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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):ヤマハ発、トヨタ、東エレク

ヤマハ発 <日足> 「株探」多機能チャートより
■ヤマハ発動機 <7272>  2,481円  +26 円 (+1.1%)  本日終値
 ヤマハ発動機<7272>が反発。同社はきょう、エンルート(埼玉県ふじみ野市)と産業用ドローン事業での業務提携に向けた検討を開始したと発表。これが買い手掛かりとなったようだ。両社は今後、8月をメドに業務提携契約を結ぶ予定。両社の製品や事業ノウハウを活用し、農薬などの散布ドローンをはじめとした産業用ドローンのグローバル展開および、精密農業や各種インフラ点検、測量、環境対策、災害対応、運輸、漁業などドローンを利用した新規市場開拓での協業を目指すとしている。

■トヨタ自動車 <7203>  5,754円  +59 円 (+1.0%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、SUBARU<7270>など自動車株に買いが厚くなってきた。外国為替市場で一時1ドル=109円台に入るなど円安基調にあることが、為替感応度の高い自動車セクターには有利に働いているが、市場ではリバランスの買いを指摘する声も強い。「リスクオフの流れが一巡したことで、国内外の機関投資家に食品セクターなどを売って、これまで売り込まれていた自動車株や銀行株などを買い戻すポジション調整の動きが出ている」(国内大手証券)としている。

■東京エレクトロン <8035>  11,815円  +95 円 (+0.8%)  本日終値
 東京エレクトロン<8035>、アドバンテスト<6857>、SCREENホールディングス<7735>、SUMCO<3436>、関東電化工業<4047>など半導体関連が軒並み高。前日の米国株市場ではNYダウが100ドルを超える下げをみせたものの、ナスダック指数は半導体関連などIT系銘柄が買われたことを背景にプラス圏で引けた。フィラデルフィア半導体株指数も前日時点で3日続伸と戻り足に転じており、この流れが東京市場にも波及している。データセンターの増設や電装化が進展する自動車向け需要拡大に加え、IoT普及に伴い3次元NAND型など次世代メモリー市場の成長が、関連企業の業績拡大シナリオを支えている。

■コメダホールディングス <3543>  1,953円  +11 円 (+0.6%)  本日終値
 コメダホールディングス<3543>が3日続伸で年初来高値。同社は昨年6月29日に東証1部に直接上場した。初値は公開価格(1960円)を下回る1867円となるなど、株価は上場後、低空飛行を続けてきた。しかし、足もとでは急速に見直し買いが流入。この日、昨年7月初旬以来、9カ月半ぶりに公開価格を上回った。12日に発表された17年2月期の純利益は最高益を更新しており、同社の好業績が改めて評価されている。また、株主総会で議決権を行使した株主に対して、同社の「コメダ珈琲店」で使えるプリペイドカードに500円分チャージするという「謝礼」を払う制度を導入したことも好感されている。

■フラベッドH <7840>  911円  +5 円 (+0.6%)  本日終値
 フランスベッドホールディングス<7840>はしっかり。この日、JR東日本<9020>が5月1日から運行を開始するクルーズトレイン「TRAIN SUITE 四季島」の全客室にマットレスが採用されたと発表しており、これを好感した買いが入った。全客室に採用されたマットレスは、高温多湿な日本の気候に合わせて開発された「高密度連続スプリング」に、東洋紡<3101>と共同開発した、通気性や弾力性などを兼ね揃えたクッション材の3次元スプリング構造体「ブレスエアーエクストラ」を組み合わせたオリジナル仕様の製品だという。また、同社は、ベッド利用者の離床動作を検知して通知するベッド内蔵型の見守りロボット「見守りケアシステム M-2」を、全国の病院施設に向け発売すると19日に発表しており、同製品の業績への寄与が期待されている。

■オムロン <6645>  4,715円  +25 円 (+0.5%)  本日終値
 オムロン<6645>が続伸。JAL<9201>が19日、ロボットを活用した手荷物搬送支援の実証実験を福岡空港国内線ターミナルで28日まで実施すると発表しており、これにオムロンのモバイルロボット「LDシリーズ」を採用していることが買い材料視されたようだ。「LDシリーズ」は人と同じ環境で作業をすることを前提に作られ、人や障害物を検知の上、ぶつからない進路を自ら選んでゴールまで向かうことができるというロボット。今回の実証実験では、利用者が飛行機で到着した際に、手荷物を最寄りの交通機関までロボットが搬送するケースをメーンに、ロボットと利用者が同じ経路を移動する際の実証実験を行うとしている。

■京浜急行電鉄 <9006>  1,216円  +5 円 (+0.4%)  本日終値
 京浜急行電鉄<9006>は小幅反発で堅調。同社は19日取引終了後、17年3月期の連結業績予想の修正を発表した。営業収益を3130億円から3100億円(前の期比1.0%減)へ小幅下方修正し、営業利益は313億円から380億円(同2.6倍)へ上方修正、最終利益は370億円から225億円(前期は30億1100万円の赤字)へ大幅減額修正した。営業収益は、交通事業などが前回予想(16年11月9日公表)を上回るものの、不動産事業、流通事業が前回予想を下回るため下方修正した。一方、利益面では交通事業の増収に加え、交通事業や不動産事業での営業費の減少などもあり、営業利益を上方修正した。ただ、特別損失として固定資産の減損損失を計上することから、親会社株主に帰属する当期純利益は減額修正となった。

■飯野海運 <9119>  444円  +1 円 (+0.2%)  本日終値
 飯野海運<9119>は後場に入ってしっかり。同社は20日午後2時に2020年3月期を最終年度とする3年間の中期経営計画を発表した。今回の中期経営計画は、基本的には前計画の方針を踏襲しつつ「バランス経営の推進と先進性への挑戦」への取組みを主眼とし、高品質なサービス“IINO QUALITY”を提供し、独自のビジネスモデル“IINO MODEL”により持続的に成長する企業、そして新しい分野へ挑戦し続ける独立系グローバル企業としての地位確立を目標としている。計画最終年度の数値目標は、売上高890億円(17年3月期実績予想830億円)、営業利益90億円(同65億円)、純利益74億円(同33億円)としている。

■ジェイエイシ <2124>  1,641円  -165 円 (-9.1%)  本日終値  東証1部 下落率トップ
 15日、人材紹介事業を展開するジェイエイシーリクルートメント <2124> が月次売上高を発表。3月の売上高は前年同月比6.8%増とプラスを維持したが、伸び率が鈍化したことが嫌気された。前月まで8ヵ月連続で前年比2ケタ増収を達成していた。今年に入ってからの伸び率は1月が23.5%、2月は19.2%だった。17年12月期は旺盛な求人需要を背景に業績拡大を見込み、前期比18.6%増収、同6.4%経常増益といずれも過去最高を計画している。

■日機装 <6376>  1,083円  -70 円 (-6.1%)  本日終値  東証1部 下落率2位
 日機装<6376>が朝高のあとマイナスに転じた。この日、子会社を通じて、LNGの下流分野や産業ガス関連の装置メーカー、米クライオジェニック・インダストリーズの事業子会社4社の全株式を取得すると正式に発表したが、取得価額が約490億円に上ることから、費用負担への警戒感が強まったようだ。日機装では、今回の買収により、製品・サービスの強化やサービスネットワークの拡充などのシナジーの創出が期待できるとしているほか、産業ガスや水素を含むクリーンエネルギーなどへの参入機会を得られるとしている。

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