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【特集】エラン Research Memo(13):エルタスクを完全子会社化して全国展開・顧客開拓を推進

エラン <日足> 「株探」多機能チャートより

■エラン<6099>の今後の見通し

5. 東北地方に展開するエルタスクを完全子会社化
2017年2月に、東北地方営業4拠点(岩手本社、宮城、青森、秋田)でLTセット(CSセットと同種のサービス)を提供するエルタスクを完全子会社化した。

エルタスクの2016年9月期の新規導入施設は27施設、解約施設は2施設だった。そして2016年9月期末時点の導入件数は合計117施設(北海道1施設、青森県36施設、岩手県25施設、秋田県11施設、宮城県20施設、山形県8施設、福島県16施設)である。

なお、厚生労働省「医療施設調査」(2015年10月1日現在)によると、東北6県におけるベッド数20床以上の病院数は594施設である。このうちメインターゲットとするベッド数50床以上の病院数は543施設で、エルタスクの2016年9月期末の契約施設数77施設の顧客開拓率は14%である。

また、の正会員加入・申込状況(2016年12月31日現在)によると、東北6県におけるベッド数20床以上の介護老人保健施設は344施設である。このうちメインターゲットとするベッド数50床以上の介護老人保健施設は341施設で、エルタスクの2016年9月期末の契約施設数30施設の顧客開拓率は9%である。いずれも顧客開拓余地は大きいと言えるだろう。

6. グループ合計17拠点で全国展開・顧客開拓推進
今後はグループ全体「エラン4エリア+エルタスクエリア」の5ブロック、及び東京オフィスの合計17拠点で全国をカバーし、全国展開を加速する。そして、全国をほぼカバーする構築網が完了したため、各拠点内の中小規模施設の開拓を推進し、生産性向上や経費率低下によって売上総利益率の向上につなげる方針だ。

また、両社の強みやノウハウの共有、資材共通化によるコスト削減、全国展開によるメリット(大規模グループ病院への営業活動、提携業者との全国規模での営業活動など)などを推進するとともに、入院セットビジネスのリーディングカンパニーとしての地位確立を目指す方針だ。

7. 2017年12月期第2四半期から連結決算に移行する見込み
なお2017年2月にエルタスクを完全子会社化したことに伴って、2017年12月期第2四半期(4月-6月)から連結決算に移行する見込みだ。

エルタスクの2016年9月期業績は売上高1,364百万円、営業利益158百万円、経常利益160百万円、当期純利益117百万円だった。のれん償却等の影響は大きくない模様であり、連結業績への寄与が期待される。

(執筆:フィスコ客員アナリスト 水田 雅展)

《NB》

 提供:フィスコ

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