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【市況】【↓】日経平均 大引け| 4日ぶり小反落、朝方から買い優勢も終盤に値を消す (4月20日)

日経平均 <日足> 「株探」多機能チャートより

日経平均株価
始値  18446.39
高値  18523.40(11:00)
安値  18420.82(14:59)
大引け 18430.49(前日比 -1.71 、 -0.01% )

売買高  18億4106万株 (東証1部概算)
売買代金 2兆1592億円 (東証1部概算)

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■本日のポイント

 1.日経平均は終盤値を消し、4日ぶり小反落
 2.米株安も円安と朝方の貿易統計好感し前場は買い優勢
 3.テクニカル指標は底値圏示唆も仏大統領選控え上値も重い
 4.後場後半は日本郵政の巨額減損観測が足を引っ張る
 5.メガバンクや自動車株など堅調で売買代金は2兆円超える

■東京市場概況

 前日の米国市場では、NYダウは118ドル安と続落。原油先物相場の急落やIBMの決算が市場予想を下回ったことが嫌気され売りが優勢だった。

 東京市場では高く始まったものの、後場に入り上値が重くなり、日経平均株価は終盤に値を消し、小幅ながらマイナス圏で引けた。

 20日の東京市場は、前日の米国株市場でNYダウが100ドルを超える下げをみせたものの、外国為替市場で1ドル=109円近辺のもみ合いと円安傾向に振れたことで、朝方はリスクを取る動きが継続した。日経平均は前日まで3日続伸していたが、上げ幅は100円弱に過ぎず、騰落レシオなどのテクニカル指標も引き続き底値圏を示していたことから、前場は終始堅調な値動きだった。朝方発表された貿易統計で輸出の好調が確認され、自動車などの輸出株が買われたほか、内需の要である銀行株にも物色の矛先が向いた。ところが、後場に入り2時過ぎから急速に値を消す展開となった。日本郵政に巨額の減損観測が浮上し、全般地合いが悪化した。23日に行われる仏大統領選を見極めたいとの思惑も根強く、積極的な買いが入りにくかった。そうした中でも、東証1部の売買代金は活況の目安とされる2兆円を上回った。

 個別では、任天堂<7974>が利益確定売りに押され、日本郵政<6178>も一時大幅に水準を切り下げる場面があった。JAC Recruitment<2124>が大きく売られ、日機装<6376>も急落した。スタートトゥデイ<3092>、いちご<2337>、昭和電工<4004>なども安い。J-POWER<9513>、出光興産<5019>などの下げも目立った。
 半面、ソフトバンクグループ<9984>が上値追い継続、三菱UFJフィナンシャル・グループ<8306>も買われた。トヨタ自動車<7203>、ソニー<6758>なども値を上げたほか、良品計画<7453>が物色人気となった。enish<3667>はストップ高で買い物を残し、NOK<7240>も値を飛ばした。アーレスティ<5852>が商いを膨らませ上昇、アドバンテスト<6857>、日本写真印刷<7915>も買いを呼び込んでいる。

 日経平均へのプラス寄与度上位5銘柄はソフトバンク <9984> 、アドテスト <6857> 、キヤノン <7751> 、東エレク <8035> 、SUBARU <7270> 。5銘柄の指数押し上げ効果は合計で約33円。
 一方、マイナス寄与の上位5銘柄はKDDI <9433> 、テルモ <4543> 、ファナック <6954> 、アサヒ <2502> 、武田 <4502> 。押し下げ効果は約25円。

 東証33業種のうち上昇は14業種。上昇率の上位5業種は(1)銀行業、(2)ゴム製品、(3)輸送用機器、(4)保険業、(5)非鉄金属。一方、下落率の上位5業種は(1)石油石炭製品、(2)電気・ガス業、(3)鉱業、(4)食料品、(5)海運業。

■個別材料株

△関門海 <3372> [東証M]
 「中国にフグ料理店を出店」と報道。
△enish <3667>
 バトルRPG「12オーディンズ」を今夏にも中国で配信。
△ナノキャリア <4571> [東証M]
 NC-6004の膵がんを対象とした第3相臨床試験を再開。
△シンプロメンテ <6086> [東証M]
 乃村工芸社との提携の最終契約日が決定。
△東芝 <6502>
 「TDK・昭和電工と次世代HDD量産」と報道。
△明電舎 <6508>
 大和証が新規に「強気」でカバレッジを開始。
△ライフネット <7157> [東証M]
 繰延資産の一括償却を発表。
△NOK <7240>
 前期経常を42%上方修正。
△タカノ <7885>
 前期配当を4円増額修正。
△日写印 <7915>
 三菱UFJ証が目標株価を4800円に増額。

▲ジェイエイシ <2124>
 3月売上高は7%増も伸び率鈍化を嫌気。
▲京都友禅 <7615>
 前期経常を13%下方修正。

 東証1部の値上がり率上位10傑は(1)enish <3667> 、(2)大有機 <4187> 、(3)NOK <7240> 、(4)アクリティブ <8423> 、(5)GMB <7214> 、(6)極東開発 <7226> 、(7)東芝 <6502> 、(8)明電舎 <6508> 、(9)アーレスティ <5852> 、(10)デザインワン <6048> 。

 値下がり率上位10傑は(1)ジェイエイシ <2124> 、(2)日機装 <6376> 、(3)ランド <8918> 、(4)ベクトル <6058> 、(5)イフジ産業 <2924> 、(6)デジアーツ <2326> 、(7)シーイーシー <9692> 、(8)沢藤電、(9)JPHD <2749> 、(10)スタートトゥ <3092> 。

【大引け】

 日経平均は前日比1.71円(0.01%)安の1万8430.49円。TOPIXは前日比1.39(0.09%)高の1472.81。出来高は概算で18億4106万株。値上がり銘柄数は1091、値下がり銘柄数は792となった。日経ジャスダック平均は2919.59円(10.16円高)。

[2017年4月20日]

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