【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ユーザベース、フジオフード、ドリコム
ユーザベース <日足> 「株探」多機能チャートより
ユーザベース<3966>がストップ高まで買われ、上場来高値を更新した。同社はきょう、子会社のニューズピックスが米ダウ・ジョーンズ・アンド・カンパニーと合弁会社の設立を伴う業務提携を行うと発表。これが材料視されたようだ。この提携は、ニューズピックスが運営する「NewsPicks」の米国進出に向けたもの。ニューズピックとダウ・ジョーンズがそれぞれ50%ずつを出資して、米国に合弁会社を設立し、6月1日からの業務開始を予定している。
■フジオフードシステム <2752> 3,230円 +402 円 (+14.2%) 一時ストップ高 本日終値
19日、フジオフードシステム <2752> [JQ]が6月30日現在の株主を対象に1→2の株式分割を実施すると発表したことが買い材料。最低投資金額が現在の2分の1に低下することから、株式流動性の向上と投資家層の拡大を期待する買いが向かった。
■ドリコム <3793> 1,871円 +183 円 (+10.8%) 本日終値
ドリコム<3793>が急騰。前週末19日の取引終了後、バンダイナムコホールディングス<7832>100%子会社のバンダイナムコエンターテインメント(BNE)と業務提携し、合弁会社を設立すると発表しており、業績への貢献を期待した買いが入ったようだ。今回の提携は、主力のソーシャルゲーム事業のさらなる成長加速を図るのが目的。ドリコムのソーシャルゲーム事業から得た開発技術や運用ノウハウと、BNE社の豊富なコンテンツおよび長年、日本のコンテンツビジネスを牽引してきた知見を融合することで、将来性が期待されるHTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲーム領域への参入を目指すとしている。なお、新たに設立されるBXDは、BNEが51.0%、ドリコムが49.0%を出資し、8月に設立を予定。HTML5を中核とする技術を活用したオンラインゲームの配信および配信するプラットフォームの運営などを行うとしている。
■トリドール <3397> 2,932円 +206 円 (+7.6%) 本日終値 東証1部 上昇率10位
トリドールホールディングス <3397> が急反発。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が19日付で同社の投資判断「Buy(買い)」を継続し、目標株価を2900円→3500円に増額したことが買い材料視された。リポートでは、国内新業態の展開や海外事業の伸びなどによる2桁増益基調を評価。これに雲南ヌードルを展開するJHCHL社買収による海外利益拡大が加わるため、投資判断「買い」を再強調すると報告している。同証券では、JHCHL社買収などを踏まえ、19年3月期の営業利益を109億円→123億円に上方修正し、20年3月期は136億円に拡大すると予想している。
■ソフバンテク <4726> 4,235円 +235 円 (+5.9%) 本日終値
ソフトバンク・テクノロジー<4726>が大幅続伸。この日、チャットボットを利用したBtoB向け営業支援ツール「Dynamics 365 活動報告用BOT」を開発し、自社へ導入したと発表しており、これを好材料視した買いが入った。同チャットボットは、米マイクロソフトが5月11日に開発者向けイベント「Build 2017」で発表した、「Skype for Business Bot Framework(Preview)」をいち早く取り入れたもので、営業が利用する活動報告用チャットボットに話しかけるだけで簡単に、同社のビジネスアプリケーション「Dynamics 365」へ営業活動の登録を行うことができるというもの。同社ではまず働き方改革の一環である営業生産性向上を行うため自社に導入し、そこで得たノウハウで製品化に向けた改良を行い、7月には「Dynamics 365」のオプションサービスとして顧客向けに提供を開始するとしている。
■サイバーエージェント <4751> 3,810円 +185 円 (+5.1%) 本日終値
サイバーエージェント<4751>は3日ぶりに反発。同社は19日、映像配信プラットフォーム「FRESH!」をはじめとしたライブ動画の広告活用に特化した専門組織「FRESH! LIVE WORKS」を新設したと発表。新たなマーケティング手法してライブ動画の広告活用への関心が高まるなか、今後の展開などが期待されたようだ。この組織では、300本以上のタイアップ番組やライブ動画を手掛けた実績とノウハウを生かし、ライブ配信動画を起点とした企業のプロモーション設計から動画の制作・配信・効果検証までを一括して行うことによって、広告効果の最大化を図るとしている。
■SOMPO <8630> 4,491円 +184 円 (+4.3%) 本日終値
19日、SOMPOホールディングス <8630> が決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比11.5%増の2417億円で着地。続く18年3月期も前期比7.2%増の2590億円に伸び、4期連続で過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。3月に買収が完了した米保険大手エンデュランスの業績上積みが収益を押し上げる。業績好調と総還元性向目標50%を踏まえ、前期の年間配当を80円→90円に増額し、今期も前期比20円増の110円に増配する方針とした。併せて、発行済み株式数(自社株を除く)の4.81%にあたる1896万6666株(金額で569億円)を上限に自社株買いを実施すると発表。買い付け期間は5月22日から11月16日まで。
■クボタ <6326> 1,751.5円 +71 円 (+4.2%) 本日終値
クボタ<6326>や井関農機<6310>など農機株が高い。前週末19日のニューヨーク市場で、米農機大手ディアの株価は好決算発表を好感され、終値ベースで前日に比べ7%高と急伸した。米国の農機需要拡大はクボタ、井関農にも追い風になるとの観測から買いが膨らんだ。
■ACCESS <4813> 860円 +28 円 (+3.4%) 本日終値
ACCESS<4813>が続伸。この日、ローム<6963>と共同で展開する「スマートハウス向け電力マネージメントソリューション」が、台湾ASUSの子会社、Askeyコンピューター(台北市)の世界最小クラスのIoTゲートウェイ「AP5000W(RoHS)」に採用されたと発表しており、業績への貢献を期待した買いが入った。ACCESSとロームの「スマートハウス向け電力マネージメントソリューション」は、ACCESSの世界最小クラスのエッジコンピューティングエンジン「NetFront Agent」とロームのWi-SUN対応無線通信モジュール「BP35C0」で構成されたソリューション。一方、Askey製「AP5000W(RoHS)」は、コンパクトな筺体を直接コンセントに差し込むだけで利用できる、安価で使い勝手の良いゲートウェイで、Wi-Fiや、Bluetooth、Wi-SUNに対応している。今回の採用により、既存・新興の電力小売り事業者や、通信事業者、ケーブルテレビ事業者、インターネットサービスプロバイダなどは開発にかかるコスト・時間を抑えて、エンドユーザーへ魅力あるスマートハウス向けサービスを届けることが可能になるとしている。なお、「AP5000W(RoHS)」は、日本市場向けには8月から販売開始される予定という。
株探ニュース