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【市況】12日の米国市場ダイジェスト:ダウは22ドル安、軟調な小売決算や経済指標を嫌気

NYダウ <日足> 「株探」多機能チャートより

■NY株式:ダウは22ドル安、軟調な小売決算や経済指標を嫌気

NYダウ      ナスダック
終値:20896.61  終値:6121.23
前日比:-22.81   前日比:+5.26
始値:20893.19   始値:6119.27
高値:20916.10   高値:6122.84
安値:20869.74   安値:6105.41

米国株式相場はまちまち。ダウ平均は22.81ドル安の20896.61、ナスダックは5.27ポイント高の6121.23で取引を終了した。主要小売決算が嫌気され、売りが先行。4月小売売上高が予想を下振れたほか、4月消費者物価指数が前年同月比で伸び悩んだことで米景気鈍化の懸念が拡大した。一方で、ハイテク大型株が選好され、アップル(AAPL)やアマゾン(AMZN)が過去最高値を更新し、下値は限られた。セクター別では、テクノロジー・ハード・機器や公益事業が上昇する一方で食品・生活必需品小売や自動車・自動車部品が下落した。

百貨店のJCペニー(JCP)とノードストローム(JWN)は既存店売上高が予想を下回り、大幅下落。複合企業のゼネラル・エレクトリック(GE)はドイツ銀行による投資判断引き下げを受け、軟調推移。一方で、製薬のアストラゼネカ(AZN)は肺がん治療薬の臨床試験結果が好感され、上昇。宝飾品のティファニー(TIF)はゴールドマンサックスによる投資判断引き上げを受け、買われた。

著名投資家のマーク・キューバン氏は、各社の頭文字を取って「FANG」と呼ばれる4銘柄、フェイスブック(FB)、アマゾン、ネットフリックス(NFLX)、アルファベット(GOOGL)の主要ハイテク株が過小評価されているとの認識を示した。

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■NY為替:予想を下回った米小売&CPIで債券利回り低下、ドル下落113.20円/1.0934ドル


ニューヨーク外為市場でドル・円は、113円89銭から113円20銭まで下落し、113円35銭で引けた。予想を下回った米4月小売売上高、消費者物価指数(CPI)を受けて、利上げペース加速の思惑が後退、米債利回りの低下に伴いドル売りが強まった。

ユーロ・ドルは、1.0871ドルから1.0934ドルまで上昇し1.0933ドルで引けた。ドイツの1-3月期国内総生産(GDP)で伸びが拡大したことを好感したユーロ買いが強まった。ユーロ・円は、123円59銭から123円95銭まで上昇した。ポンド・ドルは、1.2845ドルから1.2894ドルまで上昇。ドル・スイスは、1.0085フランから0.9988フランまで下落した。



■NY原油:小幅続伸で47.84ドル、産油国の協調減産継続への期待などが支援材料に


NY原油先物6月限は小幅続伸(NYMEX原油6月限終値:47.84 ↑0.01)。この日発表された4月米小売売上高が予想を下回ったことなどを嫌って、通常取引開始後に47.35ドルまで売られる場面があった。しかしながら、石油輸出国機構(OPEC)加盟国、非加盟国の協調減産は期限の6月以降も継続されるとの期待が前日に続いて下支えとなったようだ。また、為替相場がドル安に振れたことや米長期金利の低下も一部で材料視された。市場参加者の間からは「供給超過の状態は解消されつつある」との声も聞かれている。


■主要米国企業の終値

銘柄名⇒終値⇒前日比(騰落率)

バンクオブアメリカ(BAC)  24.00ドル -0.07ドル(-0.29%)
モルガン・スタンレー(MS) 42.73ドル -0.14ドル(-0.33%)
ゴールドマン・サックス(GS)222.82ドル -1.94ドル(-0.86%)
インテル(INTC)      35.53ドル -0.16ドル(-0.45%)
アップル(AAPL)      156.10ドル +2.15ドル(+1.40%)
アルファベット(GOOG)   932.22ドル +1.62ドル(+0.17%)
フェイスブック(FB)    150.33ドル +0.29ドル(+0.17%)
キャタピラー(CAT)     100.71ドル -0.28ドル(-0.28%)
アルコア(AA)       31.79ドル +0.63ドル(+2.02%)
ウォルマート(WMT)     75.71ドル -0.42ドル(-0.55%)
スプリント(S)       7.95ドル +0.08ドル(+1.02%)

《HT》

 提供:フィスコ

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