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【注目】話題株ピックアップ【夕刊】(2):サイゼリヤ、ワキタ、ソフトバンク

サイゼリヤ <日足> 「株探」多機能チャートより
■サイゼリヤ <7581>  3,120円  +75 円 (+2.5%)  本日終値
 サイゼリヤ <7581> が続伸し、連日で年初来高値を更新した。株価は2002年6月以来、約14年10ヵ月ぶりの高値圏となる3150円まで上昇する場面があった。同社が12日大引け後に発表した17年8月期上期決算と通期業績の増額修正を評価する買いが続いている。17年8月期上期(16年9月-17年2月)の連結経常利益は前年同期比48.5%増の50億円に拡大し、従来予想の37億円を上回って着地した。消費者の節約志向を追い風に客数が増加し、国内既存店売上高が好調だった。円高による原材料価格の低下に加え、中国における税制変更の影響も利益拡大の要因となった。業績好調に伴い、通期の同利益を従来予想の95億円→115億円に21.1%上方修正。増益率が4.0%増→25.9%増に拡大する見通しとなった。

■三井ホーム <1868>  631円  +14 円 (+2.3%)  本日終値
 18日、三井ホーム <1868> が17年3月期の連結経常利益を従来予想の41億円→50億円に22.0%上方修正。従来の9.8%減益予想から一転して10.0%増益見通しとなったことが買い材料視された。売上は計画を若干下回ったものの、新築事業の利益率改善や販管費の減少などが利益を押し上げた。

■ワキタ <8125>  1,226円  +24 円 (+2.0%)  本日終値
 ワキタ<8125>は3日続伸。岩井コスモ証券が18日付のリポートで、投資判断は「B+」を継続しながらも、目標株価を従来の1130円から1350円に引き上げると発表した。リポートでは「建機事業は、昨年7月以降、賃貸(レンタル)部門の機器などの稼働率が前年同期比でプラスに転じており、この流れは今18年2月期も継続している模様。今18年2月期の増収増益計画、さらには株価指標面で割安にあったことなどを材料に、株価は翌営業日に大幅上昇するなど堅調に推移し、短期間で2割ほど上昇した。目先的には調整局面もありそうだが、指標面では依然割安水準にあり、中期的に一段の上値展開を見込む」としている。

■インフォマート <2492>  631円  +12 円 (+1.9%)  本日終値
 インフォマート<2492>は3日続伸。同社はきょう、「BtoBプラットフォーム 請求書」の普及に向け、三井住友銀行と連携したキャンペーンを5月から開始すると発表。これによるユーザー拡大などが期待されているようだ。「BtoBプラットフォーム 請求書」は、15年1月の稼働開始から約2年間で13万社が利用し、流通金額が月間1500億円を超えるサービス。同社は今回の取り組みを通じて、三井住友銀行と決済業務の高度化などを見据えたFinTech領域でのサービス提供について検討を進めるとしている。

■ソフトバンクグループ <9984>  7,867円  +149 円 (+1.9%)  本日終値
 ソフトバンクグループ<9984>が続伸。野村証券は18日、同社株のレーティングの「バイ」と目標株価1万1280円を継続した。同証券では、同社傘下の英半導体設計企業アームホールディングスに関して、「中期的な増収率の高まりが株式価値向上の鍵となる」と指摘。同証券では、目標株価の内訳としてアーム社の価値を、買収で支払った株価プレミアム分を考慮し1株当たりマイナスでみているが、「今後数年間で増収率の加速が確認できればマイナス要因は縮小してこよう」と指摘。同証券では、アーム社の前期比増収率は18年3月期の10%が22年3月期には14%に高まる、と予測している。

■任天堂 <7974>  27,160円  +445 円 (+1.7%)  本日終値
 任天堂<7974>は4日続伸。新型ゲーム機「ニンテンドースイッチ」の販売が絶好調、国内では発売1カ月で60万台を突破、米国でも3月中に売り上げ台数90万台を達成しており、これを背景に見直し買いが進んだ。海外情勢の影響を受けにくい独自の成長シナリオを持つゲーム関連株に物色の矛先が向いているが、その中心軸を担うのが同社株だ。エレコム<6750>、ディー・エヌ・エー<2432>など“任天堂関連株”に位置づけられる銘柄にも軒並み物色人気が波及した。

■ウエルシア <3141>  3,500円  +30 円 (+0.9%)  本日終値
 ウエルシアホールディングス<3141>が反発。同社は18日、東北地方を地盤とする同業でドラッグストア64店舗を運営する丸大サクラヰ薬局の全株式を6月1日付で取得し子会社化することを発表、これが株価を刺激した。取得価額は145億円。この買収により、手薄だった東北地方での展開力に厚みが増すことになり、業容拡大に期待した買いが向かった。

■オリエンタルランド <4661>  6,496円  +9 円 (+0.1%)  本日終値
 オリエンタルランド<4661>が3日続伸。同社は18日取引終了後、2018年に開園35周年を迎える東京ディズニーリゾートについて、アニバーサリーイベントを来年4月15日から開催すると発表し、業績寄与への期待感から買いが先行。アニバーサリーイベント「東京ディズニーリゾート35周年“Happiest Celebration!”」は、19年3月25日まで開催予定。期間中の2つのパークでは、新しい夢の始まりを盛大に祝う年として、色とりどりのリボンなど祝祭感あふれる装飾が施されるという。また、18年の35周年イベントを機に、19年の東京ディズニーシーの新アトラクション「ソアリン(仮称)」のオープンや、20年の東京ディズニーランド大規模開発エリアオープンといった、注目度の高いイベントが計画されている。

■ヤマトホールディングス <9064>  2,270.5円  -82 円 (-3.5%)  本日終値  東証1部 下落率10位
 ヤマトホールディングス<9064>は反落。18日の取引終了後、集計中の17年3月期の連結業績について、営業利益が従来予想の580億円から340億円(前の期比50.4%減)へ、純利益が340億円から190億円(同51.8%減)へ下振れたようだと発表しており、これを嫌気した売りが出た。今年2月からヤマト運輸のセールスドライバーを中心に労働時間の実態を調査し新たに認識した労働時間に対して、いわゆる未払い残業代を一時金として支払うことが要因。また、外部委託コストを中心とした費用が大きく増加していることも利益を圧迫したという。なお、売上高は1兆4600億円(同3.1%増)の従来予想を据え置いた。

■トヨタ自動車 <7203>  5,695円  -62 円 (-1.1%)  本日終値
 トヨタ自動車<7203>、ホンダ<7267>など自動車株は売り物に押された。北朝鮮問題に伴う北東アジア情勢の緊迫化やトランプ米大統領の打ち出す大型減税政策などに対する不透明感から、リスクオフの流れが再燃、英国のメイ首相が突如6月に総選挙を実施すると表明したことも波紋を広げており、外国為替市場では1ドル=108円台半ばへと再び円高が進行、これが輸出採算悪化につながる自動車株にはマイナス材料として作用している。一方、株価面では調整が続いていたこともあって底値感も台頭、押し目に買い向かう動きも観測され、下げ幅は限定的となった。

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