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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(1):ダイワボウ、大同特鋼、トクヤマ

ダイワボウ <日足> 「株探」多機能チャートより
■ダイワボウ <3107>  384円  +61 円 (+18.9%)  本日終値  東証1部 上昇率トップ
 26日、ダイワボウホールディングス <3107> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の93億円→126億円に35.5%上方修正。従来の3.9%減益予想から一転して30.2%増益を見込み、3期ぶりに過去最高益を更新する見通しとなったことが買い材料視された。ITインフラ事業で法人向けパソコンや官公庁向けセキュリティ対策ソフトが好調だったほか、個人向けでもSIMロックフリースマートフォンの販売が伸びたことが収益を押し上げた。業績好調による普通配当2円と創立75周年記念配当1円を上積みする形で、期末一括配当を従来計画の7円→10円(前の期は7円)に増額修正した。前日終値ベースの予想PERが11.4倍→8.2倍に低下し、割安感が強まったことも支援材料となった。

■大同特殊鋼 <5471>  612円  +73 円 (+13.5%)  本日終値  東証1部 上昇率7位
 大同特殊鋼<5471>が急伸し年初来高値を更新。同社は27日午前11時20分、18年3月期の連結業績予想を発表した。売上高は4800億円(前期比7.8%増)、営業利益は300億円(同17.6%増)、最終利益は200億円(同22.1%増)を見込んでいる。構造用鋼は、主要需要先である自動車の世界需要が堅調に推移すると見込まれることから、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。工具鋼は在庫調整が終了することから数量が徐々に回復する。ステンレス・高合金は、自動車や半導体製造装置需要が引き続き堅調に推移すると見込まれ、売上数量は概ね当連結会計年度下期並みの数量が継続すると見込んでいる。粉末製品は好調な自動車関連需要に応えるとともに、将来に向けた新製品開発を進めるとしている。なお、17年3月期連結決算は売上高4451億2200万円(前の期比3.4%減)、営業利益255億1300万円(同4.4%増)、最終利益163億8600万円(同2.4倍)だった。

■東洋鋼鈑 <5453>  414円  +32 円 (+8.4%)  本日終値
 26日、東洋鋼鈑 <5453> が17年3月期の連結最終損益を従来予想の2億円の赤字→2.7億円の黒字(前の期は21.4億円の黒字)に上方修正し、一転して黒字に浮上する見通しとなったことが買い材料視された。同社は東洋製缶系でスチール缶用ブリキの製造を主力としている。下期に鋼板関連の販売数量が想定より伸び、売上が計画を上回ったことが最終利益の黒字浮上に貢献した。

■トクヤマ <4043>  541円  +40 円 (+8.0%)  本日終値
 トクヤマ<4043>が大幅高。同社は化学品やセメントを手掛けるほか、シリコンウエハーの原料であるポリシリコンで世界屈指の実力を有する。太陽電池向けポリシリコンの海外生産拠点を整理する一方、半導体向けで高水準の需要を確保、17年3月期営業利益は前期比43%増益の330億円予想にあるが、増額修正の可能性が意識されている。また、シリコンウエハーの出荷拡大を背景に18年3月期も増益基調は続くとの見方が強い。このほか半導体向けでは徳山工場の生産設備を増強し、高純度窒化アルミニウム粉末で需要を積極的に取り込む構えにある。なお、同社は26日、マレーシア子会社の株式譲渡について5月末予定と発表。東海東京調査センターでは「譲渡予定日が決まったことで不透明要因の一つがなくなり、ポジティブな印象」とし、レーティング「アウトパフォーム」を継続している。

■ティーケーピー <3479>  13,790円  +970 円 (+7.6%)  本日終値
 ティーケーピー<3479>が続伸、3日につけた上場後の高値1万3610円を上回ってきた。全般主力株が上昇一服となり、これまで売りに押されていた直近IPO銘柄にリバウンド狙いの買いが向かっている。同銘柄は3月27日にマザーズに上場、1万~1万3000円台半ばの往来相場となっていたが、ここにきて再び上値指向を鮮明としている。研修などの用途に貸会議室のサービスを展開するニッチな業態だが需要は旺盛。「タイトな労働需給を背景に社員教育研修や新卒採用向けにニーズが強い」(国内中堅証券)という。2020年2月期に営業利益58億円(17年2月期実績26億9400万円)を数値目標とする中期経営計画を策定しており、これを評価する買いが継続している。

■TKC <9746>  3,215円  +205 円 (+6.8%)  本日終値
 TKC<9746>が続伸。同社は26日取引終了後に、17年9月期第2四半期累計(16年10月~17年3月)の連結業績予想を修正。営業利益見通しは従来の32億円から47億5800万円(前年同期比8.3%減)に引き上げた。売上高予想も282億円から302億700万円(同1.7%増)に増額修正。会計事務所や地方公共団体向けのクラウドサービスの受注が順調に推移しているほか、自治体情報セキュリティー強化対策に関する受注が大きく伸びていることなどが主な要因だとしている。なお、通期業績予想は従来計画を据え置いている。

■アカツキ <3932>  5,900円  +360 円 (+6.5%)  本日終値
 アカツキ<3932>が3連騰し年初来高値を更新。26日の取引終了後、開発中の青春体験型野球ゲーム「八月のシンデレラナイン」(略称:ハチナイ)の配信を6月末に決定したと発表しており、新タイトルへの期待から買いが入ったようだ。「ハチナイ」に関しては当初は16年夏の配信開始を予定していたが、昨年9月にこれを17年春の開始予定に延期。さらに今回、より満足度の高い品質でユーザーに届けるために、6月末に配信開始するとしている。ただ、再度の延期は予想されており、具体的に配信開始日が示されたことで、今度こそ配信が実現するとみられている。なお、ゲームの最新情報については、公式サイトおよび公式ツイッターなどで、近日中に公開予定となっている。

■富士通ゼネラル <6755>  2,373円  +127 円 (+5.7%)  本日終値
 26日、富士通ゼネラル <6755> が決算を発表。17年3月期の連結最終利益は前の期比42.8%減の100億円に落ち込んだが、続く18年3月期は前期比59.5%増の160億円にV字回復する見通しとなったことが買い材料視された。今期は北米や中東などを中心に主力の空調機の販売が伸び、11.5%の大幅増収を見込む。為替相場や素材市況などの影響で経常利益は減益となるものの、最終利益は前期に計上した独禁法関連引当金繰入額がなくなり大幅増益となる見通しだ。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比2円増の24円に増配する方針としたことも支援材料となった。

■日本航空電子工業 <6807>  1,531円  +70 円 (+4.8%)  本日終値
 日本航空電子工業<6807>が6連騰。26日の取引終了後に発表した18年3月期の連結業績予想で、売上高2300億円(前期比9.8%増)、営業利益160億円(同32.7%増)、純利益100億円(同48.4%増)と大幅営業増益を見込んでいることが好感された。自動車市場における電装化の一層の進展や、携帯機器市場におけるスマートフォンの機能進化による需要増、さらに産業機器市場の回復が見込まれることから、主力のコネクタを中心に売上高の伸長が見込まれている。なお、為替レートは1ドル=108円を想定している。なお、17年3月期決算は、売上高2095億1000万円(前の期比16.7%増)、営業利益120億5900万円(同32.7%減)、純利益67億3600万円(同46.2%減)だった。

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