市場ニュース

戻る
 

【市況】明日の株式相場見通し=日経平均株価2万円攻防継続、円相場の動向を注視

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより
 あす(17日)の東京株式市場は、きょうと同様に日経平均株価2万円を巡る攻防が継続する展開となりそうだ。きょうは、一時2万円まであと1円51銭と肉薄したものの、現物市場での戻り待ちの売りに加え、株価指数先物市場でのリンク債に絡んだ防戦売りが観測され、結局2万円乗せには至らず、失望売りを招く結果となった。しかし、決算発表がきのうでほぼ終了した割には買い意欲は継続している。

 市場関係者からは「東証1部の騰落レシオ25日移動平均は、145.7%(16日)とハネ上がっており、目先的には調整場面を迎える可能性が高い。決算発表がほぼ終了して手掛かり材料不足のなかで、円相場に関心が向いている。大型連休明けの9日以降1ドル=113円台~114円台半ばの狭いレンジを保っているが、これが1ドル=112円台の円高・ドル安に転じると反落懸念が広がりそうだ」との見方が出ていた。

 16日の東京株式市場は、買い優勢の展開ながら上値が重く、日経平均株価は朝高後に値を消し、一時マイナス圏に沈む場面もみられた。日経平均株価終値は、前日比49円97銭高の1万9919円82銭と3日ぶり反発した。

 日程面では、3月の機械受注統計、15日時点の給油所の石油製品価格に注目。海外では、ECB政策理事会、英4月の雇用統計、米EIA(エネルギー省)週間石油在庫統計が焦点となる。(冨田康夫)

出所:株経ONLINE(株式会社みんかぶ)

株探からのお知らせ

    日経平均