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【特集】ガイアックス Research Memo(8):既存株主に配慮した設計


■株式需給

2. 有償ストックオプション
ガイアックス<3775>は、2016年4月に有償ストックオプションの権利を割り当て、その権利行使に業績条件を設定している。業績条件の内容は、対象とするセグメント事業の営業利益額によって権利行使割合が変動するというもの。2016年12月期から2018年12月期のいずれかにソーシャルサービス事業と受託開発事業の営業利益合計が450百万円を超過した場合は1/3が行使可能となり、550百万円を超過した場合は2/3、600百万円を超過した場合、全量が行使可能と定めている。なお、2016年12月期実績のソーシャルサービス事業と受託開発事業の営業利益合計は225百万円。行使価額は2,578円の設定で、行使期間は2019年4月14日から2020年4月13日としている。

弊社では、最大希薄化率は13.2%と試算している。この希薄化リスクは無視できないものの、足元の株価は600円前後で推移しているなかで行使価格は高く設定されていること、全量を行使するには直近の営業利益水準の約2.7倍を条件としているなど、既存株主価値が毀損される希薄化リスクが顕在化する可能性は低い設計になっていると評価する。

(執筆:フィスコアナリスト 清水 さくら)

《TN》

 提供:フィスコ

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