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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):オービック、スクリン、Vコマース

オービック <日足> 「株探」多機能チャートより
■オービック <4684>  6,080円  +120 円 (+2.0%)  本日終値
 オービック<4684>が4日続伸し新高値。大和証券は26日、同社株のレーティングを「2(アウトパフォーム)」から「1(買い)」へ引き上げた。目標株価は5630円から6600円に見直した。同証券では「業態のクラウドシフトにより元来の成長性と高収益性が強化される局面を迎えた」と指摘。クラウド関連売上高は、17年3月期は25億円と16年3月期の11億円から倍増を超える伸びを予想している。同社株は16年前半から調整・膠着状態にあったことから株価の割安感も指摘している。

■スクリン <7735>  8,100円  +100 円 (+1.3%)  本日終値
 SCREENホールディングス<7735>のほか、ディスコ<6146>、アドバンテスト<6857>などいずれも8連騰と気を吐いており、全体相場の一服場面でも半導体製造装置株の上値追い指向の強さが目立つ。「半導体市場はワールドワイドに構造的な需要に支えられており、トランプ減税策の実現性うんぬんで成長期待が剥落するものではない」(準大手証券ストラテジスト)と指摘され、外国人投資家の市場復帰で製造装置関連株は買いのターゲットとなっているもようだ。

■JSR <4185>  2,068円  +23 円 (+1.1%)  本日終値
 JSR<4185>は8日続伸。17日に年初来安値1794円に売り込まれたが、そこから鮮烈な戻り足をみせている。時価は早くも2月16日につけた年初来高値2115円の奪回を視野にとらえている。タイヤ向け合成ゴムのほか、ハイテク素材にも幅広く展開している。特に半導体向けレジストは、ArFレジストを主力とし、微細化投資や3次元NAND型など次世代品の普及が進むDRAM需要を背景に利益成長ドライバーとして期待が大きい。

■住友化学 <4005>  631円  +7 円 (+1.1%)  本日終値
 住友化学<4005>が3日続伸。26日の取引終了後、集計中の17年3月期連結業績について、営業利益が従来予想の1200億円から1340億円(前の期比18.5%減)へ、純利益が600億円から860億円(同5.6%増)へ上振れたようだと発表しており、これを好感した買いが入った。健康・農業関連事業においてメチオニン(飼料添加物)の売価下落の影響などがあり、売上高は1兆9600億円から1兆9500億円(同7.2%減)へやや下振れたが、石油化学や医薬品が想定を上回ったほか、エネルギー・機能材料や情報電子化学の業績が堅調に推移したことが利益を押し上げた。さらに、為替レートが想定よりも円安となったことも寄与したという。

■信越化学工業 <4063>  9,807円  +52 円 (+0.5%)  本日終値
 信越化学工業<4063>が5日続伸。半導体需要の拡大を背景に300ミリシリコンウエハー世界トップの同社に吹く追い風は強い。半導体市場の拡大は世界的な潮流であり、米国でも関連株が買い直されており、半導体関連銘柄で構成されるフィラデルフィア半導体株指数は前日こそ上昇一服となったが、最高値圏で推移している。300ミリシリコンウエハーについては18年3月期から値上げ効果も発現することから先行きも明るい。17年3月期通期決算をあす28日に控えるが、会社側計画の営業利益2250億円(前の期比8%増)は上振れの可能性も指摘され、買いが優勢となっている。

■ヤフー <4689>  475円  -50 円 (-9.5%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 ヤフー<4689>が急反落。26日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績見通しで、営業利益が1750億~1850億円(前期比8.9%~3.7%減)になりそうだと発表しており、17年3月期に続いての営業減益予想を嫌気した売りが出たようだ。ショッピング広告や「Yahoo!ディスプレイアドネットワーク(YDN)」などのディスプレー広告、さらに検索連動型広告などの伸長で1ケタ台半ばの増収を見込むものの、eコマースの取扱高最大化やデータドリブン化などへの積極投資や、「ヤフオク!」などに関する販促費の増加などが利益を圧迫する見通しだ。なお、17年3月期決算は、売上高8537億3000万円(前の期比30.9%増)、営業利益1920億4900万円(同14.6%減)、純利益1365億8900万円(同20.4%減)だった。ディスプレー広告の伸長や前の期にアスクル<2678>を子会社化したことなどが寄与し大幅増収となったものの、アスクルの物流センターにおいて発生した火災に伴う損害額などが響いた。

■LINE <3938>  3,885円  -335 円 (-7.9%)  本日終値  東証1部 下落率5位
 LINE<3938>が4日ぶりに急反落。同社は26日取引終了後に、17年12月期第1四半期(1~3月)の連結決算を発表。人件費やマーケティング費用の増加などが影響し、営業利益は40億2500万円(前年同期比24.6%減)となった。一方、売上収益は389億1600万円(同16.3%増)で着地。広告事業が堅調に推移したほか、LINEフレンズサービスやLINEモバイルサービスの売り上げが伸びたことなどが寄与した。なお、通期業績見通しは「スマートフォンなどのモバイルアプリケーション市場は国内外で急激に変化しているため、不確実性が存在する」として非公表としている。

■ 東洋機械金属 <6210>  646円  +100 円 (+18.3%) ストップ高   本日終値
 東洋機械金属 <6210> がストップ高買い気配で年初来高値を更新した。同社は26日大引け後に決算を発表。17年3月期の連結経常利益は前の期比0.5%増の18.2億円と減益予想から一転して増益で着地。続く18年3月期も前期比31.7%増の24億円に拡大する見通しとなったことが買い材料視された。前期は自動車関連向けの射出成形機やダイカストマシンの販売が伸び、増収増益を確保した。今期は欧米の販売強化や付加価値の高い新製品の投入に注力するほか、コスト削減も進め、大幅増益を見込む。業績好調に伴い、前期の年間配当を15円→17円(前の期は15円)に増額し、今期も前期比8円増の25円に増配する方針とした。前日終値ベースの予想PERが8.1倍→6.6倍に低下する一方、配当利回りは4.58%に上昇し、割安感が強まったことも買いに拍車を掛けた。

■バリューコマース <2491>  564円  +80 円 (+16.5%) ストップ高   本日終値
 26日、バリューコマース <2491> が決算を発表。17年12月期第1四半期(1-3月)の連結経常利益が前年同期比64.2%増の4.9億円に拡大して着地したことが買い材料視された。利益率の低い金融向け大型案件の広告出稿が減少した一方、金融以外向けの広告が伸び、採算が改善したことが寄与。「Yahoo!ショッピング」に出店する企業向け顧客管理ツールの販売好調でCRM事業が黒字転換したことも大幅増益に貢献した。業績好調に伴い、上期の同利益を従来予想の4.6億円→7.1億円に54.3%上方修正。従来の6.9%減益予想から一転して43.7%増益見通しとなった。

●ストップ高銘柄
 ケアサービス <2425>  2,021円  +400 円 (+24.7%) ストップ高   本日終値
 JMACS <5817>  1,100円  +150 円 (+15.8%) ストップ高   本日終値
 セメダイン <4999>  748円  +100 円 (+15.4%) ストップ高   本日終値
 など、7銘柄

●ストップ安銘柄
 タカタ <7312>  412円  -100 円 (-19.5%) ストップ安   本日終値  東証1部 下落率トップ
 以上、1銘柄

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