【市況】22日の米国市場ダイジェスト:ダウは89ドル高、原油高を好感
NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■NY株式:ダウは89ドル高、原油高を好感
NYダウ ナスダック
終値:20894.83 終値:6133.62
前日比:+89.99 前日比:+49.91
始値:20867.77 始値:6098.25
高値:20914.26 高値:6135.92
安値:20860.16 安値:6097.24
22日の米国株式相場は上昇。ダウ平均は89.99ドル高の20894.83、ナスダックは49.92ポイント高の6133.62で取引を終了した。原油相場の上昇を受けて買いが先行。トランプ大統領が外遊先のサウジアラビアで約1100億ドル相当の兵器売却で合意し、防衛関連株を中心に買いが広がり、終日堅調推移となった。セクター別では、半導体・半導体製造装置や自動車・自動車部品が上昇する一方でエネルギーや医薬品・バイオテクノロジーが下落した。
半導体のクアルコム(QCOM)はJPモルガンによる投資判断引き上げを受け、上昇。自動車大手のフォード(F)は最高経営責任者(CEO)の退任を発表し、堅調推移。サウジアラビアとの合意を受けて、ロッキード・マーティン(LMT)やレイセオン(RTN)、航空機のボーイング(BA)など防衛株が買われた。一方で、製薬のアムジェン(AMGN)は骨粗鬆症薬の開発遅れが懸念され、下落した。
米供給管理協会(ISM)の調査によると、米製造業及びサービス業は2017年に設備投資や雇用を拡大しており、昨年と比べて製品やサービス需要増加に楽観的な姿勢を示していることがわかった。
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■NY為替:ユーロ強含み、メルケル独首相がユーロ安を牽制
22日のニューヨーク外為市場でドル・円は、111円41銭から一時110円93銭まで下落したが、111円30銭で引けた。米4月シカゴ連銀全米活動指数が予想を上回り2年半ぶりの高水準となったことを好感したドル買いが一時優勢となったが、対ユーロでのドル売りが活発となったことでドル・円の取引でもドル売りが一時優勢となった。
ユーロ・ドルは、1.1264ドルまで上昇後、1.1229ドルまで反落し、1.1238ドルで引けた。メルケル独首相がユーロ安を牽制したことを受けてユーロの買い戻しが継続した。ユーロ・円は、一時125円26銭まで買われたが、124円72銭まで下落した。ポンド・ドルは、1.3043ドルへ上昇後、1.2992ドルへ反落した。ドル・スイスは、0.9692フランまで下落後、0.9745フランへ上昇した。
■NY原油:続伸で50.73ドル、減産合意の9カ月延長を好感した買い
NY原油先物6月限は続伸(NYMEX原油6月限終値:50.73 ↑0.40)。ニューヨーク商業取引所(NYMEX)のWTI先物6月限は前日比+0.40ドルの50.73ドルで取引を終えた。一部報道によると、サウジアラビアは、減産に参加している全産油国が2018年第1四半期末までの減産延長(9カ月間の延長)で合意したと伝えたことが材料視された。来年3月までの期限延長は想定内の結果だが、短期筋などの買戻しは続いていること、ユーロ高・米ドル安の相場展開となっていることから、NY原油先物は底堅い動きを見せた。ただ、「減産合意の延長はシェール生産量の増加につながる」との見方が多いことから、需給関係の大幅な改善は期待できないとの見方は残されている。
■主要米国企業の終値
銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)
バンクオブアメリカ(BAC) 23.04ドル -0.01ドル(-0.04%)
モルガン・スタンレー(MS) 41.66ドル -0.14ドル(-0.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)216.02ドル +0.63ドル(+0.29%)
インテル(INTC) 35.77ドル +0.37ドル(+1.05%)
アップル(AAPL) 153.99ドル +0.93ドル(+0.61%)
アルファベット(GOOG) 941.86ドル +7.85ドル(+0.84%)
フェイスブック(FB) 148.24ドル +0.18ドル(+0.12%)
キャタピラー(CAT) 102.29ドル -0.14ドル(-0.14%)
アルコア(AA) 32.96ドル +0.67ドル(+2.07%)
ウォルマート(WMT) 78.55ドル -0.22ドル(-0.28%)
スプリント(S) 8.17ドル +0.10ドル(+1.24%)
《HT》
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