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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(3):国際石開帝石、グリー、JMACS

国際石開帝石 <日足> 「株探」多機能チャートより
■国際石油開発帝石 <1605>  1,038円  -13.5 円 (-1.3%)  本日終値
 国際石油開発帝石<1605>、石油資源開発<1662>、JXTGホールディングス<5020>など原油関連株に売りが優勢。足もと原油市況が波乱含みに下落している。米エネルギー省発表の週間在庫統計で、ガソリン在庫が事前予想と反して増加したことがガソリン価格の下落を招き、これが原油先物市場の下げにつながっている。前日のWTI原油価格は1ドル97セント安の1バレル=50ドル44セントと急落、これを受けて、米国株市場ではシェブロンやエクソンモービルなどのエネルギー関連株が売られ全体相場の足を引っ張った。東京市場でも原油価格の下落が収益面にデメリットとなる銘柄セクターに売りが波及している。

■グリー <3632>  857円  -6 円 (-0.7%)  本日終値
 グリー<3632>が連日の年初来高値更新。引き続き12日に配信を開始した正統派本格RPG「アナザーエデン 時空を超える猫」(アナデン)の出足好調を材料視した買いが入った。これを受けて、調査機関などからの高評価も増しており、SMBC日興証券では19日付で投資判断「1」、目標株価900円を継続。同タイトルのヒットは中期的な業績拡大に向けた「序章」とみて、中期的な視点から改めて強気の投資スタンスを推奨したいとしている。

■JMACS <5817>  605円  +100 円 (+19.8%) ストップ高   本日終値
 JMACS <5817> [東証2] がストップ高年初来高値を連日更新した。同社は14日後場に決算を発表。17年2月期の経常損益(非連結)は5400万円の黒字(前の期は9100万円の赤字)に浮上し、続く18年2月期の同利益は前期比5.6倍の3億円に急拡大する見通しとなった。これを評価する買いが続いており、14日から本日までの5営業日のうち4営業日でストップ高を記録している。同社は電線事業を主力とするほか、新事業としてIoTを活用したスマート工場化などのトータルソリューション事業を手掛けている。前期は昨年11月以降の銅価格急騰で採算が改善し、経常黒字を確保した。今期は高機能ケーブルなど付加価値の高い商品の開発に注力、トータルソリューション事業を確固たるものとし、大幅増益を目指す。業績回復に伴い、今期の年間配当は前期比5円増の15円に増配する方針とした。

■enish <3667>  936円  +150 円 (+19.1%) ストップ高   本日終値  東証1部 上昇率トップ
 enish<3667>がストップ高で年初来高値更新。直近では短期資金が集中し、前日までストップ高を含む5連騰となっていたが、この日は、日本国内で配信しているみんなで×つなげるバトルRPG「12オーディンズ(トゥエルブ オーディンズ)」を中国で配信すると発表しており、これを好感した買いが入った。「12オーディンズ」は、プレイヤーが、世界を滅ぼしかけた魔龍の爪あとが残るウルザールを舞台に、「約束の地」を求めて冒険に旅立つというストーリーで、個性豊かなキャラクターとの出会いや交錯する思いと人間模様など、仲間との連携が熱い、みんなで×つなげるバトルRPG。今回の中国配信では、中国のOPD2C社(上海市)と独占的ライセンス契約を締結したことで実現し、配信は今年夏ごろを予定しているという。

■シンプロメンテ <6086>  2,224円  +347 円 (+18.5%)  本日終値
 シンプロメンテ <6086> [東証M]が続急騰。19日、同社が乃村工藝社 <9716> との資本業務提携の最終契約を今月27日に行う見通しとなったと発表したことが買い材料視された。同社は2月16日に乃村工芸社との資本業務提携に関する基本合意書を締結したが、今月10日になって同提携の協議期間を延長すると発表していた。今回、最終契約日が決まったことで提携を再評価する買いが殺到した。なお、今回の提携内容は、乃村工芸社と合弁会社を設立し、飲食店などの新設・改装向けサービスで協業するほか、同社が乃村工芸社子会社で設備メンテナンスを展開するテスコを株式交換で完全子会社化するというもの。

■オロ <3983>  3,400円  +320 円 (+10.4%)  本日終値
 オロ<3983>が急騰。同社は3月24日に上場した直近IPO銘柄でクラウドを活用した業務管理サービスを手掛ける。新規上場後のセカンダリー市場では調整色を強めていたが、直近は3連騰と戻り足を強めている。そのなか19日、クラウド型統合業務システム「ZAC Enterprise」の販売累計が10万ライセンスを突破したことを発表、これを材料視する短期資金の流入を誘っている。

■ライフネット生命保険 <7157>  420円  +36 円 (+9.4%)  本日終値
 ライフネット生命保険<7157>が急伸し年初来高値更新。19日の取引終了後、17年3月期決算において、保険業法第113条繰延資産の一括償却を行うと発表しており、これを好材料視した買いが入った。保険会社は、開業当初に多大な事業費が先行して発生することから、保険業法第113条第1項において、開業から5年間の事業費を資産として計上し、10年以内に償却することが認められている。同社でも、開業後の08年度から12年度までに発生した事業費の一部を保険業法第113条繰延資産として計上し、17年度までの10年間で償却するとしており、17年3月期および18年3月期に10億6000万円の均等償却を行う予定だったが、これを17年3月期に一括償却することにしたという。これに伴い、17年3月期業績は、経常収益100億9600万円(前の期比7.6%増)、経常損益20億3100万円の赤字(前の期4億7500万円の赤字)、最終損益18億9000万円の赤字(同4億2900万円の赤字)になる見通し。また、18年3月期は引き続き営業費用の積極的な投下を予定していることから、経常損益は赤字を予定していることも明らかにしている。

■アーレスティ <5852>  1,020円  +49 円 (+5.1%)  本日終値  東証1部 上昇率9位
 アーレスティ<5852>が4ケタ大台を回復。戻り足を強めてきた。同社はアルミダイカストの大手メーカーで北米自動車向けなどの高水準の需要を取り込んでいる。全般波乱相場でツレ安したものの、「決算発表が近づくなかファンダメンタルズに再注目する流れにあり、株価指標面で割安な銘柄は復元力が強い」(準大手証券)との見方がある。そのなか、同社株はPER6倍台、PBRは0.4倍台と超割安圏にあり、17年3月期業績はなお上振れ余地が指摘されるほか、18年3月期も増益の公算が大きいとみられ見直し買いを誘っている。株主還元にも前向きで16年3月期に続き17年3月期も2円増配の16円を計画。

■オハラ <5218>  1,001円  +43 円 (+4.5%)  本日終値
 オハラ<5218>が急反発。同社は光学ガラス大手で苦戦のデジカメ市場向けレンズ材を縮小させ成長市場へ経営の重心をシフト、有機EL製造装置向けガラスセラミック材などが好調で収益成長トレンドに乗っている。また、同社が手掛ける高透過率を実現した「ナノセラム」は従来のスマートフォン向け以外の需要を開拓し業績への貢献が期待される。17年10月期営業利益は前期比6.3倍の9億円を見込むなど急回復トレンドにある。0.6倍台のPBRにも割安感が強い。

●ストップ高銘柄
 大興電子通信 <8023>  399円  +80 円 (+25.1%) ストップ高   本日終値
 アイケイ <2722>  3,220円  +502 円 (+18.5%) ストップ高   本日終値
 カーディナル <7855>  1,001円  +150 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 シンクレイヤ <1724>  669円  +100 円 (+17.6%) ストップ高   本日終値
 ユーザーローカル <3984>  10,220円  +1,500 円 (+17.2%) ストップ高   本日終値
 など、10銘柄

●ストップ安銘柄
 なし

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