする中期経営計画を発表しており、最終年度に営業利益300億円(18年3月期予想130億円)、営業利益率6%を目標数値としたことから、意欲的な中計との評価が高まっているようだ。情報通信事業で社会インフラ市場を中心に安定収益を確保しながらIoT(モノのインターネット)をチェンジドライバーに新規事業を創出するほか、メカトロシステム事業で戦略商品を投入し新興国での売り上げ拡大を狙うとしている。
■日本エスコン <8892> 446円 +1 円 (+0.2%) 本日終値
日本エスコン<8892>は3日続伸。午後0時15分ごろ、新規事業用地を取得したと発表しており、将来的な業績への貢献を期待した買いが入った。取得した用地は、大阪市営地下鉄御堂筋線「心斎橋」駅から徒歩7分、長堀鶴見緑地線「長堀橋」駅から徒歩4分の利便性の高い立地にある敷地面積約938平方メートルの土地。周囲には買い物施設や飲食店が充実していることから、立地特性を生かした開発事業に取り組むとしている。
■ソニー <6758> 4,009円 +8 円 (+0.2%) 本日終値
ソニー<6758>が全般軟調相場のなか頑強。値刻みこそ小幅ながら5日続伸と上値慕いの動きを続けている。株価は4000円台攻防で、ここで売り物を吸収して5月11日の年初来高値4091円更新をうかがう展開。立花証券では25日付で同社株のレーティングを新規に「強気」でカバレッジ、目標株価を4880円に設定している。イメージセンサーを主力とする半導体分野の収益改善が18年3月期の業績に貢献する。会社側では同部門の利益を前期の78億円から今期1278億円と急拡大を計画している。また、ゲーム事業も好調で同社の成長エンジンとなる。ゲーム&ネットワークサービス分野の利益は、前期比25%増の1700億円を計画している。なお、立花証券では、ホームエンターテイメント&サウンド分野の利益予想に上振れ余地があるとして、18年3月期営業利益について前期比82%増の5250億円(会社側計画5000億円)と予想している。
■国際石油開発帝石 <1605> 1,030.5円 -21 円 (-2.0%) 本日終値
国際石油開発帝石<1605>、日本海洋掘削<1606>など資源関連株に売り先行。25日に行われたOPEC総会で協調減産を9カ月延長することを決定したが、事前に織り込みが進んでいたこともあって、WTI原油先物価格は利益確定を急ぐ売りに思わぬ急落となった。前日比2ドル46セント安の1バレル=48ドル90セントで25日の取引を終えており、米国株市場では原油安を背景にシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ、全体相場の足を引っ張った。この流れが東京市場にも波及している。
■ローソン <2651> 7,490円 -90 円 (-1.2%) 本日終値
ローソン<2651>は小幅反落。同社は25日、総菜「ローソンセレクト サラダチキン(ハーブ)」に異物が混入した恐れがあり、自主回収すると発表した。東北や関東など1都14県で5月16~25日に販売した商品で、5040個が対象となる。青森県で購入した客から18日に異物が見つかったとの連絡があり、白い固形物が混入していたという。現在外部の専門調査機関に異物の成分分析を依頼しており、異物の成分分析と混入経路の調査の結果が出次第、速やかに発表するとしている。
株探ニュース