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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ココカラF、東エレク、国際石開帝石

ココカラF <日足> 「株探」多機能チャートより
■ココカラファイン <3098>  5,400円  +120 円 (+2.3%)  本日終値
 18日、ココカラファイン <3098> が発行済み株式数(自社株を除く)の2.24%にあたる55万株(金額で29億0400万円)を上限に、19日朝の東証の自己株式立会外買付取引「ToSTNeT-3」で自社株買い(買い付け価格は18日終値の5280円)を実施すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。

■東京エレクトロン <8035>  15,770円  +325 円 (+2.1%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、SCREENホールディングス<7735>など半導体製造装置株が買われた。前日の米国株市場ではNYダウ、ナスダック指数などの主要指数がいずれも反発に転じたが、前日に急落したエヌビディアなど4%超の上昇をみせるなど半導体セクターが大きく買い戻された。半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数(SOX指数)も切り返す動きで再び最高値をうかがう展開。きょうは外国為替市場でも1ドル=111円台前半と急速な円高が一服しており、これも追い風となった。

■国際石油開発帝石 <1605>  1,052円  +19 円 (+1.8%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>や石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など石油関連株が買い優勢。18日のWTI(ウエスト・テキサス・インターミディエート)の期近6月物は前の日に比べ0.28ドル高の1バレル49.35ドルだった。また、この日の時間外取引価格では同49.70ドル前後に上昇している。来週25日に開催される石油輸出国機構(OPEC)総会では、主要産油国による協調減産の延長決定が期待されており、原油価格は底堅い値動きとなっている。

■カカクコム <2371>  1,540円  +27 円 (+1.8%)  本日終値
 18日、カカクコム <2371> が発行済み株式数の1.45%にあたる315万5100株の自社株を消却すると発表したことが買い材料。需給改善や株式価値の向上といった株主還元が好感されたほか、株価浮揚策としてもポジティブに受け止められた。消却予定日は5月31日。

■ルネサス <6723>  944円  +16 円 (+1.7%) 一時ストップ高   本日終値
 ルネサスエレクトロニクス<6723>は一時ストップ高と急伸したが、買い一巡後は上昇幅を縮小した。同社は18日取引終了後、国内外で最大4億2243万株の株式売り出しを行うと発表。筆頭株主の産業革新機構が約3億1768万株を売却するほか、NEC<6701>、日立製作所<6501>、三菱電機<6503>も保有する株式を売却する。売り出し価格は6月12日から14日までのいずれかの日に決定する。この株式売却に伴い産業革新機構の出資比率は69.15%から50.09%に低下する。市場には「同社の株主構成はかなり正常化する」と前向きに評価する見方がある。その一方、当面の株式需給は悪化するほか、今後の業績の見方には強弱感もあり、上値には売りも膨らんでいる様子だ。

■日清食HD <2897>  6,750円  +70 円 (+1.1%)  本日終値
 日清食品ホールディングス<2897>は3日続伸で新高値。SMBC日興証券は18日、同社株の投資評価「2」を継続するとともに、目標株価を6040円から6120円に引き上げた。業績面では、中国地域の利益予想を増額した。また、同社の中国(香港含む)事業を担う連結子会社の香港日清は5月12日に香港証券取引所へ上場申請した。同証券では、「上場による認知度の向上が業績拡大に結びつくか注目したい」としている。

■浜松ホトニクス <6965>  3,535円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 浜松ホトニクス<6965>は反発し新高値。三菱UFJモルガン・スタンレー証券は18日、同社株のレーティングの「オーバーウエート」を継続するとともに目標株価を3590円から4300円に引き上げた。同社の第2四半期は15年9月期第2四半期以来の2ケタ増益に転換。足もとの事業環境は良好で、同証券では17年9月期の連結営業利益を従来予想224億円から230億円(前期比12%増、会社予想214億円)、18年9月期は同262億円から267億円に引き上げた。18年9月期からの本格的な成長回帰到来を、株価は織り込む局面にあるとみている。

■そーせいグループ <4565>  11,130円  +90 円 (+0.8%)  本日終値
 そーせいグループ<4565>が3日ぶりに反発。18日の取引終了後、子会社ヘプタレス・セラピューティクスが、提携先のテバ・ファーマスーティカル・インダストリーズ(イスラエル)からマイルストンとして500万ドルを受け取ることになったと発表しており、業績押し上げを期待した買いが入った。今回のマイルストン受領は、テバ社が前臨床開発候補薬のカルシトニン遺伝子関連ペプチド(CGRP)受容体拮抗薬を片頭痛の治験薬として選定し、前臨床試験をさらに進めるのに伴うもの。同低分子候補薬は、ヘプタレス社の構造ベースデザインを用いて開発した薬剤で、ヘプタレス社とテバ社は15年にライセンス契約および研究開発契約を締結しており、今回の選定によってマイルストンが発生することになったという。なお、同薬は、反復性片頭痛および慢性片頭痛に対する新規候補薬の創出に向けた提携関係において、初めてのマイルストンとなる。

■トヨタ自動車 <7203>  5,965円  +35 円 (+0.6%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、日産自動車<7201>などは堅調な値動き。前日は為替の急速な円高に伴い、輸出採算改善期待が後退、軒並み下値模索の展開となったが、足もとはドル買い・円売りの流れで1ドル=111円台前半の推移と円安方向に戻しており、つれて自動車セクターの株価も下げ止まる動きをみせている。なお、トヨタの今期想定為替レートは対ドルで1ドル=105円と実勢より6円以上円高に設定している。

■楽天 <4755>  1,273.5円  +4.5 円 (+0.4%)  本日終値
 楽天<4755>が反発し年初来高値を更新。三菱UFJモルガン・スタンレー証券が18日付で、投資評価「ニュートラル」を継続しつつ、目標株価を1100円から1280円へ引き上げており、これを好材料視した買いが入った。同証券では、昨年1月からスタートしたスーパーポイントアッププログラム(SPU)一巡後も、国内ECの流通総額が前年同期比2ケタ増収を維持している点をポジティブに評価しており、ポイント費用負担の増加が一巡する第2四半期(4~6月)以降は国内ECの営業利益が増益に転じる可能性が高いとしている。また、これに伴い17年12月期の営業利益予想を1205億円から1383億円へ引き上げている。

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