【市況】【↑】日経平均 大引け| 3日ぶり反発、円高一服で自律反発狙いの買い (5月19日)
日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
日経平均株価
始値 19591.41
高値 19628.64(14:49)
安値 19497.29(10:01)
大引け 19590.76(前日比 +36.90 、 +0.19% )
売買高 19億0863万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆4077億円 (東証1部概算)
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■本日のポイント
1.日経平均は3日ぶり反発、自律反発狙いの買い
2.米株反発や円高一服で投資家心理改善も上値重い
3.買い一巡後は前日終値をはさみ狭いレンジでの往来に
4.保険・証券・銀行など金融株が全体相場支える
5.商い活況続き売買代金2兆円を20日連続で上回る
■東京市場概況
前日の米国市場では、NYダウは56ドル高と3日ぶりに反発。米経済指標が軒並み市場予想を上回ったことで買い戻しの動きが広がった。
東京市場では前日の米株高や為替の円高一服を受けて買い優勢の展開となり、日経平均株価は切り返しに転じた。ただ、上値も重かった
19日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウやナスダック指数など主要指数が反発に転じたことや為替が1ドル=111円台前半と円安方向に振れたことを受け、買い優勢で始まった。その後は強弱感が対立するなか、前日終値をはさんで狭いレンジでの往来となった。トランプ政権の政策運営に対する不透明感は引き続き意識されるものの、好調な企業業績を拠りどころに下値では自律反発狙いの買い板が厚い。保険や証券、銀行株など金融セクターが強い動きをみせ全体相場を牽引した。ただ、週末ということもあって、上値を積極的に買い進む動きも見られず、日経平均はプラス圏で着地したものの、上げ幅も小幅にとどまった。東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を20営業日連続で上回っている。
個別では、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>などメガバンクが商いを伴い堅調。ブイ・テクノロジー<7717>も大きく買われた。東京エレクトロン<8035>、東芝<6502>も高い。タカタ<7312>がストップ高に買われ、アイビーシー<3920>、ダブル・スコープ<6619>も値を飛ばした。東洋エンジニアリング<6330>、タカラレーベン<8897>、オルトプラス<3672>なども上昇した。
半面、リクルートホールディングス<6098>が大幅安、キーエンス<6861>も軟調。ジーンズメイト<7448>、ソルクシーズ<4284>などが利益確定売りに大幅安、タクマ<6013>も急落した。KLab<3656>、凸版印刷<7911>が値を下げ、ガンホー・オンライン・エンターテイメント<3765>も安い。大阪ガス<9532>も下落した。
日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄は東エレク <8035> 、ソフトバンク <9984> 、信越化 <4063> 、アルプス <6770> 、KDDI <9433> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約32円。
一方、マイナス寄与の上位5銘柄はユニファミマ <8028> 、ファストリ <9983> 、京セラ <6971> 、テルモ <4543> 、トレンド <4704> 。押し下げ効果は約17円。
東証33業種のうち上昇は21業種。上昇率の上位5業種は(1)保険業、(2)証券商品先物、(3)鉱業、(4)鉄鋼、(5)パルプ・紙。一方、下落率の上位5業種は(1)サービス業、(2)電気・ガス業、(3)その他製品、(4)医薬品、(5)水産・農林業。
■個別材料株
△ユーグレナ <2931>
「千代田化工などと提携」との報道。
△ベネフィJ <3934> [東証M]
1→3の株式分割を実施。
△セグエG <3968> [JQ]
子会社が英大手ICT会社と提携。
△東芝 <6502>
「米ベインキャピタルがMBO提案」との報道。
△Jエレベータ <6544> [東証M]
今期営業は4割増益見通し。
△インスペック <6656> [東証M]
プリント基板向け検査装置の新規受注獲得。
△ニレコ <6863> [JQ]
今期経常は26%増益。
△ニュートンF <7169> [JQ]
今期最終は30億円・2円増配。
△タカタ <7312>
「エアバッグ集団訴訟でトヨタら4社と和解」との報道。
△東天紅 <8181>
上野動物園のパンダ・シンシンに妊娠の兆候見られる。
▼オービス <7827> [JQ]
4月中間期営業利益が計画下振れ。
▼スカパーJ <9412>
18年3月期の営業益予想30%減。
東証1部の値上がり率上位10傑は(1)タカタ <7312> 、(2)アトラ <6029> 、(3)アイビーシー <3920> 、(4)Vコマース <2491> 、(5)WSCOPE <6619> 、(6)アルファ <3434> 、(7)インプレス <9479> 、(8)MDV <3902> 、(9)ユーグレナ <2931> 、(10)Bガレージ <3180> 。
値下がり率上位10傑は(1)ジンズメイト <7448> 、(2)ソルクシーズ <4284> 、(3)リクルート <6098> 、(4)T&Gニーズ <4331> 、(5)タクマ <6013> 、(6)スカパーJ <9412> 、(7)ガンホー <3765> 、(8)WOWOW <4839> 、(9)ベリサーブ <3724> 、(10)大ガス <9532> 。
【大引け】
日経平均は前日比36.90円(0.19%)高の1万9590.76円。TOPIXは前日比4.72(0.30%)高の1559.73。出来高は概算で19億0863万株。値上がり銘柄数は1090、値下がり銘柄数は804となった。日経ジャスダック平均は3095.31円(25.34円高)。
[2017年5月19日]
株探ニュース