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【市況】25日の香港市場概況:ハンセン1.3%高と続伸、金融株が相場けん引

上海総合 <日足> 「株探」多機能チャートより

25日の香港市場は値上がり。主要50銘柄で構成されるハンセン指数が前日比316.46ポイント(1.31%)高の24455.94ポイント、本土企業株で構成されるH株指数が164.44ポイント(1.63%)高の10272.07ポイントとそろって続伸した。売買代金は769億4600万香港ドルに拡大している(24日は655億500万香港ドル)。

リスク回避スタンスがやや後退する流れ。香港の各指数は中盤以降、上げ幅を拡大させた。懸念されていた北朝鮮の軍事的挑発がなかったことを受け、投資家の買い安心感が広がっている。25日は北朝鮮の軍創建85周年記念日となってただけに、核実験やミサイル発射などが行われると危ぐされていた。内外の株高も追い風。昨夜の欧米市場で主要株価指標が軒並み上昇したことを好感した。この日の本土市場では、中国の政策期待が強まる中で買戻しが入っている。

ハンセン指数の構成銘柄では、金融株の上げが目立つ。香港拠点の東亜銀行(23/HK)が3.1%高、本土系の交通銀行(3328/HK)が2.9%高、中国工商銀行(1398/HK)が2.2%高、中国人寿保険(チャイナライフ:2628/HK)が2.0%高で引けた。不動産株やマカオのカジノ株などもしっかり。

河北省に設置の国家級プロジェクト「雄安新区」関連銘柄も再び物色される。最大の恩恵があるとみられる建築材料大手の北京金隅(BBMG:2009/HK)は4.2%上昇した。京津冀(けいしんき:北京、天津、河北)エリアで事業展開する天津市政府系コングロマリットの天津発展HD(882/HK)が3.6%高、天津市政府系インフラ事業者の天津創業環保(1065/HK)が3.1%高、北京不動産デベロッパーの首創置業(北京キャピタル・ランド:2868/HK)が1.9%高と値を上げている。

本土市場は反発。主要指標の上海総合指数は、前日比0.16%高の3134.57ポイントで取引を終えた。「雄安新区」関連の銘柄群が高い。珠江デルタ湾岸エリアの都市開発計画に関連した銘柄も買われた。金融株や不動産株株、自動車株などもしっかり。


【亜州IR】

《SK》

 提供:フィスコ

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